「政治家」と「官僚」の違いとは?関係性までわかりやすく解説

違いのギモン

政治に関する用語には違いが分かりづらく、さらには意味もわかりづらい語句が多くあると思います。

そのひとつに「政治家」と「官僚」の意味の違いのわかりづらさが挙げられると思います。

今回はこの違いについて簡潔に解説していきたいと思います。

結論:「政治家」は国会議員、「官僚」は国家公務員

「政治家」は、国民の民意をふまえて政治的な政策を実行することを仕事としています

一方「官僚」は、公務員試験によって選ばれ、政策を実行する際に必要になる実務的な作業を仕事としています。官僚は中央官庁や地方官庁で務めています。

国の政策や問題改善に取り組むことで非常に重要な役割をになっている「政治家」や「官僚」ですが、立場や仕事内容、なるために必要な過程などの違いがあります。

政治家をもっと詳しく

「政治家」は政治的な政策を実行する国会議員です。

まず、政治家は国民の選挙によって選ばれます

国民選挙に出れば政治家になれるというわけではなく、選挙で当選を勝ち取った数少ない人だけが政治家になることができます。

任期は衆議院議員は 4 年、参議院議員は 6 年と決まっています。また、衆議院は 25 歳以上、参議院は 30 歳以上でないと議員になることができません。

また、政治家は国会だけでなく、各都道府県、市町村の単位でいます。例えば県知事などがその例として挙げられます。

初めから地位のある政治家になるのは非常に難しいため、政治家の多くは地方の政治家や議員の経験を経て、国会や都議会の議員になるということが多いです。

「官僚」をもっと詳しく

「官僚」は公務員試験を通じて官庁に採用された人のことを言います。

そんな官僚には中央官庁で働く人と地方官庁で働く人がいます。

財務省、厚生労働省などの中央官庁で働くには普通の公務員試験でなく、国家公務員試験を受ける必要があります。

キャリアのある官僚が勤務する中央官庁の官僚のトップは「事務次官」と呼ばれる地位です。

なぜトップであるはずなのに「次官」なのかというと、各中央官庁のトップは政治家である大臣であるからです。

このような状況から政治家と官僚はお互い密接につながっているということがわかると思います。

まとめ

以上、今回は「政治家」と「官僚」の違いについて簡潔に説明しました。

  • 政治家:国民の民意をふまえて政治的な政策を実行する国会議員のこと
  • 官僚:政治政策を実行する際に必要になる実務的な作業を国家公務員のこと

これらの違いを踏まえたうえでさらに日本の政治や政治の仕組みについて詳しくなることができるといいですね。