カポナータとラタトゥイユの違いは?材料や作り方の違いも解説!

違いのギモン

カポナータとラタトゥイユには材料など、5つの違いがあります。

カポナータとラタトゥイユには、どちらも「野菜のトマト煮込み」のようなイメージがありますよね。

レシピを調べようとするときなどに、どんな違いがあるかわからず悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、カポナータとラタトゥイユについて、材料や作り方、食べ方などの違いを説明していきます。

☆「カポナータ」「ラタトゥイユ」の違いをざっくり言うと……

カポナータラタトゥイユ
材料ナスがメインになることが多い。
夏野菜に加え、セロリやオリーブの実などが使われる
ズッキーニがメインになることが多い。
夏野菜のみ、またはハーブやにんにくなどが使われる
作り方食材を一つずつ揚げていく、または炒めていく材料を一度にまとめて炒め煮にする
味つけワインビネガーや砂糖を加える塩こしょうのみ、または白ワインで煮込む
食べ方冷やして前菜として食べるパンやお肉料理の付け合わせとして食べる
発祥の国イタリアのシチリア島南フランス

【結論】「カポナータ」と「ラタトゥイユ」の5つの違い

カポナータとラタトゥイユには以下のような5つの違いがあります。

カポナータラタトゥイユ
材料ナスがメインになることが多い。
夏野菜に加え、セロリやオリーブの実などが使われる
ズッキーニがメインになることが多い。
夏野菜のみ、またはハーブやにんにくなどが使われる
作り方食材を一つずつ揚げていく、または炒めていく材料を一度にまとめて炒め煮にする
味つけワインビネガーや砂糖を加える塩こしょうのみ、または白ワインで煮込む
食べ方冷やして前菜として食べるパンやお肉料理の付け合わせとして食べる
発祥の国イタリアのシチリア島南フランス

これから、それぞれの違いについて詳しく見ていきたいと思います。

【1】材料の違い


カポナータはナスがメインになることが多く、また夏野菜以外にもセロリやオリーブの実などを使います。

それに対して、ラタトゥイユはズッキーニがメインになることが多いです。その他はシンプルに夏野菜のみが使われることが多いですが、ハーブやにんにくを加えることもあります。

どちらもトマトなどの夏野菜を使うという点では共通していますが、カポナータの方がやや具沢山でコクがあり、多少くせが強い傾向にあります。

【2】作り方の違い


カポナータは材料をひとつひとつ素揚げ、または炒めてから加えるのに対し、ラタトゥイユは材料を全てまとめて炒め煮にします。

カポナータの作り方

カポナータの作り方は、概ね以下の通りです。

  1. ナスをオリーブオイルで素揚げする
  2. その他の材料(パプリカ、玉ねぎ、セロリ、ズッキーニなど)も素揚げする、もしくは順番に炒める
  3. トマトと一緒に煮込む
  4. 塩こしょう、砂糖、白ワインビネガーで味つけ
  5. 冷まして器に盛り、バジルを散らして完成
レシピにより多少の違いはありますが、ほとんどの場合でこの工程を辿ります。
カポナータはもともと魚料理

なお、TravelingFoodLab.の樋口直哉さんという方が調べた内容によれば、カポナータはかつては魚料理だったようです。

現存する最古のレシピは1790年のもので、そのレシピでは野菜は一切使われておらず、魚を使ったメイン料理として食べられていました。それが庶民に広がるにつれ、野菜料理となったようです。

また、樋口さんは「シチリアを代表するシェフ、Carmelo Chiaramonte氏も『甘酢のソースで味付けをする』という点を強調しています」とも述べています。
[出典:カポナータについての考察(ラタトゥイユとの違いとは)]

ラタトゥイユの作り方

ラタトゥイユの作り方は、概ね以下の通りです。

  1. ズッキーニや玉ねぎ、ピーマン、ナスなどをオリーブオイルで炒める
  2. トマトやハーブ、白ワインなどを入れて煮込む
  3. 塩こしょうで味つけ
こちらもレシピにより多少の違いはありますが、ほとんどの場合でこの工程を辿ります。ただし、レシピによっては材料を順番に炒めるように指定がある場合もあります。

食材は、スライスにしてきれいに並べて盛り付けることもありますが、全て角切りにしてそのまま器に盛る場合もあります。

「トゥイユ」とは「混ぜる」という意味

ラタトゥイユの中の「トゥイユ」は、フランス語の「トゥイエ(touiller)」から来ています。

「トゥイエ」には「混ぜる」という意味があります。

そのため、ラタトゥイユの特徴は混ぜながら炒め煮にしていくことであるといえます。

【3】味つけの違い


カポナータはワインビネガーや砂糖を使って甘酸っぱい味つけにするのに対し、ラタトゥイユは塩こしょうだけでシンプルに味つけをします。

ただ、ラタトゥイユも煮込む際に白ワインを入れたり、野菜を炒めるときににんにくやハーブなどを使うため、さっぱりとしつつもコクがある仕上がりになります。

【4】食べ方の違い


カポナータは冷やして前菜として食べることが多いのに対して、ラタトゥイユはパンやお肉料理の付け合わせとして温かいまま食べることが多いです。

ただ、ラタトゥイユを冷やして食べることもあります。冷やすと味が馴染みます。

【5】発祥の国の違い


カポナータはイタリアのシチリア島が発祥の料理ですが、ラタトゥイユは南フランスが発祥です。

なお、カポナータはイタリア語の「capone(魚)」が、ラタトゥイユはフランス語の「Ratatouille(ごった煮)」が名前の由来となったとされています。

「カポナータ」と「ラタトゥイユ」の共通点


カポナータとラタトゥイユには、以下のように共通点も多くあります。

  • どちらも夏野菜を使ったトマトベースの煮込み料理
  • どちらも材料を炒めて煮る
  • どちらも材料を角切りにして作ることが多い
  • どちらも冷凍保存が可能
大まかなくくりとしては似ている料理であるため、細かい違いを覚えておくとよりどちらが食べたいのかがわかりやすくなります。

なお、見た目もよく似ています。上がカポナータ、下がラタトゥイユですが、ほとんど違いはありません。

[出典:夏野菜のトマト煮込み!イタリアの家庭料理【カポナータ】レシピ集]

[出典:ラタトゥイユ|簡単レシピ|桃屋]

補足:「カポナータ」のアレンジレシピ


カポナータには、以下のようなアレンジレシピがあります。

  • 材料のアレンジ
    チキンや根菜などを加える
  • 味つけのアレンジ
    赤味噌、酒、はちみつなどを入れて和風にする
他にもさまざまなアレンジレシピを試してみても楽しいでしょう。

補足:「カッポナータ」について


カッポナータ(Capponata)は、「トマトやきゅうり、レタス、ゆで卵などを使ったサラダ」です。

こちらもイタリアの料理で、主にナポリなどで食べられています。

なお、硬いパンの上にこのサラダや魚介類をピラミッド状に盛り付けたサラダもあり、これはイタリア・ジェノバなどで「カッポン・マーグロ(Cappon magro)」と呼ばれています。

カポナータとラタトゥイユの違いのまとめ

以上、この記事では、カポナータとラタトゥイユの5つの違いについて解説しました。

カポナータラタトゥイユ
材料ナスがメインになることが多い。
夏野菜に加え、セロリやオリーブの実などが使われる
ズッキーニがメインになることが多い。
夏野菜のみ、またはハーブやにんにくなどが使われる
作り方食材を一つずつ揚げていく、または炒めていく材料を一度にまとめて炒め煮にする
味つけワインビネガーや砂糖を加える塩こしょうのみ、または白ワインで煮込む
食べ方冷やして前菜として食べるパンやお肉料理の付け合わせとして食べる
発祥の国イタリアのシチリア島南フランス

違いを知ると、レシピを探すときやお店で料理を頼むときにより楽しめます。

ABOUT US

Rie
Rie
日英バイリンガル東大生。 10年間小説を書き続けているため、文章力には自信があります。 いくつかの小説投稿サイトで掲載/連載している他、教育系NPOでもライターをしています。