心理学用語「心理的リアクタンス」とは?意味と具体例を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「心理的リアクタンス(しんりてきりあくたんす)」です。

言葉の意味、具体例、提唱者、関連用語についてわかりやすく解説します。

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「心理的リアクタンス」の意味をスッキリ理解!

心理的リアクタンス(しんりてきりあくたんす):何かを選択する自由が外部から脅かされた時に生じる、自由を回復しようとする反発作用

「心理的リアクタンス」の意味を詳しく

「心理的リアクタンス」とは、選択する自由が外部から脅かされた時に生じる、自由を回復しようとする反発作用のことです。

わかりやすく言い換えると、人から何かを強制されたとき、反抗心を持ちやすくなることとなります。

人は生まれながらに、自分のことは自分で決めたいという欲求を持っています。したがって、他人に決めつけられると嫌悪感を覚えます。これが「心理的リアクタンス」の発生メカニズムです。

「心理的リアクタンス」の特徴は、たとえそれが自分にとってプラスになる内容でも無意識下で反発してしまうことです。

 

「リアクタンス(reactance)」とは、日本語で”抵抗”を意味します。

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「心理的リアクタンス」の具体例

「心理的リアクタンス」が起こりうる状況を、以下に列挙します。

  1. 上司に、「早くこの仕事を片付けろ!」とせかされる。
  2. 友達に、「あなたは短気な人だね」と決めつけられる。
  3. 医者に「ラーメンは絶対に食べないでくださいね。」と指示される。
  4. セールスマンに、「こちらの契約の方がお得なので、契約を切り替えましょう」と提案される。

①のように、上の立場の人からタスクを強制されると、反抗心が芽生えてしまいます。

②は、自分の性格を人から決めつけられたときに発生する「心理的リアクタンス」です。

③は禁止されたことにより、余計にラーメンを食べたくなってしまいます。

④の提案は、契約の変更を一方的に決めつけています。このような場合にも「心理的リアクタンス」により嫌悪感を覚えます。

「心理的リアクタンス」の提唱者

「心理的リアクタンス」は、アメリカの心理学者である、ジャック・ブルームが提唱しました。

これは、入手不可能だと教えられた物体を入手したときの、子供たちの反応を観察した実験に基づいて提唱されました。

入手不可能だと言われると、「心理的リアクタンス」により入手したいという気持ちが芽生えます。実際に入手したときの反応に、嬉しい気持ちが表れていたら「心理的リアクタンス」が大きいと判断できます。

実験から、「心理的リアクタンス」を感じる程度には、性差があることが確認されました。男性の方が、「心理的リアクタンス」を強く感じる結果となりました。

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「心理的リアクタンス」の関連用語

「心理的リアクタンス」の理論が元となっている心理学用語があります。代表的なものを二つ解説します。

カリギュラ効果

カリギュラ効果は、禁止されるほどそれをやってみたくなる効果です。

1979年のアメリカで上映された「カリギュラ」という映画が名前の由来です。

この「カリギュラ」は、過激な内容だったため、上映間もなく公開中止となりました。そのとき、公開中止に伴って人気が上昇する現象が起こりました。

この出来事から、禁止されるほどそれをやってみたくなる心理として「カリギュラ効果」と名付けられました。

 

上記の具体例では、③の禁止されたラーメンを食べたくなってしまう現象に当たります。

ちなみに、昔話の「浦島太郎」では、絶対に開けてはいけないと言われた玉手箱を開けてしまうシーンがあります。このときの浦島太郎には、カリギュラ効果がはたらいていたと言えるでしょう。

ブーメラン効果

ブーメラン効果は、相手を説得するほど説得者が拒絶される現象を指します。

説得しようと投げかけた言葉は、拒絶となって帰ってくることから、ブーメラン効果と名付けられました。

上記の具体例では、④の提案された契約を受け入れたくなくなる現象に当たります。

まとめ

以上、この記事では「心理的リアクタンス」について解説しました。

読み方心理的リアクタンス(しんりてきりあくたんす)
意味自分の選択的自由が外部から脅かされた時に生じる、自由を回復しようとする反発作用
具体例上司に、「早くこの仕事を片付けろ!」とせかされることなど
提唱者ジャック・ブルーム
関連用語カリギュラ効果、ブーメラン効果

「心理的リアクタンス」を感じた経験は誰しも持っているでしょう。

この現象を自覚することで、冷静な判断をしましょう。また、相手には「心理的リアクタンス」を感じさせない接し方ができるといいですね。

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