「適量」と「適宜」の違いとは?意味から読み方までわかりやすく解説

違いのギモン

レシピなどを開いた際に、「~を適量入れる」や「~を適宜入れる」といった表現を見ることは多いと思います。皆さまは、2つの表現のニュアンスの違いをご存知でしょうか。

今回は「適量」と「適宜」の違いについて解説します。

結論:必ず入れる「適量」、必要であれば入れる「適宜」

「適量」とは、適度な量のことを指します。

一方、「適宜」とは、状況に応じて適した行動を取ることを指します。

「適量」をもっと詳しく


「適量(てきりょう)」とは、適度な量のことを指します。英語では “proper quantity” と言います。

例えば、「塩を適量入れる」とは、自分が程よいと思う量の塩を入れることを指しています。入れる塩の量は場合に応じて異なりますが、入れるという行為は必ずするという点が後に解説する「適宜」との明確な違いになります。

「適宜」をもっと詳しく


「適宜(ていぎ)」とは、状況に応じて適している行動を取る様を表しています。英語では “proper” や “properly” と言います。

例えば、「塩を適宜入れる」とは、必要だと思うのであれば塩を程よく入れることを指しています。逆から言えば、味見をした結果、必要だと思わないのであれば塩を入れないという選択肢もあるということです。

「塩を適量入れる」の場合は塩を入れるという行為は必ずしますが、「塩を適宜入れる」の場合は入れる行為がそもそも必要かどうかという点から考えるのです。

まとめ

以上、この記事では、「適量」と「適宜」の違いについて解説しました。

  • 適量:適度な量
  • 適宜:状況に応じて適した行動を取る様
「適量」と「適宜」は字面が似ているためにニュアンスの違いをそこまで意識していなかった方が多いかもしれません。

しかし、「~を適量入れる」と「~を適宜入れる」とでは、前者は必ず入れることを要求しているのに対して後者は入れるという行為が必要かどうかをまずは考えることを要求しているという違いがあります。注意して使い分けましょう。