「パンデミック」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「パンデミック」です。

「パンデミック」の言葉の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

☆「パンデミック」をざっくり言うと……

英語表記「パンデミック」(“pandemic”)
意味感染症や伝染病が複数の地域や国にまたがって世界的に流行すること。
語源“pandemic”
類義語「感染爆発」、「アウトブレイク」、「エンデミック」、「エピデミック」など

「パンデミック」の意味をスッキリ理解!

「パンデミック」(“pandemic”):広範囲に及ぶ流行病で、非常に多くの感染者や患者を発生させる。

「パンデミック」の意味を詳しく

「パンデミック」とは、感染症や伝染病が複数の地域や国にまたがって世界的に流行することです。特に、感染力が強く、致死被害をも引き起こす感染症が、広い地域で世界的に、さらには同時に流行することを意味する言葉です。

また、地理的に広い範囲の複数の国に渡って深刻な感染症被害が確認された場合に用いられます。

なお現代においては、大規模な伝染病が発生すると、世界保健機関(WHO)がその流行の度合いを調査して、各国へ通達することになっています。その病気が「パンデミック」の状態にあるかどうかは、WHOの判断に委ねられています。

「パンデミック」の使い方

  1. 新型コロナウイルスのパンデミックが心配なので、手洗いや消毒、マスクの着用を徹底した。
  2. アフリカなどの後進国では、感染症のパンデミックは非常に深刻な問題である。
  3. かつてはパンデミックと呼ばれていたインフルエンザなどの感染症も、今では予防接種で防ぐことができるようになっている。

①の例では、新型コロナウイルスの世界的な大流行が心配であるために、手洗い、消毒、マスクの着用は徹底的に行っていることを表わしています。

②の例では、アフリカなどの発展途上国では、感染症の爆発的な流行は非常に深刻な事態であることを表わしています。

③の例では、一時はインフルエンザも致死性が高い感染症であったけれども、現在ではそれを防ぐ予防接種ができたということを表わしています。

「パンデミック」の語源

カタカナ語である「パンデミック」の語源は、英語の”pandemic”です。

また、この英語の”pandemic”の語源はギリシャ語の”πανδημία(pandemia)”「パンデミア」という言葉です。「パンデミア」の「パン」は「全て」を意味し、「デミア」は「人々」を意味する言葉です。

「パンデミック」の類義語

「パンデミック」には以下のような類義語があります。

  • 感染爆発:病気が爆発的に広がり感染すること。
  • アウトブレイク:感染症が突発的に発生すること。
  • エンデミック:「地域流行」とも表現され、比較的狭い地域で起こっている感染症のこと。
  • エピデミック:ある地域(国単位など)で急激に増加しているような流行病のこと。

「エンデミック」、「エピデミック」、「パンデミック」の比較

「パンデミック」の類義語として、「エンデミック」や「エピデミック」などがあります。これらの3つの言葉は、それぞれ感染の規模に応じて呼び方が変化します。

  • 「エンデミック」:一部の地域で感染症が流行している状態のこと。
  • 「エピデミック」:より大きな社会や地域で感染症が流行している状態のこと。
  • 「パンデミック」:世界的規模で感染症が流行している状態のこと。
つまり、これらの3つの言葉には以下の様な関係があります。
感染の規模
「エンデミック」<「エピデミック」<「パンデミック」

まとめ

以上、この記事では「パンデミック」について解説しました。

英語表記「パンデミック」(“pandemic”)
意味感染症や伝染病が複数の地域や国にまたがって世界的に流行すること。
語源“pandemic”
類義語「感染爆発」、「アウトブレイク」、「エンデミック」、「エピデミック」など

現在、世間を賑わせている新型コロナウイルスは、まだWHOにより「パンデミック」と呼ばれる感染症としては定義されていません。しかし、更なる流行を引き起こさないようにするために、「手洗い」や「消毒」、「マスクの着用」は徹底しましょう。