「天真爛漫」の意味とは?読み方は?使い方から英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「爛漫(らんまん)」です。

言葉の意味・使い方・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「爛漫」をざっくり言うと……

読み方爛漫(らんまん)
意味花が咲き乱れていたり、光が輝いているさま
英語訳full-blown(満開の)

「爛漫」の意味をスッキリ理解!

爛漫(らんまん):花が咲き乱れていたり、光が輝いているさま

「爛漫」の意味を詳しく


爛漫とは、花が鮮やかに咲き乱れていたり、あたりが明るく光り輝いていたりするさまを表す熟語です。また、そこから転じて明らかに現れるさまも表します。

一般的には「爛漫」という表記が広く使われていますが、「爛縵」と書くこともあります。

「爛」という字には、「鮮やか」や「輝く」という意味があります。一方で「漫」という字には、「漫然」や「散漫」などのような「そぞろである」という意味の他に、「広い」という意味があります。

この二文字を組み合わせることにより、「鮮やかに花が咲き誇る」や「光が広く輝く」という意味になるのです。

 

「花が咲き乱れる」という意味を使う言葉には「桜花爛漫」や「春爛漫」、「光り輝く」という意味が含まれる言葉には「天真爛漫」があります。

「桜花爛漫」は桜の花が咲き乱れる様子を表し、「春爛漫」は桜に限らず、さまざまな春の花が咲き乱れるさまを表します。

また、「天真爛漫」には「無邪気」であったり、「あどけない」であったりといった意味があります。一見、「光り輝く」という意味と結びつかないように思われますが、「天真爛漫」な人の姿は、春の陽気のポカポカとした光を連想させるのです。

「爛漫」の使い方

  1. 爛漫とした花の前に立ち、彼女はにっこりと微笑んだ。
  2. 爛漫たる日の光を浴びて、その芽はすくすくと育った。

上記の例文のように、「爛漫」はそれ単体で「花」や「光」と結びついて使われます。

①の例文では、咲き誇る花を「爛漫とした花」と表現しています。

②の例文では、天気がよく日の光が輝いている様子を「爛漫たる日の光」と表現しています。

「爛漫」の英語訳

爛漫を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • full-blown
    (満開の)
  • overflowing
    (咲き乱れること)
  • shining
    (輝くこと)

花が咲き乱れる様子を表したい場合には、”full-blown”や”overflowing”を使用します。”be in full bloom”などという表現も可能です。

「咲き誇っている」という場合は”full-blown”、「咲き乱れている」という場合は”overflowing”というように使い分けもできます。

たとえば、「桜花爛漫である」と言いたいときには、 “cherry trees are in full bloom” などという表現を使うと自然です。特定の花を指さない場合には、”cherry blossom”の部分を”flowers”などに変えましょう。

 

それに対し、花ではなく光が輝くという意味を表したい場合には、”shining”などを使用するとよいでしょう。ただし、”shining”では「爛漫」という言葉に対しては輝きが強すぎる印象もあるので注意が必要です。

「天真爛漫」の場合は、「爛漫」自体の意味がかなり薄くなるので、上記の表現ではなく、”naive(純真な)”や”innocent(無邪気な)”といった表現を使いましょう。

まとめ

以上、この記事では「爛漫」について解説しました。

読み方爛漫(らんまん)
意味花が咲き乱れていたり、光が輝いているさま
英語訳full-blown(満開の)

「爛漫」は「桜花爛漫」や「天真爛漫」など、他の言葉との結びつきでよく目にします。しかし、「爛漫」そのものの意味についてはよくわからない人も多いのではないでしょうか。

「光り輝く」という意味もあるように、「爛漫」は単体でも使いやすい言葉であるため、覚えておいて損はないでしょう。