物書きの縁の下の力持ち!「校正」と「校閲」の違い

違いのギモン

「校正」や「校閲」とは、文章などの誤りを直して、正すことです。そして、「校正」や「校閲」の仕事は文章を書く人を支える縁の下の力持ちです。

2016年に放送されたドラマ、「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」でこの仕事について知った人も多いのではないでしょうか。

そんな「校正」や「校閲」ですが、この2つの違いをみなさんはご存知でしょうか。あいまいにしている人も多いと思います。そこで、今回は「校正」と「校閲」の違いについて解説していきたいと思います。

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結論:校正は文字の誤りを正し、校閲は内容の誤りを正す

「校正」は誤字・脱字など、文字の誤りを正すことです。

一方、「校閲」は文章を読み、事実関係など、内容に間違いがないか調べて訂正することです。

「校正」をもっと詳しく

「校正」とは、誤字・脱字など、文字の誤りを正すことです。例えば、以下の文の間違いを正してみてください。

「わたしは今日、池袋でお姉ちゃんと買い者をした。そして、りんごと柿を買た」

この文には2つの間違いがあります。まず、買い物の「物」が「者」になってますよね。このように、文字が間違っていることを誤字と言います。

次に、「買った」が「買た」になってますよね。このように、必要な文字が抜けていることを脱字と言います。

その他にも、各媒体で決められている表記ルールに従っているかどうかもチェックし、従っていない場合は訂正します。

仮に、一人称は必ず「私」と表記しなければならない、というルールがあるとします。すると、先ほどの例文の「わたし」は「私」と訂正しなければなりません。

 

なお、実際の現場では校閲を行わず、校正だけを行うケースもあるようです。また、校閲を行う人が校正も一緒に行う場合があります。

ちなみに、校正をするコツは文章を黙読(黙って文章を読むこと)するのではなく、音読することだと言われています。

みなさんも自分の書いた文章が正しいかどうか確かめる際に、このコツを活用してみてはいかがでしょうか。

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「校閲」をもっと詳しく

校閲とは、文章などを読み、内容が間違っていないかどうかを確認する作業のことです。校正が文字の誤りを正すのに対し、校閲は内容の誤りを正すのです。

具体的には、内容の矛盾、表現の誤り、事実関係の誤り、表記ゆれなどを正します。ここからは、これらの間違いについて、もっと詳しく見ていきましょう。

内容の矛盾

例えば、文章の最初のほうでは「アキコさんは8時に家を出た」と書いてあったとしましょう。

その後の文章で「アキコさんは7時の電車で出勤した」と書いてしまったら、それは内容が矛盾してしまうことになります。8時に家を出たのに、7時に既に電車に乗っていたらおかしいですよね。

ちなみに、この例は簡単に気付くことができますが、実際にはもっと見つけることが難しい間違いもあります。

例えば、文章に出てきた表現をもとに部屋や建物を絵に描き起こしてみると、ありえない構造になってしまう場合があります。

他にも、特に時刻表トリックを使った推理小説などには見つけるのが難しい間違いがひそんでいることがあります。

表現の誤り

例えば、「あまりの驚きに、アキエは地団太(じだんだ)を踏んだ」と書いたら、これは表現の誤りになります。

驚いた時の表現としては、「腰を抜かした」「飛び上がった」などが適切でしょう。

ちなみに、「地団太を踏む」とは悔しがったり怒ったりして、激しく地面を踏みつけることです。ここで使うと、文章の意味が通りませんよね。

事実関係の誤り

これは、文章に書かれている歴史的事実や、地名、データなどが間違っていることです。

例えば、「1921年に明治維新が起こった」と書いてあったら、これは事実関係の誤りということになります。明治維新は1870年代から1880年代にかけて起こりました。

事実関係の誤りはネットや日本語の文献などに当たって調べることが一般的ですが、場合によっては外国語の文献にまで当たらなければならない場合もあるようです。

表記ゆれ

表記ゆれとは、文章の中で、同じ表現が違う文字表記をされていることです。

例えば、同じ文章の中で「例えば」と「たとえば」が混在する場合、基本的にはどちらかに統一しなければなりません。読者が混乱し、読みにくくなってしまうからです。

ただ、同じ表現でも校閲の対象にならないことがあります。例えば、「もの」とずっと表記されていたのに、一か所で「モノ」と表記されていたら通常は表記ゆれとみなされ、校閲の対象です。

しかし、以下の文の場合はどうでしょうか。

つまり、モノとモノとがぶつかっているのだ。

もしこれを「もの」に統一すると、「つまり、ものとものとがぶつかっているのだ」となります。ひらがなばかりで読みにくいですよね。

 

最近ではソフトの機能などを使って表記ゆれをチェックすることができますが、機械には上の例のような融通は利きません。

校閲は一見、機械的な作業のように見えますが、柔軟に対応する必要があるので、機械に全て任せることはできないのです。

まとめ

以上、この記事では、「校正」と「校閲」の違いについて解説しました。

  • 校正:文字の誤りを正すこと
  • 校閲:内容の誤りを正すこと

「校正」と「校閲」は似ているようで違う言葉だったのですね。今度からは間違わないように使っていきたいものです。

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