「埒外(らちがい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「埒外(らちがい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「埒外」の意味をスッキリ理解!

埒外(らちがい):ある物事の範囲の外

「埒外」の意味を詳しく

「埒外」は「ある物事の範囲の外」という意味です。

少し抽象的な表現ですが、グループやくくりなどから外れている様子や、枠の外を表します。

「埒外」の「埒」は、「仕切りとしての柵」「馬を囲っておく柵」という意味があります。実際に、馬が管理している場所から出てしまわないように設置される柵を「埒」と呼びます。管理している場所を超えたところは、「埒」の外ということで「埒外」と表すようになりました。

つまり、決められたある範囲の外を「埒外」といいます。さらに、柵のような具体的な範囲だけでなく、グループやくくりといった抽象的な範囲を表すことができます。たとえば、起こった事故が加入している保険の対象外だった場合に、保険の「埒外」と言います。

 

「埒」の使われ方は難しいですが、日常でもよく使われる慣用句になっています。

  • 埒が明かない:物事が解決しないこと、話にならないこと
  • 埒を付ける:物事にきまりをつける、かたをつける
  • 埒を超える:法や掟(おきて)を破る、道理に反する

「埒外」の使い方

  1. 好みの埒外だった女の子に彼氏ができたと聞いて、急に惜しい気持ちになった。
  2. 飲食費は研究予算の埒外であるため、たとえ学会の懇親会だったとしても自腹で払う必要がある。
  3. いくらリモート面接といっても、部屋着のまま臨むのは埒外だと思う。
  4. 雷に興奮した馬は、目にもとまらぬ速さで埒外へと飛び出した。

上記の例文のように、「埒外」はグループやくくりといった抽象的な範囲や柵のような具体的な範囲の外を表すために使われます。

 

①の「埒外」は「好みの女の子という範囲の外」を表しています。つまり、好みではないということになります。

②は「研究予算が適用できる範囲の外」という意味で「埒外」が使われています。

③の「埒外」は「常識から外れていること」を意味します。明言はされていないため、文脈から常識を問題にしていると読み取る必要があります。

④は「馬を囲っておく柵の外」という意味で「埒外」が使われています。

「埒外」の類義語

「埒外」には以下のような類義語があります。

  • 管轄外(かんかつがい):管轄の範囲外
  • 圏外:影響の及ぶ範囲の外
  • 域外:区域の外、範囲の外
  • 蚊帳(かや)の外:物事に関与できない位置に置かれること、内情がわからない立場に置かれること

「埒外」の対義語

「埒外」には以下のような対義語があります。

  • 埒内:ある物事の範囲内

「埒内」は「埒外」の対義語にあたり、「ある物事の範囲内」という意味です。

使い方は「埒外」と同じで、柵のような具体的な範囲だけでなく、グループやくくりといった抽象的な範囲も表せます。たとえば、起こった事故が加入している保険の対象内だった場合に、保険の「埒内」と言います。

「埒外」の英語訳

「埒外」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • out of bounds
    (区域を越えて、立ち入り禁止区域で)
  • beyond the pale
    (社会の常軌をはずれて)

まとめ

以上、この記事では「埒外」について解説しました。

読み方埒外(らちがい)
意味ある物事の範囲の外
類義語管轄外、圏外、蚊帳の外など
対義語埒内
英語訳out of bounds(区域を越えて、立ち入り禁止区域で)

「埒」という漢字は日常的によく使われますが、意味を知らない人も多いでしょう。「埒が明かない」や「埒を付ける」などと一緒に意味を理解してください。