「おやつ」と「お菓子」の違いとは?区別についてわかりやすく解説

違いのギモン

日常的に何気なく使っている言葉に、「おやつ」と「お菓子」があります。どちらも同じような意味に思えますが、実は違った意味があるんです。

今回は、その違いについて解説していきます。

結論:「おやつ」は、おにぎりなどの軽食も含む

「おやつ」は、食事も甘いものも含め間食として食べるすべてのものを指します。

「お菓子」は、甘い砂糖菓子やスナック菓子などを指します。

「おやつ」をもっと詳しく


「おやつ」は、間食として食べるあらゆるもののことをいいます。

おやつというとお菓子を想像するかもしれませんが、おにぎりなどの食事も含みます。

 

「おやつ」は漢字で、「御八つ」と書きます。

これは江戸時代で使われていた時間の単位の一つで、「八つ時」のことをいいます。

「八つ時」とは今でいう午後2時から4時頃までのことです。

 

当時はこの「御八つ」の時間帯、午後3時ごろにおにぎりや漬物、果物など簡単な食事をしていました。

江戸時代は、今より農作業など体を使う仕事をする農民が多く、エネルギー補充のための間食として「おやつ」が必要だったのです。

 

当時のおやつはおにぎりなどの軽食が中心でしたが、江戸時代後期になりせんべいやお団子など甘いものも食べるようになりました。

その習慣が現代にも引き継がれているのです。

 

つまり、おやつとは、「午後3時頃にとる食事(軽食)」のことです。

「お菓子」をもっと詳しく


「お菓子」は、食事以外に食べるスナック菓子や飴・キャラメル・クッキーなどのことをいいます。

お菓子は米・小麦・豆などを主な原料とし、砂糖・乳製品・鶏卵・油脂・香料などを加えて作られたものです。

 

主に和菓子や洋菓子などに分類されます。

もともとは果物のことを菓子と呼んでいましたが、今は果物は水菓子と呼ばれています。

 

辞書でその意味を調べてみると、食事のほかに食べる嗜好品(しこうひん)のこと、とあります。

嗜好品とは栄養をとるためでなく、その人の好みによって味わい楽しむ飲食物のことで、お茶やコーヒー、タバコ、酒などを指します。

基本的には甘いものを指しますが、塩味のものも含みます。

 

現代では食べたい時に食べるという人が多いと思いますが、もともとは食事と食事の間の時間が長いときに低血糖を防ぐために、お菓子を食べていました。

「おやつ」が甘いものであることが多いのは、そのためです。

まとめ

以上、この記事では、「おやつ」と「お菓子」の違いについて解説しました。

  • おやつ:食事も甘いものも含め間食として食べるすべてのもの
  • お菓子:飴やチョコレート、スナック菓子など

おやつの中にお菓子が含まれることはありますが、おやつとお菓子は同じものではないということですね。どちらも食べすぎには注意したいものです。