ことわざ「いつまでもあると思うな親と金」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「いつまでもあると思うな親と金」です。

言葉の意味・使い方・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「いつまでもあると思うな親と金」の意味をスッキリ理解!

いつまでもあると思うな親と金:親がいつまでも面倒をみてくれるとは限らず、お金も使えばなくなるから、自立と倹約(けんやく)を心がけた方がよいということ

「いつまでもあると思うな親と金」の意味を詳しく


「いつまでもあると思うな親と金」は、親がいつまでも面倒をみてくれるとは限らず、お金も使えばなくなるという意味のことわざです。相手の自立と倹約をうながす時に使用します。

倹約とは、無駄を省き、節約することです。

 

また、「いつまでもあると思うな親と金」は、大きく分けると、他に二つの意味があります。

一つ目は、親から早めに自立をしておいた方が、後に楽になるという意味です。また、親のそばでその恩恵を受けている時は、しっかりと倹約するのがよいという戒めの意味もあります。

 

二つ目は、当たり前のように存在していたものも、いつかはなくなってしまうという、無常観を含んだ意味です。

無常観とは、世の全ては移り変わり、永遠のものは何もないという考え方のことです。無常観に立って考えると、このことわざはネガティブな印象になります。

このことわざは私たちに注意を促すものでもあり、無常観につながるものでもあります。

いつまでもあると思うな親と金 ないと思うな運と災難

「いつまでもあると思うな親と金」に続く言葉もあります。

江戸時代の狂歌で、「いつまでもあると思うな親と金 ないと思うな運と災難」という一節が出てくるものがあります。

親の意見とナスビの花は 千に一つの無駄もない
いつまでもあると思うな親と金 ないと思うな運と災難
織田(おだ)が突き、こね羽柴(はしば)が捏(こ)ねし天下餅(てんかもち)
座りしままに食らふは徳川

「天下餅」は、天下統一のたとえです。

ここに出てくる「織田」とは、織田信長(おだのぶなが 1534年~1582年)のことです。信長は、日本の戦国時代に天下統一を目指した人物です。

狂歌の中では、信長が天下統一を目指したことが「織田が突き」という言葉で表現されています。

 

「羽柴」とは、豊臣秀吉(とよとみひでよし 1536年~1598年)のことです。信長の天下統一の事業を受け継ぎ、苦労して推し進めました。そしてやっとの思いで、天下統一を達成します。

狂歌の中では、秀吉が天下統一を成功させたことが「羽柴が捏ねし天下餅」と表現されています。

 

最後の一節に出てくる「徳川」は、徳川家康(とくがわいえやす 1543年~1616年)です。

この狂歌は、家康が、信長や秀吉が苦労して築き上げた天下統一を、何の苦労もなく手に入れたという皮肉です。文章中では、「座りしままに食らふは徳川」で表現されています。

しかし実際、家康は幼少期から、かなりの苦労を重ねてきたと言われているので、家康にとってはかなり屈辱(くつじょく)的な歌でした。

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「いつまでもあると思うな親と金」の使い方

  1. 私の兄は、いい年して実家暮らしで、その上ろくに働きもしない。いつまでもあると思うな親と金と言ってやりたい。
  2. わたしたちは昔からいつまでもあると思うな親と金という言葉を知っていたので、親元を離れても困らなかった。
  3. いつまでもあると思うな親と金というので、日々お金を節約して過ごすことにしよう。
  4. ずっと頼りにしていた親が亡くなり、生活に困っている。いつまでもあると思うな親と金とはまさにこのことだ。
①と②の例文は、親をいつまでも頼りにしていてはいけないという意味で「いつまでもあると思うな親と金」が使われています。また、③の例文は、お金はなるべく節約して貯めるべきだという意味で「いつまでもあると思うな親と金」が用いられています。

一方で、④の例文の「いつまでもあると思うな親と金」には、「いつまでもあると思っていたものも、いつしかなくなる」という、無常観を含んだ意味があります。

「いつまでもあると思うな親と金」の英語訳

「いつまでもあると思うな親と金」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Don’t think that your parents and money will be there forever.
    (いつまでもあると思うな親と金。)
  • It is too late to spare when the bottom is bare.
    (財布の底が見えてからではもう遅い。)
  • You can’t rely on your parents forever.
    (いつまでも親に頼ってはいられない。)
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まとめ

以上、この記事では「いつまでもあると思うな親と金」について解説しました。

読み方いつまでもあると思うな親と金
意味親がいつまでも面倒をみてくれるとは限らず、お金も使えばなくなるため、自立と倹約を心がけた方がよいというとこと
英語訳Don’t think that your parents and money will be there forever.(いつまでもあると思うな親と金。)

親は子を甘やかすことがしばしばあります。しかし、いつまでも甘やかされていては、しっかりと自立した人間になることはできません。

親に生活の収入源を頼ってばかりでは、後々の人生で困るのが目に見えます。また、お金というのも、使ったら必ずなくなるものです。しかし、お金を使わずに生きることは不可能でしょう。

ものごとを当たり前だと思わず、感謝して努力することが大切だということに、気づかせてくれることわざです。

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