ビジネス用語のプライオリティの意味や使い方を例文付きで簡単に解説

言葉

プライオリティとは「優先順位、優先権」という意味です。

ビジネスなどでよく使用する単語ですが、どのように使用すれば適切なのでしょうか。

わかりやすく丁寧に解説します。

☆「プライオリティ」をざっくり言うと……

英語表記プライオリティ(priority)
意味優先順位、優先権
語源英語の “priority”
類義語特待
優先
先番 など
対義語posteriority
劣後 など
「プライオリティ」がつく言葉プライオリティシート
プライオリティシーティング
プライオリティ・パス など

「プライオリティ」の意味

プライオリティ

  1. 優先順位
    例:プロジェクトのプライオリティを上げよう。
  2. 優先権
    例:プライオリティタグのおかげでスムーズだった。

プライオリティとは、「優先順位」「優先権」のことです。

プライオリティという単語自体が緊急性を表すのではなく、あくまで物事の順位を表します。

たとえば、明日英語のテストがあって明後日に国語のテストがあったとします。

英語も国語も得意だった場合、英語のテストの方が先に行われるので国語のテストよりも先に対策を立てる必要があります。

このような事態をプライオリティを用いて、「国語より英語のテストの方がプライオリティが高い」と表現ができます。

 

一方で、英語は得意だけど国語が苦手だった場合、必ずしも英語のテストのプライオリティが高いとも言えません。

なぜならば、国語の方に重点を置いて対策を行わなければならない場合があるからです。

その時は、「国語のテストの方がプライオリティが高い」と表現できます。

つまり、必ずしも締め切りなど時間によって優先順位が左右されるとは限らないので、プライオリティの意味について考える時は注意しましょう。

それでは実際にプライオリティを使用する分野ごとに詳しくみてみましょう。

飛行機での意味

飛行機に関してプライオリティは「プライオリティタグ」という言葉でよく使用します。

飛行機で荷物を預けると、到着先で荷物を受け取る必要があります。

しかし、なかなか自分の荷物が出てこなくて時間を無駄にしてしまうことも珍しくありません。

プライオリティタグがあれば、自分の荷物を他の人より早く受け取れます。

ただし、航空会社で一定のステータスがあるなど、利用条件が限られます。

 

ちなみに飛行機に関して、世界中のラウンジが使える許可書である「プライオリティパス」もよく使用します。

人に関しての意味

人に関してプライオリティを使用する場合、「優先権を持った人」という意味になります。

たとえば、「プライオリティシート」は電車やバスの優先席を指します。

この場合は、身体が不自由な人や妊娠中の方が優先権を持った人に該当します。

ビジネスでの意味

プライオリティはビジネスで、「優先度」の意味で使うことが多いです。

特にプロジェクトやタスクなど、取り組む仕事の優先順位について使用します。

たとえば、間近に行われる会議でプレゼンがあったとします。

他の仕事よりもプレゼンの準備の優先度が高い場合、「プレゼンの準備のプライオリティが高い」と表現可能です。

優先度と重要度は異なる

重要度が高くても最終的に達成できればよい仕事や後回ししてもよいタスクがあります。

そのため、重要度が高い=優先度が高いとも言えないので注意しましょう。

パソコンでの意味

パソコンなどITの分野でもプライオリティは優先順位を指します。

しかし、意味合いが異なります。

コンピュータでは、同時に複数のアプリケーションを立ち上げることが可能です。

立ち上げたアプリケーションに処理する時間や処理能力をどう分配するか決める優先順位を「プライオリティ」と言います。

「プライオリティ」の使い方

プライオリティは以下のような例文で使用します。

  1. プライオリティの高い仕事をこなす。
  2. プライオリティシートに妊婦が座っている。
  3. この業務にプライオリティを置こう。

プライオリティは、ビジネスに関する場面でよく使います。

また、よく使うプライオリティのフレーズには以下のようなものがあります。

  • プライオリティが高い
  • プライオリティが低い
  • プライオリティを置く
  • プライオリティを得る

「プライオリティを置く」「プライオリティを得る」というフレーズは「優先権がある」という意味合いです。

「プライオリティ」の語源

プライオリティの語源は英語の “priority” です。

以下のような意味があります。

  1. 時間や順序が前である
  2. 優先
  3. 優先権
  4. 先取権

語源をさらに辿ると、「前の、年上の、前に」という意味ラテン語 “prioritas” になります。

「プライオリティ」の類義語

プライオリティには以下のような類義語があります。

  • 特待
    特別な待遇
  • 優先
    他より先に行うこと
  • 先番
    先の順番
  • 上席
    上位の席
  • 優先権
    優先的に物事を実行する権利
  • 優先順位
    優先する順番
  • プライマリー
    最も重要な、初級の

プライオリティは「優先順位」「優先権」という意味ですが、プライマリーは「最も重要な」「初級の」なので異なります。

また、プライマリーはプライオリティより使用頻度が低いです。

「プライオリティ」の対義語

プライオリティには以下のような対義語があります。

  • posteriority
    優先度が低い
  • 劣後(れつご)
    他より劣っている

英語の“priority”の対義語が“posteriority”です。

こちらを日本語に置き換えると、劣後になります。

「プライオリティ」がつく言葉

以下のような、プライオリティがつく物や事があります。

  • プライオリティシート
    優先席
  • プライオリティシーティング
    レストランの事前受付
  • プライオリティ・パス
    航空会社のラウンジに入れるパス
  • ファーストプライオリティ
    最優先
  • トッププライオリティ
    最も優先度が高い
  • ワンダーエッグ・プライオリティ
    テレビアニメの作品

プライオリティシーティングとは、ディズニーランドなどのレストランで前もって指定した時間に来店すれば、席が空き次第優先的に案内されるサービスです。

また、プライオリティパスはクレジットカードのサービスとして付いているカードもあります。

ワンダーエッグ・プライオリティはアニメの作品の名前です。

ワンダーエッグは少女たちが入っている卵という設定です。それを何よりも優先して守らねばならないので、ワンダーエッグ・プライオリティというタイトルが付いています。

「プライオリティ」のまとめ

以上、この記事ではプライオリティについて解説しました。

英語表記プライオリティ(priority)
意味優先順位、優先権
語源英語の “priority”
類義語特待
優先
先番 など
対義語posteriority
劣後 など
「プライオリティ」がつく言葉プライオリティシート
プライオリティシーティング
プライオリティ・パス など

プライオリティはビジネスを中心によく使う単語です。

プライオリティを使ったフレーズなども多くあるので、混同しがちです。

ぜひ、参考にしてみてください。