故事成語「過ちて改めざるこれを過ちという」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「過ちて改めざるこれを過ちという(あやまちてあらためざるこれをあやまちという)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「過ちを改めざるこれを過ちという」をざっくり言うと……

読み方過ちて改めざるこれを過ちという(あやまちてあらためざるこれをあやまちという)
意味失敗を自覚しながらも改めようとしないことこそが本当の過ちであること
由来『論語』における孔子の発言
類義語過ちては改むるに憚ることなかれ
英語訳to error and not change one’s ways, this is what is to error,
A person who commits a mistake and doesn’t correct it is committing another mistake

「過ちて改めざるこれを過ちという」の意味をスッキリ理解!

過ちて改めざるこれを過ちという(あやまちてあらためざるこれをあやまちという):失敗を自覚しながらも改めようとしないことこそが本当の過ちであること

「過ちて改めざるこれを過ちという」の意味を詳しく

「過ちて改めざるこれを過ちという」とは、失敗そのものではなく、失敗をしたと気づいているにもかかわらず改めようとしないことこそが本当の過ちであるという意味です。

人間は誰しも完璧ではないため、間違いを犯すことはあります。ただ、真の過ちとは、その間違いを改めようとせず、ひいては同じ過ちを繰り返してしまうことであるということをこの言葉は言っています。

「過ちて改めざるこれを過ちという」の使い方

  1. 過ちて改めざるこれを過ちというと言うように、失敗をそのままにしていては駄目だ。
  2. 過ちて改めざるこれを過ちというの信条に基づき、不手際を認めて謝罪した。

「過ちて改めざるこれを過ちという」の由来

「過ちて改めざるこれを過ちという」の出典は『論語』です。『論語』は、儒教の始祖である孔子とその弟子たちとのやり取りが記されている書物です。儒教とは、仁徳を重んじる中国の思想です。

『論語』には、孔子が弟子たちに語った言葉としてつぎのような記述があります。

子曰く、「過ちて改めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う」と。
(孔子が言うには、過ちを犯した後に改めないことこそが真の過ちだということだ)

孔子は、人としてのあるべき姿をこの言葉で示しているのです。

「過ちて改めざるこれを過ちという」の類義語

過ちて改めざるこれを過ちというの類義語は、「過ちては改むるに憚(はばか)ることなかれ」です。この言葉は、失敗をした時には体裁を気にせずすぐに改めるべきであるということを言っています。

失敗をすぐさま改めようとしないことが真の過ちであるということを暗に示しています。

「過ちて改めざるこれを過ちという」の英語訳

過ちて改めざるこれを過ちというを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • to error snd not change one’s ways, that ti what is to error.
    (失敗をしても改めようとしないことこそが本当の失敗である)
  • A person who commits a mistake and doesn’t correct it is committing another mistake.
    (失敗をしても正そうとしない者は、また失敗を犯している)

まとめ

以上、この記事では「過ちて改めざるこれを過ちという」について解説しました。

読み方過ちて改めざるこれを過ちという(あやまちてあらためざるこれをあやまちという)
意味失敗を自覚しながらも改めようとしないことこそが本当の過ちであること
由来『論語』における孔子の発言
類義語過ちては改むるに憚ることなかれ
英語訳to error and not change one’s ways, this is what is to error,
A person who commits a mistake and doesn’t correct it is committing another mistake

失敗は誰しも必ず経験するものです。ですが、大事なのはその後に改めようとするかどうかです。故事成語「過ちて改めざるこれを過ちという」を、是非覚えてみてください。