今回ご紹介する言葉は、ことわざの「冬来たりなば春遠からじ」です。
言葉の意味、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「冬来たりなば春遠からじ」をざっくり言うと……
意味 | たとえ今が不幸であっても、じっと耐えていればいつかは幸せが訪れるという意味 |
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由来 | イギリスの詩 の一節“If winter comes, can spring be far behind?” が由来 |
類義語 | いばらの道、臥薪嘗胆など |
英語訳 | If winter comes, can spring be far behind?(冬来たりなば春遠からじ) |
このページの目次
「冬来たりなば春遠からじ」の意味をスッキリ理解!
冬来たりなば春遠からじ:たとえ今が不幸であっても、じっと耐えていればいつかは幸せが訪れるという意味
「冬来たりなば春遠からじ」の意味を詳しく
「冬来たりなば春遠からじ」は、たとえ今が不幸であっても、じっと耐えていればいつかは幸せが訪れるという意味のことわざです。
「冬が来たなら、春は必ず来るのだから、そう遠くない」という励ましのニュアンスが込められています。
「来たりなば」は、「来たる」の連用形と、助動詞「ぬ」の未然形、接続助詞「ば」が、組み合わさったものです。「遠からじ」の「じ」には、推量の意味があり、「〜だろう」と分解して読むことができます。
「冬来たりなば春遠からじ」の使い方
- 冬来たりなば春遠からじとはいうが、目的を持って行動しなければ成果はない。
- 冬来たりなば春遠からじを信じて、今を耐えてみよう。
「冬来たりなば春遠からじ」の由来
イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節に、次のような文章があります。
If winter comes, can spring be far behind?
この詩が元になって、「冬来たりなば春遠からじ」ということわざができたと言われています。
パーシ・ビッシュ・シェリー
パーシ・ビッシュ・シェリーは、イギリスのロマン派の詩人でした。理想主義的な詩風は、生前に評価されることはありませんでしたが、死後高く評価されています。
代表作品をいくつかご紹介します。
- 断章詩『人生の勝利』(“The Trimpth of Life”)
- 『クイーン・マブ』(“Queen Mab”)
- 『イスラムの反乱』(“The Rebolt of Islam”)
「冬来たりなば春遠からじ」の類義語
「冬来たりなば春遠からじ」には以下のような類義語があります。
- いばらの道:厳しい人生のたとえ
- 臥薪嘗胆(がしんしょうたん):苦心・苦労を重ねること
「冬来たりなば春遠からじ」の英語訳
「冬来たりなば春遠からじ」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- If winter comes, can spring be far behind?
(冬来たりなば春遠からじ)
まとめ
以上、この記事では「冬来たりなば春遠からじ」について解説しました。
意味 | たとえ今が不幸であっても、じっと耐えていればいつかは幸せが訪れるという意味 |
---|---|
由来 | イギリスの詩 の一節“If winter comes, can spring be far behind?” が由来 |
類義語 | いばらの道、臥薪嘗胆など |
英語訳 | If winter comes, can spring be far behind?(冬来たりなば春遠からじ) |
うまくいかない時、やり方を模索することも大切ですが、冬来たりなば春遠からじというように、じっと耐えてみるのも手かもしれません。