心理学用語「プライミング効果」とは?意味と具体例を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「プライミング効果(ぷらいみんぐこうか)」です。

言葉の意味、具体例、実験例、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

 

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「プライミング効果」の意味をスッキリ理解!

プライミング効果(ぷらいみんぐこうか)あらかじめある事柄を見聞きすることにより、後の行動や考えが影響を受けること

 

「プライミング効果」の意味を詳しく

「プライミング効果」とは、あらかじめある事柄を見聞きすることにより、後の行動や考えが影響を受けることです。

心理学用語で言うと次のようになります。

「プライマー」と呼ばれる先行刺激によって、「ターゲット」と呼ばれる後続刺激の処理が抑制または促進されることです。

抑制される場合では特に、「ネガティブプライミング効果」と呼ぶことがあります。

 

ここでの「先行刺激」は、ある写真、イラストを見たりすることや、ある単語、事柄についての話を聞いたりすることです。

それを自分であからさまに意識していなくても、潜在的に頭に残っているために、その後の考えや行動に強く影響するのです。

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「プライミング効果」の具体例

例えば、「オセロは何色と何色の石を使いますか?」という質問をした後に、「思いつく動物をパッと挙げてください」と要求すると、パンダやシマウマなどの白黒の動物を挙げやすくなるのです。

また、連想ゲームをする前にあらかじめ野菜の話をすることで、「赤」という単語から「トマト」を連想しやすくなります。

 

小学生のころによくやる「10回クイズ」も「プライミング効果」を利用したものです。

「シャンデリア」という単語をあらかじめ言わせることで、「毒リンゴを食べて死んだのは?」という質問に対して、発音の似ている「シンデレラ」が連想されやすくなってしまうのです。

「プライミング効果」の実験例

「プライミング効果」に関する実験がいくつも行われています。

まず、若い被験者にある人物描写を読んでもらいました。その中には「物忘れ」や「孤独」などの「高齢者」をイメージするような単語がいくつも含まれていました。

すると、読んだ直後の歩行スピードが、同年代の人よりも遅くなったのです。これは事前に読んだ人物描写の「高齢者」というイメージから、歩行速度が抑制されてしまうという「プライミング効果」の一例です。

 

また、次のような実験もあります。

被験者にクッキーを食べてもらった後に、部屋を無臭の場合と、洗剤の香りがする場合に分けました。

洗剤の香りがする部屋の被験者は、クッキーを食べた後に机の掃除をする割合が高かったのです。その割合は無臭の部屋にいる被験者と比べて約3倍でした。

これは、被験者が洗剤の香りから「掃除」を無意識に連想した結果の行動です。

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「プライミング効果」の由来

「プライミング効果」の「プライミング」は英単語 “prime” の動名詞形です。

“prime” は動詞で「事前に教える」という意味の英単語です。

ある単語や話を「事前に教える」ことで後で言葉を連想しやすくさせるため、この名前が付きました。

「プライミング効果」の英語訳

プライミング効果を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • priming effect
    (プライミング効果)
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まとめ

以上、この記事では「プライミング効果」について解説しました。

読み方プライミング効果(ぷらいみんぐこうか)
意味あらかじめある事柄を見聞きすることにより、後の行動や考えが影響を受けること
由来「事前に教える」という意味の英単語 “prime”から
英語訳priming effect(プライミング効果)

「プライミング効果」という名前を耳にすることはあまりないかもしれません。しかし実は、10回クイズなどで馴染みのある心理現象なのです。

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