最近、卓球が注目されていますよね。例えば、平成29年度の全日本卓球選手権大会では14歳の張本選手が最年少で優勝して世間を驚かせました。また、リオデジャネイロオリンピックでは卓球男子団体が史上初のメダルを獲得しました。
さて、そんな卓球ですが、卓球のラケットには主に2つの種類があります。それが「ペン」と「シェーク」です。今回はこの2つのラケットの違いについて解説していきたいと思います。
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卓球の「ペン」と「シェーク」6つの違い
①持ち方の違い
シェークのラケットはグリップの部分を握手するように握ります。シェークとは、英語の握手するという動詞(shake hands)を略した名前なのです。この持ち方はテニスやバドミントンのラケットの握り方と似ています。そして、シェークはラケットの表と裏の両面を使うことができます。
一方、ペンはグリップの部分をペンやお箸を持つように握ります。この持ち方ではラケットの片面だけを使って打球するのが基本ですが、最近は両面にラバーを貼って、シェークのように両面を使う選手も増えています。
②感覚の違い
シェークのラケットは手のひらで打球するような感覚で打つことができます。
一方、ペンは指先で打球するような感覚で打ちます。これは手のひらで打球する感覚より少し難しいので、手先の器用さが必要です。
③フォアの威力の違い
ペンはシェークと比べてラケットが軽いので、強い威力のフォアハンドを打つことができます。
一方、シェークハンドで同じ威力のフォアハンドを打つためにはより多くの筋力が必要になります。
④台上プレイの違い
卓球では、台の上で2バウンド以上する球を返球することを台上プレイと言います。なぜなら、このような球はラケットを卓球台の上まで持っていって返球する必要があるからです。
そして、ペンは台上で様々な細かい動きをすることができるので、シェークより台上プレイをやりやすいのです。
⑤弱点の違い
卓球ではラケットの親指側の面で打つことをフォア、もう片方の面で打つことをバックと言い、ラケットを持っている腕の正面で打つことをミドルと言います。そして、シェークはミドルの時にラケットの打球面が正面を向きにくいので、ミドルが苦手です。
一方、ペンはミドルの時に打球面が正面を向くためミドルは得意ですが、フォアとバックを交互に打つ時の切り替えがシェークより遅いです。なぜなら、シェークではまっすぐ横に動かせば切り替えることができますが、ペンでは少し下にカーブする軌道で切り替えなければならないからです。
また、ペンはバックが弱点であるとよく言われます。確かに、ペンのバックは手首の動かせる範囲が狭く、やりにくいです。しかし、ラケットのバック側の面にもラバーを貼ることでこの弱点を克服することができます。
⑥使っている人数の違い
昔の日本ではペンを使用している人が多かったのですが、最近では全世界的にシェークを使っている人のほうが多いです。
例えば、2018年3月現在の男子世界ランキングでは上位20人中18人がシェークのラケットを使用しています。そして、初心者が卓球専門店で選ぶ際もシェークが7~8割を占めると言われています。
まとめ
以上、この記事では、ペンとシェークの違いについて解説しました。
- 持ち方の違い:ペンは、ペンのように持ちます。シェークは、握手するように持ちます。
- 感覚の違い:ペンは指先の感覚で打ちます。シェークは、手のひらの感覚で打ちます。
- フォアの威力の違い:ペンは強いフォアを打ちやすいです。シェークは打ちにくいです。
- 台上プレイの違い:ペンは台上プレイが得意です。シェークは苦手です。
- 弱点の違い:ペンは切り替えとバックが苦手です。シェークはミドルが苦手です。
- 使っている人数の違い:ペンは使っている人が少ないです。シェークは多いです。
使っている人数は圧倒的にシェークが多いですが、ペンにも強い選手は多く、ペンのほうが弱いというわけではありません。結局、自分にあったラケットを使うのが一番なのです。