「とんかつ」と「カツレツ」。どちらもガッツリ系の料理で、味が似ているイメージはありませんか。
似たイメージを持つ人が多いため、違いを説明するのが難しいと感じる人も、多いはずです。
この記事では「とんかつ」と「カツレツ」の違いをご紹介します。
結論:「とんかつ」は豚肉、「カツレツ」は肉の種類を問わない。
「とんかつ」は豚肉を使った揚げ料理です。
「カツレツ」は肉の種類を問わず、作られた揚げ料理です。豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉など肉の種類を問わず、作ることができます。
つまり、「とんかつ 」は「カツレツ」の一種なのです。
「とんかつ」をもっと詳しく
「とんかつ」は、豚肉を使った揚げ料理です。
「とんかつ 」は、前もって切られた状態でお皿に盛り付けられることが多いです。
ソースは、中濃ソース・とんかつソースをベースに、お好みで、からし・ゴマを入れたものです。店では、各自が「とんかつ」を食べる直前に調整して作ります。
ちなみに、「とんかつ」は日本で発祥したものです。昭和4年に東京の上野にあった「ポンチ軒」という店が、「とんかつ」というネーミングで売り出したのが始まりだと言われています。
英語で「とんかつ」は “pork cutlet” です。 “cutlet” はカツレツ、コロッケなどの意味があります。つまり、英語圏で「とんかつ」と「カツレツ」を言い分けるならば、“cutlet” の前に付く「肉の種類を示す言葉」で見分けることができます。
「とんかつ」の基本の作り方
「とんかつ」の材料は以下の通りです。
- 豚肉
- 塩・胡椒(こしょう)
- 小麦粉
- 卵
- パン粉
- 油
- 豚肉を切る
- 塩と胡椒をまぶす
- 小麦粉、卵、パン粉をつける
- 油を入れ、中火 (180度) で揚げる
「カツレツ」をもっと詳しく
「カツレツ」は肉の種類を問わず、作られた揚げ料理です。豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉など、肉の種類を問いません。
「カツレツ」はフランス料理のコートレット “Cotelette” を日本風にアレンジしたものです。
そのため、味付けは西洋風であることが多いです。一般的には、ウスターソースを使います。これに、お好みでマスタードを合わせることもあります。前もって切られた状態で提供されるわけではないので、ナイフとフォークを使います。
「カツレツ」の基本の作り方
「カツレツ」の材料は以下の通りです。
- 肉(種類は問わない)
- 塩胡椒
- 卵
- 薄力粉
- パン粉
- 肉の皮を剥ぐ(はぐ)
- 1枚の肉を削ぎ切り(※)にして2枚にする
- 斜め切りにして薄くする
- 塩胡椒をまぶす
- 油で揚げる
- 削ぎ切り(※):包丁をまな板に対して平行に入れ、削ぐように切る方法。
まとめ
以上、この記事では、「とんかつ」「カツレツ」の違いについて解説しました。
- とんかつ:豚を使用した揚げ料理
- カツレツ:肉の種類に問わず、調理された揚げ料理
「とんかつ」以外に、「カツレツ」を食べたことがない方は、ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。