「ピアノ」と「エレクトーン」と「オルガン」の違いを解説とは?

違いのギモン

皆さんの「鍵盤楽器」についてのイメージはどのようなものがありますか。この記事では「ピアノ」「エレクトーン」「オルガン」の違いをご紹介します。

小さい頃、「ピアノ」を習っていた方も多いかと思うので、この3つの中ではかなり想像しやすいかもしれません。「オルガン」は小学校の教室で見かけたことがありませんか。「エレクトーン」は触ったことも見たこともない方もいらっしゃるかもしれません。

ぜひ、ご自身の経験を思い出しながら、違いを見てみてください。

結論:違いは「音の出し方」

「ピアノ」はピアノ内部にある弦がハンマーで叩かれることで音が出ます。

一方、「エレクトーン」は電気で音を出します

「オルガン」も電気で音を出すタイプが多くなっていますが、本来は空気を送り込んで音を出します

「ピアノ」をもっと詳しく

「ピアノ」の鍵盤の台数は1段です。ピアノ内部にある弦がハンマーで叩かれることで音が出る鍵盤楽器と言えます。

体重の掛け方や手の動かし方により、強弱や繊細な音楽表現ができます。そのため、クラシックに向いています。また、同じ曲でも弾き手によって全然違う音楽表現ができます。

シンプルで繊細な楽器であり、機械ではないので、年に数回「調律」というメンテナンスが必要です。全体的にかなり繊細なため、調律やレッスン代について、「エレクトーン」や「オルガン」より費用がかかります。

また、そもそものピアノの値段として、家庭に置かれることが多いアップライトピアノは 50 万円代〜、コンサートで使用される形のグランドピアノは 2500 万円代〜が相場になっています。

「エレクトーン」をもっと詳しく

エレクトーン」は電気で音を出します。また、「エレクトーン」はパイプオルガンを電子化したものです。そのため、電子オルガンの一つということができます。

実は「エレクトーン」はヤマハの商品名です。

しかし、鍵盤が二段以上で足で弾くペダルがある電子オルガンのことが「エレクトーン」として定着しています。

「シンセサイザー」のような機能も兼ね揃えていて、様々な楽器の音を打ち込んで曲を作ることができます。和楽器から管楽器・弦楽器まで種類はたくさんあるため、一人でオーケストラのような演奏も可能です。

指のタッチの仕方で個人差が出ることはほとんどなく、強弱などの全体的な違いは足のペダルで操作します。

エレクトーン本体の値段が平均 50 万円代〜 150 万円代が多いですが、エレクトーンは「機械」であるため、付属品が多くなっています。ヘッドホンや補助ペダルなどを加味すると 200 万円以上するモデルもあります。

「オルガン」をもっと詳しく

「オルガン」は鍵盤を押すと、鍵盤に連動したパイプに加圧した空気を送ることで音が出る管楽器です。基本的に音の強弱を表現することはできません。しかし、持続的に音を出すことができます。よくイメージする「オルガン」は「電子オルガン」で、この音を電子化したものになります。

ちなみに「オルガン」の起源は紀元前と言われるほどダントツの歴史があります。元々、協会音楽の演奏楽器として使用されていた「オルガン」が進化して「ピアノ」になっているため、「ピアノ」の前身と言えます。

まとめ

以上、この記事では、「電子ピアノ」「エレクトーン」「シンセサイザー」の違いについて解説しました。

  • ピアノ:弦をハンマーで叩いて音を出す
  • エレクトーン:電気で音を出す
  • オルガン:空気を送り込んで音を出す

見た目からは判断できない違いをご紹介しました。楽器をみて演奏を聞く機会がある際は想像しながら聴いてみてください。