今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「プライマリー」です。
「プライマリー」の意味・使い方・語源・対義語・用語についてわかりやすく解説します。
☆「プライマリー」をざっくり言うと……
英語表記 | プライマリー(primary) |
---|---|
意味 | 基本的な・主要な |
語源 | 英語の “primary” |
類義語 | 結構 |
対義語 | セカンダリ、ターシャリ、クォータナリ |
このページの目次
「プライマリー」の意味をスッキリ理解!
「プライマリー」の意味を詳しく
「プライマリー」には、大きく分けて二つの意味があります。
- 基本的な・初歩的な・最初の・一番目
- 主要な・主な
「プライマリー」は、英単語の “primary” 由来するカタカナ表現で、医療や看護の現場をはじめ、ビジネスシーンで主に用いられます。
英単語と同様に、二通りの意味があるため、使用シーンや組み合わせるワードなどによって、異なるニュアンスで使用されます。
「プライマリー」の使い方
- 僕のいとこは、イギリスのプライマリースクールに通っている。
- 私には行きつけのプライマリーサロンがある。
上の例文のように、「基本的な」「最初の」という意味で「プライマリー」は使用されます。
「プライマリースクール」は、イギリスで「小学校・初等学校」を意味します。小学校という初めに通う学校という意味からも「初歩的な・最初の」といった「プライマリー」のニュアンスが伝わります。
また、「プライマリーサロン」は「いつも行っている主要の美容院」という意味です。例文②のように「プライマリー」は後ろの名詞を修飾する働きも持っています。
「プライマリー」の語源
「プライマリー」の語源は英語の “primary” です。
“primary” には「初期の・原始的な・初等の」という意味と「主要な・主な」という意味があり、カタカナ語の「プライマリー」とほぼ同義です。
同じ種類や選択肢が何個かある中で「最初に選ばれるもの」「主に選ばれるもの」を “primary” と表現します。
「プライマリー」の対義語
- セカンダリ(secondary):二番目、補助的な
- ターシャリ(tertiary):三番目
- クォータナリ(quaternary):四番目
「プライマリー」と対で用いられるのは、二番目、三番目、四番目を指す「セカンダリ」「ターシャリ」「クォータナリ」です。ITの分野で頻繁に使用される用語です。
「プライマリー」を含んだ用語
「プライマリー」は、一般的に単体で使用されますが、別の単語と組み合わせて使用さえれることも多くなっています。
- プライマリーバランス
国や自治体などの基礎的な財政収支 - プライマリーヘルスケア
身近な医師の総合的医療 - プライマリーケア
健康を達成するための方法やアプローチや保健活動 - プライマリーデータ
個人で調査や収集した他の人には知られていない情報
「プライマリーバランス」の意味
「プライマリーバランス」は、「国や自治体などの基礎的な財政収支」を意味する言葉です。
「プライマリーバランス」がプラスの場合は、税収入で必要な支出が賄えている状態ですが、マイナスの場合は国債を発行するなどしないと支出が賄えない状態です。
日本は現在「プライマリーバランス」がマイナスの状態が続いています。知識として覚えておきましょう。
「プライマリーヘルスケア」の意味
「プライマリーヘルスケア」は、「健康を達成するための方法やアプローチや保健活動」を指す用語です。
健康でいるために、自身が主体的に活動を行ったり、自分で決定したりなどの健康に対する問題を自身で解決するためのアプローチが含まれます。
「プライマリーケア」の意味
「プライマリーケア」は、大きな病院で行われる専門性に特化した医療ではなく、「日常的に何でも相談できるような、身近な医師による医療」を指します。
医療現場で使用されることが多くなっています。
「プライマリーデータ」の意味
「プライマリーデータ」は、「独自データ」や「自社のデータ」を指す表現です。個人で調査・収集した他の人には知られていないような情報が「プライマリーデータ」です。
これに対して「すでに他の機関によって公表されているデータや情報」を「セカンダリデータ」と呼びます。
まとめ
以上、この記事では「プライマリー」について解説しました。
英語表記 | プライマリー(primary) |
---|---|
意味 | 基本的な・主要な |
語源 | 英語の “primary” |
類義語 | 結構 |
対義語 | セカンダリ、ターシャリ、クォータナリ |
「プライマリー」は、英語の “primary”と同義のカタカナ語です。「プライマリー」の後に名詞を続けることで、誕生した「プライマリーバランス」「プライマリーケア」などの言葉も一般化されつつあります。
また、IT分野や医療現場によって若干「プライマリー」のニュアンスが異なるため、場面に応じて適切に使用しましょう。