心理学用語「プレグナンツの法則」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「プレグナンツの法則(ぷれぐなんつのほうそく)」です。

言葉の意味・具体例・提唱者・英語訳についてわかりやすく解説します。

「プレグナンツの法則」の意味をスッキリ理解!

プレグナンツの法則(ぷれぐなんつのほうそく):脳内での処理を減らすために、対象物をグループ化する傾向が人にはあるという理論。

「プレグナンツの法則」の意味を詳しく

「プレグナンツの法則」は、人が脳での処理を減らすために、対象となるものをグループ化しようとする傾向を言ったものです。別名を、「ゲシュタルト崩壊」と言います。

「プレグナンツ」とは、「簡潔」という意味があり、対象物をグループ化することで簡潔に脳内で情報を処理できるようにすることを表しています。

プレグナンツの法則は、ゲシュタルト心理学の中心となる概念です。ゲシュタルト心理学では、部分的に物事を見るのではなく、全体として見る必要があるということを提唱しています。

ゲシュタルトとは

「ゲシュタルトは、ドイツ語です。Gestalt と表記し、形や形態のことを意味します。形態は物事の外観を指しており、こと心理学では、部分同士が結びついて構成する全体を見ることを表します。

先ほどご紹介したゲシュタルト心理学は、ドイツの心理学者によって20世紀始めに確立されました。人間は、部分から全体を認識するのではなく、すでにまとまりのある全体をもって物事を捉えているというのがゲシュタルト心理学の主張です。

また、今回のテーマである「プレグナンツの法則」、別名「ゲシュタルト崩壊」の代表的な例として挙げられるのは漢字です。

1つの漢字を見続けた際、「この漢字は、こんな字だっただろうか」と思ったことはありませんか。人は漢字を、全体的なまとまりで捉えています。そのため、字を構成する部分1つ1つを注視すると、かえって知らない字に見えてしまうのです。

「プレグナンツの法則」の具体例

プレグナンツの法則には、以下の3つの要因があります。

  1. 近接の要因
  2. 類同の要因
  3. 閉同の要因

①近接の要因

距離が近い物や、時間が近い物を1つのグループとして認識することが「近接の要因」です。

たとえば、丸い図形 2つが近くに並んでいると、その 2つをセットとして関連付けようとします。

②類同の要因

似ている物を1つのグループとして捉えることを「類同」と言います。

たとえば、形が似ている図形が並んでいると、セットとして考えようとします。

③閉合の要因

()や【】など、閉じている形のものを1つのグループとして認識することを「閉同の要因」と言います。

たとえば、括弧(かっこ)が数種類並んでいるとき、2つで閉じられているものを1つのセットとして考えようとします。

 

上記の要因を利用して、プレグナンツの法則は私たちの日常生活の中でも使われています。

テレビリモコンなどは、わかりやすく使いやすいデザインを作り出すためにプレグナンツの法則が用いられています。

たとえば、数字が書かれている同じ形のボタンは、直感的にチャンネル指定の役割を持っていると認識することができます。

プレグナンツの法則に基づいて対象を整理することは、デザインを見やすくする効果があるため、資料作りや商品の陳列の際などに応用することもできます。

「プレグナンツの法則」の提唱者

「プレグナンツの法則」は、チェコの心理学者であるM.ヴェルトハイマーによって提唱されました。M.ヴェルトハイマー、W.ケーラー、K.コフカ、K.レヴィンが中心となって提唱したゲシュタルト心理学の中核を成すのが、プレグナンツの法則です。

「プレグナンツの法則」の英語訳

「プレグナンツの法則」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Pregnant’s law(プレグナンツの法則)

  • Law of pregnant(プレグナンツの法則)

まとめ

以上、この記事では「プレグナンツの法則」について解説しました。

読み方プレグナンツの法則(ぷれぐなんつのほうそく)
意味脳内での情報処理を減らすために、対象物をグループ化する傾向が人にはあるという理論。
提唱者M.ヴェルトハイマー、W.ケーラー、K.コフカ、K.レヴィン
英語訳Pregnant’s law, Law of pregnant 

「プレグナンツの法則」という言葉は聞きなれないのではないでしょうか。意味をしっかり理解することで、日常の中で何気なく行なっている法則であると感じられます。