今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ポリシー」です。
「ポリシー」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。
☆「ポリシー」をざっくり言うと……
英語表記 | ポリシー(policy) |
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意味 | 物事を実行する際の方針 |
語源 | polites |
「ポリシー」とは?
「ポリシー」の意味を詳しく
「ポリシー」とは、政策や経営などの方針ことです。個人の生き方の方針を指すこともあります。
政治と企業のどちらを念頭に置いた場合でも、外部の者にとっては、どのような政治家・政党あるいは会社なのであるかすぐにはわかりません。そのため、両者は「ポリシー」を外部に示すことで、自分たちがなにを目的にどのような活動を行っているのか開示し、支援を得ようとします。
この「ポリシー」がなければ、政党も企業も、一貫性のない集団になってしまい信用を得られません。そのため、「ポリシー」は、政党や企業にとって、信用を得るための自己紹介と言えます。
個人の生き方の方針を表す「ポリシー」は、政党や企業の提示する「ポリシー」ほど厳密なものではありません。しかし、政党や企業と同じように、行動の理由に一貫性を持たせることができます。
この言葉を使い個人の信条や行動規範を示すことによって、「なぜその行動をするのか」あるいは、「なぜその行動をしないのか」という理由を説明することができるのです。
「ポリシー」の使い方
- あの立候補者は消費税撤廃をポリシーに掲げて出馬した。
- 弊社のプライバシーポリシーはこちらからご覧ください。
- 真夜中の外出は私のポリシーに反する。
上の例文のように、「ポリシー」は「掲げる」「反する」「沿う」などの表現を後ろにつけて用いられることが多いです。
①の例文では、「ポリシー」は政治の方針を指します。例文で言及されている立候補者が、「消費税撤廃」という政策を前面に押し出しているのがわかる表現となります。
この場合の「ポリシー」は、単に「政策」と言い換えてもほとんど意味が変わりませんが、より根本的な方針である印象を与えます。
②の例文では、「プライバシーポリシー」という近年重要視されている言葉が使用されています。
現代では、個人情報は厳重にとり扱われるべき、という見方が一般的となっています。企業がどのように個人情報を扱うのかという方針を明記した「プライバシーポリシー」は、「ポリシー」の代表例と言えるでしょう。
③の例文では、個人が持つある種のこだわりが強調されています。
ここでの「ポリシー」は「信条」という意味のニュアンスが強く、個人の人生観を表すことになります。言外に、「私は真夜中の外出は絶対にしない」というメッセージを込めることができ、他者からの誘いを断る理由としても使用できます。
「ポリシー」の語源
ポリシーの語源は古代ギリシャ語の “polites” です。
“polites”は、「都市国家」を意味する”polis”と「人」を意味する”ites”という接尾辞が結びついた言葉です。”polites”自体は、「市民」や「国民」といった意味を表します。
このように、「国家」から「政策」の意味が導き出され、英語の”policy”が成立しました。
まとめ
以上、この記事では「ポリシー」について解説しました。
英語表記 | ポリシー(policy) |
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意味 | 物事を実行する際の方針 |
語源 | polites |
「ポリシー」という言葉は、政策や企業の運営方針などに深く関わっており、社会生活を営むうえで欠かせないものとなっています。芯のある「ポリシー」を持っているかどうか、という判断基準は、生きる上で大きな手助けとなることでしょう。
個人としても揺るがない「ポリシー」を持って生きていくと、自信にも繋がるものです。ぜひ、世の中の「ポリシー」に目を向けてみてください。