「パフェ」はスイーツの中でも有名で、みんなに親しまれていますよね。多くの人が一回は「パフェ」を食べたことがあると思います。
ところで、店によっては「パフェ」のほかに、似たスイーツとして「サンデー」や「アラモード」をおいているところもありますよね。
しかし、この3つのスイーツの違いをよくわかっていない人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「パフェ」と「サンデー」と「アラモード」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:生まれた場所が違う
「パフェ」は、フランスで作られていたパルフェというフルーツムースがもとになっているスイーツです。
一方、「サンデー」はアメリカ生まれのデザートです。
また、「アラモード」は日本生まれのスイーツです。
「パフェ」をもっと詳しく
パフェは、1910~20年代に作られるようになった、パルフェという名前のフルーツムースが名前のもとになっています。
パルフェとはフランス語で「完璧な」という意味です。そして、パルフェは卵黄、砂糖、ホイップクリームを混ぜ、型に流し込んで冷やし固めたものにフルーツ系のソースや果物などを加えたものです。
そう、パルフェとパフェでは名前こそ似ていますが、ぜんぜん違う食べ物なのです。そして、パルフェはフレンチのコース料理のデザートとして食べられることが多かったようです。
一方、パフェはさまざまな改良が加えられた結果、現在では細長いグラスにアイス、フルーツ、ホイップクリームなどを乗せて作られます。横から見ると層になっていて美しいのが最大の特徴と言えるでしょう。
そして、パフェはサンデーなどと違って、アイスはトッピングの1つになります。
そんなパフェのカロリーは店によって異なりますが、平均的には 600kcal 前後になります。
そして、見た目の豪華さからもサンデーやアラモードと比べて人気があります。
ちなみに、パフェは和製英語なのですが、どのようにしてパルフェから名前が変化したのかについてはよくわかっていません。
「サンデー」をもっと詳しく
サンデーは1890年代のアメリカで生まれたデザートです。当時のアメリカではクリームソーダが流行していたのですが、禁欲的なキリスト教指導者が日曜日や宗教的な休日にはクリームソーダを販売することを禁じてしまいました。
そして、客が集まりやすい休日や日曜に売ることができなくなってしまったクリームソーダ業者は代わりに売るものを考えました。そこで発明されたのがサンデーです。当時のサンデーはアイスクリームにシロップをかけたものでした。
そして、これは流行し、やがて世界中に広がっていくことになりました。
ちなみに、当時のサンデーはコーヒータイムのデザートという立ち位置で、比較的カジュアルな食べ物でした。ちなみに、男性が特に好んで食べたようです。
また、日曜日に食べるものとして発売を開始したため、「サンデー」という名前になりました。しかし、スペルは日曜日の “Sunday” ではなく、これを1文字だけ変えた “Sundae” でした。
これは、キリスト教の聖なる日である日曜日に敬意を表するためとも、日曜日という意味ではないのかという批判をかわすためであったとも言われています。
ちなみに、当時は厳格なクリスチャンの家ではサンデーを食べてはいけないという決まりがあったようです。
そんなサンデーは、現在では当時とは少し違う食べ物に進化しました。現在では、丸くて底が浅く、広い形のグラスにアイス、チョコレート、フルーツなどを乗せて作っているようです。
そして、メインはアイスであり、そこにトッピングしていくという特徴があります。
ちなみに、平均的にはパフェより小さめで、カロリーは200~300kcal ほどです。
「アラモード」をもっと詳しく
なんと、アラモードは日本が発祥のお菓子です。「ザ・カフェ」という横浜にあるホテルニューグランのパティシエが、宿泊中のGHQ将校の夫人に提供するため考案したとされています。そして、当時のアラモードはアメリカ人向けに作られたため、ボリュームのあるデザートでした。
ちなみに、アラモードという名前の由来は「流行の」「現代風の」という意味のフランス語です。これは最先端の流行を生むお菓子になってほしいという思いから名づけられたようです。
そして、アラモードは横に広い器に入ったお菓子の上にアイス、フルーツ、ホイップクリームなどを盛ることで作られました。ちなみに、ベースとなるお菓子としてはプリンが一番一般的ですが、パイなどの場合もあります。
ちなみに、カロリーは場合によりますが、だいたい 300~400kcal ほどであるようです。
また、アラモードという言葉は英語では「アイスクリームを添えた」という意味になります。
まとめ
以上、この記事では、「パフェ」と「サンデー」と「アラモード」の違いについて解説しました。
- パフェ:フランス生まれ
- サンデー:アメリカ生まれ
- アラモード:日本生まれ
とはいえ、実際のところ、名前は店が自由に決めている場合が多いようです。この3つの言葉は雑学程度に覚えておけば十分でしょう。