「水を差す」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「水を差す」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「水を差す」をざっくり言うと……

読み方水を差す(みずをさす)
意味仲のよい間柄や、順調に進んでいることを、横から邪魔をすること
由来熱いお湯に水を入れると冷めることが由来
類義語横槍を入れる、出鼻をくじくなど
英語訳Rain on one’s parade(パレードに雨が降る)

「水を差す」の意味をスッキリ理解!

水を差す:仲のよい間柄や、順調に進んでいることを、横から邪魔をすること

「水を差す」の意味を詳しく

「水を差す」とは、上手くいっている時に横から邪魔をすることです。また、仲の良い人たちの邪魔をするという意味もあります。

「水を注す」と書くこともできます。

「水を差す」の使い方

  1. 幸せなところに水を差すようなことは言いたくないが、あの二人は上手くいかないと思う。
  2. 友達と好きな映画の話をしているときに、他の人がその映画を批判してきた。話が弾んでいるところに水を差すような行為だ。
  3. 友達同士で話が盛り上がっていたが、急に職場から電話が来て、仕事をしなければならなくなった。場の雰囲気に水を差したくないが、途中で抜けてくることにした。
  4. 彼と良い雰囲気になっていると、必ず誰かが水を差すような行動をする。
  5. 水を差すようですが、その計画は現実的ではありません。

①や②、③は、盛り上がっている状況を壊すようなことを言うという意味で使っています。

④は、仲の良い人同士の邪魔をするという意味です。⑤では、言いにくいことを伝えるための前置きとして使用しています。

「水を差す」の由来

「水を差す」の由来は、以下の2つです。

  • 熱いお湯に水を入れると、温度が下がる
  • 濃い味や色に水を入れると、薄くなる

熱いお湯と濃い味、色は、楽しんでいる状態や、盛り上がっている状態を表します。また、水は、邪魔をするものを表します。

「水を差す」の類義語

「水を差す」には以下のような類義語があります。

  • 横槍を入れる:余計なことを言って、人の話や行動を邪魔すること
  • 出鼻をくじく:新しいものごとが始まったときに、邪魔をすること
  • 腰を折る:人の話を途中で妨げること

「水を差す」の英語訳

「水を差す」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Rain on one’s parade
    (パレードに雨が降る)
  • To pour cold water on
    (冷水を注ぐ)
  • To put water in one’s wine
    (ワインに水を入れる)

まとめ

以上、この記事では「水を差す」について解説しました。

読み方水を差す(みずをさす)
意味仲のよい間柄や、順調に進んでいることを、横から邪魔をすること
由来熱いお湯に水を入れると冷めることが由来
類義語横槍を入れる、出鼻をくじくなど
英語訳Rain on one’s parade(パレードに雨が降る)

「水を差す」は、マイナスな意味として使われることが多いです。

しかし、言いにくいことを言い出すときの表現としても使うことができるので、上手く使っていきたいですね。