どう使い分ける?「未熟児」「低出生体重児」「早産児」の違い

違いのギモン

「未熟児」「低出生体重児」「早産児」は、同一の赤ちゃんに対して使われる場合がありますが、だからと言ってそれぞれの意味は同じではありません。皆さまは、3つの言葉の定義をご存知でしょうか。

今回は「未熟児」「低出生体重児」「早産児」の違いについて解説します。

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結論:それぞれ成熟度、体重、出産時期を基準に定義されている

「未熟児」とは、生命機能が未発達な状態で生まれてきた赤ちゃんのことを指します。ただ、学問的な言葉ではありません。

「低出生体重児」とは、出生時に体重が 2,500g 未満である赤ちゃんのことを指します。

「早産児」とは、妊娠週数が 22週以上 37週未満で生まれた赤ちゃんのことを指します。

つまり、それぞれ成熟度、体重、出産時期を基準に定義されている言葉なのです。

「未熟児」をもっと詳しく


「未熟児」とは、生命機能が十分に発達しないうちに生まれた赤ちゃんのことを指します。生命機能とは、呼吸機能、哺乳能力、そして抵抗力などのことです。「未熟児」は英語で “premature baby” と言います。

「未熟児」は当初、2,500g未満の低体重で生まれた赤ちゃんを指す言葉として使われていました。それは、成熟しきっていないうちに生まれたために低体重になるといった関係が成り立ちやすいためです。

 

ただ、2,500g未満の体重で生まれても生命機能に問題がない場合や、逆に2500g以上の体重で生まれても生命機能が未発達である場合もあります。つまり、生命機能の発達度と体重は必ずしも相関するわけではないのです。

そのため、現在「未熟児」という言葉は、客観的に赤ちゃんの状態を表す言葉としては用いられなくなっています。正式には、後に解説する「低出生体重児」と「早産児」という言葉が医学用語として用いられています。

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「低出生体重児」をもっと詳しく


「低出生体重児」とは、出生時に体重が 2,500g 未満である赤ちゃんのことを指します。英語では “low weight birth infant” と言います。

「低出生体重児」は「未熟児」と混同されることがあります。それは、生命機能が成熟しきっていないことと 2,500g未満の低体重で生まれることが一定の関係性を持つためです。

 

ただ、既述したように体重と成熟度は完全に比例するわけではないため、「低出生体重児」と「未熟児」はイコールの関係にはありません。

そのため、あくまで成熟度が基準の「未熟児」、そして出生体重が基準の「低出生体重児」という風に分けて考えましょう。

ちなみに、出生体重が 1,500g未満の赤ちゃんのことを極低出生体重児、1,000g未満の赤ちゃんのことを超低出生体重児と言います。合わせて覚えておきましょう。

「早産児」をもっと詳しく


「早産児」とは、妊娠週数が 22週以上 37週未満で生まれた赤ちゃんのことを指します。妊娠週数 22週以上 37週未満で出産することを「早産」と言うため、その期間に生まれる赤ちゃんのことを「早産児」というのです。

ただ、「早産児」とされる赤ちゃんであっても、「低出生体重児」や「未熟児」という言葉で表せる場合があります。

 

それは、早く生まれたために成長しきれずに低体重になる、また早く生まれたために生命機能が発達しきっていないという関係が往々にして成り立つためです。事実、「早産児」を表す英語は「未熟児」を表す 英語と同じで”premature baby” です。

とはいえ、あくまで出産時期を基準に定義されているのが「早産児」です。「未熟児」や「低出生体重児」とは定義づけに用いられる基準が違うという点に注意しましょう。

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まとめ

以上、この記事では、「未熟児」「低出生体重児」「早産児」の違いについて解説しました

  • 未熟児:生命機能が未発達な状態で生まれてきた赤ちゃん。正式な医学用語ではない。
  • 低出生体重児:出生体重が 2,500g未満の赤ちゃん
  • 早産児:妊娠週数が 22週以上 37週未満で生まれた赤ちゃん

「未熟児」「低出生体重児」「早産児」は、結果として同一の赤ちゃんのことを指すことはあれど、それぞれ定義づけの仕方が違う言葉です。きちんと使い分けましょう。

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