日本には色々な祝日があり、それぞれ様々な意味合いを持っています。
そんななかで「敬老の日」と「老人の日」という一見似ているように見える2つの行事があります。この2つの違いは何なのでしょうか?
今回は「敬老の日」と「老人の日」の違いについて解説します。
結論:「敬老の日」は老人の祝日、「老人の日」は老人福祉の記念日
一方で、「老人の日」は老人福祉に関して周りの人々が理解を深める日です。他にも老人の生活を向上させられるように促進する日でもあります。
「敬老の日」をもっと詳しく
「敬老の日」は9月の第3月曜日に設置されている日本の祝日です。老人に対して敬意を示す日として設定されています。
もともとは「としよりの日」という呼び方をされていました。敬老の日は、長年社会に関わってきた老人に対して敬意を示し、後世に知恵を引き継ぐという目的から始まりました。
兵庫県のある村が発祥で、最初は祝日というような規模ではなく、村の人々で祝いあうというような小規模なものでした。
そこから、兵庫県の村が、「こどもの日」や「成人の日」が祝日とされているのに「敬老の日」が祝日でないというのはおかしいと抗議を続け、その結果「敬老の日」ということで国の祝日に制定されました。
「老人の日」をもっと詳しく
「老人の日」は「敬老の日」とは違い、祝日ではなく、記念日として9月15日に設定されています。
老人福祉法によって定められた記念日で、国民の老人の福祉についての関心と理解を深め、老人自らの生活の向上意欲を促すという意味合いを持っています。
また、老人福祉法では、9月15日から21日の1週間を老人週間としています。
老人の日では、各地で老人の生活向上を目的としたイベントが行われたり、福祉に関するセミナーが開かれたりしています。
まとめ
以上、今回は「敬老の日」と「老人の日」の違いについて説明しました。
- 敬老の日:老人に敬意を示す日本の祝日
- 老人の日:老人福祉の関心を深める記念日
他にも色々な日本の祝日について詳しくなれると良いですね。