「来週」と「翌週」の違いとは?使い分けから使い方まで解説

違いのギモン

「来週」と「翌週」、どちらも日常でよく使う言葉ですよね。この2つの言葉の違いをご存知ですか?

この記事では、「来週」と「翌週」の違いをわかりやすく解説していきます。

結論:「来週」は”現時点”が基準、「翌週」は”話題になっている週”が基準

「来週」は”現在の週”を基準とした次の週のこと、「翌週」は”話題に挙げられている週”を基準とした次の週のことです。それぞれどの時間軸が基準となっているかで使い分けることができます。

「来週」をもっと詳しく


「来週」は、”現在の週”を基準とした次の週のこと、つまり今週の次の週という意味です。時間軸の基準が常に”現在”にあります。

「来」には「近づく」「届く」という意味のほか、「この次の」という意味も含まれています。

また、「来週」は必ず未来の話題について表す時に使うため、「入学式の来週には学力テストがあった」などのように過去の話題について表す時に使うことはできません

「来週」の使い方の例

それでは、「来週」について例を用いて説明します。

  • 私は今、来週の試験に向けて猛勉強中だ。
  • 来週までにこの課題をやってきてください。
  • 今日は無理だが、来週なら大丈夫だ。

どの例文でも、時間軸の基準は常に”現在の週”になっていますね。そして、必ず未来の話題を表しています。会話や文章で「来週」を使う際には、この2つのポイントを理解していれば適切に使うことができます。

「翌週」をもっと詳しく


「翌週」とは”話題に挙げられている週”を基準とした次の週のこと、つまり”その”次の週という意味です。時間軸の基準が”未来”か”過去”にあります。

「翌」には「明日」や「次の日」という意味のほか、「次の月・年」という意味も含まれています。

また、「翌週」は未来の話題について表す時にも、過去の話題について表す時にも使うことができます。

「翌週」の使い方の例

それでは、「翌週」について例を用いて説明します。

  1. 今からちょうど1ヶ月後に友達の結婚式があり、その翌週には兄の結婚式がある。
  2. 昨年は文化祭の翌週に期末テストがあった。
  3. 誕生日のある週は忙しいので、食事はその翌週にしましょう。

①では、1ヵ月後という未来を軸として、その次の週を指して「翌週」を用いています。

②では、昨年の文化祭という過去を軸として、その次の週を指して「翌週」を用いています。

③では、誕生日のある週という未来を軸として、その次の週を指して「翌週」を用いています。

どの例文でも、時間軸の基準は”話題に挙げられている週”になっていますね。そして、未来の話題と過去の話題のどちらを表す時にも使うことができています。会話や文章で「翌週」を使う際には、この2つのポイントを理解していれば適切に使うことができます。

「次週」の意味

「来週」「翌週」と似た言葉に「次週」があります。「次週」の意味も確認しておきましょう。

「次週」は漢字のとおり「次の週」という意味です。「次」には「続き」や「連続したものの二番目」「すぐあとに続く」という意味が含まれています。「来週」とほとんど同じ意味に見えますが、「次週」は”繰り返し行われている話題”について表す時に使います。

繰り返し行われている話題というのは、週に一度の会議や、週に一度のアニメ、週に一度の授業などです。「来週」と言い換えても間違いではありませんが、より細かく正しい使い方をするのであれば「次週」が適切です。

英語訳の違い

「来週」と「翌週」は、英語訳にも違いがあります。

「来週」は、next week と表現します。今の時点が基準となっていることが前提であるため、the などのように時点を特定する必要はありません。

例文
He said with a smile “See you next week !”
(彼は笑顔で、「また来週!」と言った。)

「翌週」は、the next week と表現します。基準となる時点は文脈によって異なるため、the を用いて時点を特定する必要があります。

例文
I went to Fukuoka. And I came back home the next week.
(私は福岡に行き、翌週に帰ってきた。)

まとめ

以上、この記事では、「来週」と「翌週」の違いについて解説しました。

  • 来週:”現在の週”を基準とした次の週のこと。未来を表す時にしか使えない。
  • 翌週:”話題に挙げられている週”の次の週のこと。過去と未来を表す時に使える。

どちらもよく使う言葉であるため、場面に合わせて適切な使い方ができると良いですね。