プレゼンスとは「存在感」という意味です。
「プレゼンスを高める」などと言いますが、意味が少し難しいですよね。
そこで今回は意味や使い方などをわかりやすく丁寧に解説します。
☆「プレゼンス」をざっくり言うと……
英語表記 | プレゼンス(presence) |
---|---|
意味 | 存在感、存在すること |
語源 | 英語の “presence” |
類義語 | 存在 展開 軍事展開 など |
向上させる方法 | 差別化 目標を掲げる メディアの活用 顧客を大切にする |
関連語 | プレゼン プレゼ プレ など |
このページの目次
「プレゼンス」の意味
存在感
例:大勢の中でプレゼンスを示す。
プレゼンスは「存在」「存在感」という意味です。
「物がある」「そこにいる」というような存在を示すのではなく、大きな物事の存在を指します。
具体的には、国家や大企業などスケールの大きな存在感のことです。
それでは分野ごとに詳しく意味をみてみましょう。
ビジネスでの意味
ビジネスにおいて、プレゼンスは「存在感」「影響力」という意味で使用します。
特に、企業や製品の存在感を指します。
たとえば、オレンジジュースの市場でA社の売り上げが突出していた場合、「A社にはプレゼンスがある」と表現できます。
ギターでの意味
ギターでは「高音域の調整」という意味です。
ギターは音を出すためにアンプを使用しますが、このアンプに「プレゼンス(PRESENSE)」というつまみがあります。
こちらのつまみを操作すると、高音域の音を調整可能です。
低音や中音域を整えた後にこちらの高音域を調整するのが一般的で、アンプのメーカーによって音の色味や調整の効き具合が異なります。
また、このつまみを上手に調整すると、音が太くなって存在感のある音を出せます。
軍事での意味
軍事でプレゼンスは「軍事力が大きいことや、存在感があること」を指します。
特に、戦争や紛争が起こったらすぐに対応でき、国外に対して影響を及ぼすことのできる能力の大きさを指します。
たとえば、アメリカは世界中に米軍がいるため、戦争が起こったらすぐに対応できます。
また、軍事力や経済力が莫大で、国外に対しての存在感も大きいです。
こうした状況を「アメリカのプレゼンスが大きい」と表現します。
ITでの意味
ITでは、プレゼンスは「在席状態」を表します。
具体的には、「プレゼンス状態」の形で使い、「自分が連絡を受ける状態にあるか、どういった連絡手段が好ましいか」を表します。
こちらの画像の黄色い枠の部分が「プレゼンス情報」です。
「プレゼンス情報不明」と出れば、相手がどうしているのか分からないということです。
また、特にMicrosoft系のソフトでプレゼンスをよく使用します。たとえば、以下のソフトです。
- outlook
メールソフト - Skype
テレビ電話ソフト - teams
ビジネスコミュニケーションツール
スピリチュアルでの意味
スピリチュアルの分野でプレゼンスは「実存」という意味です。
特に「アイアムプレゼンス」という形で使います。
意味は「自分の魂」「本来の自分」です。
スピリチュアルには、この本来の自分をいかにして手に入れるかが人生において重要で、本来の自分とのつながりが深まるほど人生が良好になるという考え方があります。
「プレゼンス」の使い方
プレゼンスは特にビジネスや軍事の分野で使用します。
「何かの存在感が大きい」もしくは「影響力が大きい」と言いたい時によく使います。
実際の例文には以下のようなものがあります。
- 各国の軍事的プレゼンスを比較する。
- 大企業のプレゼンスがやはり大きい。
- 日本企業のプレゼンスを高めよう。
②の例文のように「プレゼンスが大きい」もしくは「プレゼンスが小さい」と表現も可能ですが、一般的ではありません。
また、以下のようなフレーズをよく使用します。
- プレゼンスを高める
例:国際社会でプレゼンスを高める。 - プレゼンスを発揮する
例:会議でプレゼンスを発揮する。 - プレゼンスを示す
例:大国としてのプレゼンスを示す。 - プレゼンスを拡大する
例:情報通信の分野でプレゼンスを拡大する。 - プレゼンスを向上する
例:技術躍進でプレゼンスを向上する。 - プレゼンスが低下する
例:競合のおかげでプレゼンスが低下した。 - プレゼンスを有する
例:彼はこの分野でのプレゼンスを有する。 - プレゼンスを確立する
例:長年の努力によってプレゼンスを確立する。 - プレゼンスが剥がれる
例:プレゼンスが剥がれてクオリティが低くなる。
「プレゼンスが剥がれる」はVR(仮想現実)用語で「リアリティがない」という意味です。
ここでは、他の時と違ってプレゼンスが「その世界にいる感じ」という意味合いで使用されているので注意しましょう。
「プレゼンス」の語源
プレゼンスの語源は英語の “presence” です。
以下のような意味があります。
- 存在
- あること
- 現存
- 出席
- 参列
- 駐留(軍)
- (警察官の)配備
- 配置
- 面前
- 人前
ちなみに “presence” は以下のような成り立ちになっています。
- pre(「前」という意味のラテン語)
- esse(「存在」という意味のラテン語)
- ence(名詞化をさせる接尾語)
また、英語で「プレゼンスを向上する」と言いたい時は“enchance my presence”と表現します。
「プレゼンス」の類義語
プレゼンスには以下のような類義語があります。
- 存在
いること - 展開
広げること - 軍事展開
軍事領域を広げること - 面前
目の前 - 配備
物を配置して備えること - 配置
人や物を置くこと - 現存
現在存在すること - 出席
授業や会合に出ること - 人前
人の前 - 駐留
(軍隊などが)滞在すること - exsistence
存在
プレゼンスの類義語には、「存在」を意味するような単語が該当します。
「プレゼンス」を向上させる方法
プレゼンスを向上させる方法には、以下のような手段が有効だとされています。
- 差別化をする
競合との違いをはっきりさせる - 目標を掲げる
他人の共感を得られように目標を掲げる - メディアを利用する
認知度を向上させるためにメディアを活用する - ユーザーや顧客を大切にする
利用客やファンによい口コミを広めてもらう
「プレゼンス」の関連語
プレゼンスと似ているが意味の違う関連語には以下のようなものがあります。
- プレゼン
プレゼンテーションの略 - プレゼ
肉や野菜が入ったフランスの煮込み料理 - プレ
「前の」という意味の接頭語
「プレゼンス」のまとめ
以上、この記事ではプレゼンスについて解説しました。
英語表記 | プレゼンス(presence) |
---|---|
意味 | 存在感、存在すること |
語源 | 英語の “presence” |
類義語 | 存在 展開 軍事展開 など |
向上させる方法 | 差別化 目標を掲げる メディアの活用 顧客を大切にする |
関連語 | プレゼン プレゼ プレ など |
プレゼンスはビジネスから軍事まで幅広く利用する単語です。
しかし、企業や国家など規模が大きな主語に対してよく使用するので、個人ではあまり使わないかもしれません。
ぜひ、記事を参考にして覚えてみてはいかがでしょうか。