残業30時間はきつい?生活の例から残業代の請求法まで解説

就職・転職
Aさん
残業30時間がきつい……

このように考えていませんか?

毎日のように残業をしていると、自由時間が少なくなってストレスが貯まりますよね。

そこで、この記事では残業30時間の人にありがちな悩みから、その対処法まで詳しく解説しています。

ぜひ参考にしてみてください。

残業30時間は多い? きつい? みんなの声を集めてみた

まずは残業30時間がどの程度のものか確認していきましょう。

OoenWorkの調査によると、日本の残業時間の平均は25時間程度であり、残業30時間は平均以上ということになります。

1ヶ月あたりの出勤日は20日ちょっとですから、残業30時間ともなると平均して毎日1時間以上の残業があることになります。

SNSで残業30時間の人の口コミを集めると、以下のような結果が得られました。

おおむね、残業30時間はしんどい、大変、という声が多いようです。

また、残業30時間の割に給料が少ないことに不満を感じている声もありました。

残業30時間の生活の例

残業30時間の生活はどのようになるのでしょうか。

さまざまな場合があるかと思いますので、ここでは以下の条件で揃えてみたいと思います。

条件
  • 定時は9時~18時
  • 通勤時間は1時間
  • 睡眠時間は7時間
  • 残業は毎日1.5時間

すると、以下のようなタイムスケジュールになると考えられます。

タイムスケジュール
  1. 起床:7時
  2. 移動時間:7時50分~8時50分
  3. 勤務開始:9時
  4. 勤務終了:18時
  5. 残業終了:19時30分
  6. 移動時間:19時40分~20時40分
  7. 帰宅:20時40分
  8. 就寝:24時

帰宅から就寝までで、食事や風呂も済ませなければなりません。

そう考えると、1日の自由時間は1時間程度になることがわかります。

1時間だとあっという間に過ぎてしまいますよね。

残業時間30時間の人にありがちな5つの悩み

残業時間30時間の人にありがちな悩みは主に以下の5つです。

それぞれの悩みについて詳しく見ていきましょう。

仕事が多くてストレスがたまる

残業時間30時間の人にありがちな悩みとしてまず挙げられるのは、仕事が多くてストレスがたまることです。

残業30時間をこなしているということは、定時では帰れないほど仕事が多いということです。

残業30時間もそうですが、これでは仕事がなかなか終わらないこと自体にもストレスがたまってしまいそうです。

残業30時間だと自由時間も少なくなってきますから、たまったストレスを解消するのに十分な時間がないことも問題です。

残業代や給料が少なすぎる

残業時間30時間の人にありがちな悩みとしては、残業代や給料が少なすぎることも挙げられます。

残業30時間の人の中には、残業時間に不満はないものの、もっと給料が欲しいと考えている人も多いのです。

せっかく30時間も残業するのであれば、それに見合った給料が欲しいですよね。

しかし、基本給が低いために、残業30時間をこなしても生活に十分な給料を得られていないと感じる方もいるようです。

みなし残業なので残業しても給料が増えない

残業時間30時間の人にありがちな悩みとしては、みなし残業なので残業しても給料が増えないことも挙げられます。

近年、過剰な残業時間を抑制する名目でみなし残業制が適用される企業が増えています。

みなし残業制では、一定の残業時間分の給料は固定給に含まれ、それに超過した場合のみ残業代が支給されます。

しかし、みなし残業制は求人で給料を高く見せるために使われることも多く、残業しても給料が低いまま増えないと感じる人もいます。

十分な自由時間がない

残業時間30時間の人にありがちな悩みとしては、十分な自由時間がないことも挙げられます。

上でも確認したとおり、残業30時間の場合、1日あたりの自由時間は1時間程度になります。

1時間程度ではあっという間に過ぎてしまうため、不満を感じている人もいます。

残業を申告しにくい

残業時間30時間の人にありがちな悩みとしては、残業を申告しにくいことも挙げられます。

残業30時間の場合、1日の残業時間が30分など低くなる日もあるでしょう。

そのような場合に、少しの残業だからと会社に申告しにくいと感じる方もいるようです。

法律上は残業代は1分単位で支払われるものですから、気後れすることなく残業代を申告して問題ありません。

残業30時間の給料はいくら? 計算方法まで解説

残業30時間の残業代は簡単な計算式で求められます。

1時間あたりの給料と残業時間と割増率をかけ合わせるだけです。

ちなみに、1時間あたりの給料は基本給を月の平均所定労働時間を割ることで求められます。

計算式は以下のとおりです。

残業代 = 1時間あたりの給料 × 残業時間 × 割増率

1時間あたりの給料 = 基本給 ÷ 月の平均所定労働時間

なお、割増率はおおまかに以下のとおりになります。

割増率
  • 通常の残業:1.25倍以上
  • 残業60時間を超えた場合:1.5倍以上
  • 休日出勤の場合:1.35倍以上

具体例①:月給20万円の場合

月給20万円で残業30時間、休日出勤をしてない場合、残業代の計算は以下のようになります。

なお、月間所定労働時間は160時間とします。

  • 1時間あたりの給料:20万円 ÷ 160時間 = 1,250円
  • 残業代:1,250円 × 30時間 × 1.25 = 46,875円

つまり、月給20万円で残業30時間の場合、1ヶ月あたりの給料は約25万円ということになります。

具体例②:月給30万円の場合

月給30万円で残業30時間、休日出勤をしておらず、月間所定労働時間が160時間の場合、残業代の計算は以下のようになります。

  • 1時間あたりの給料:30万円 ÷ 160時間 = 1,875円
  • 残業代:1,875円 × 30時間 × 1.25 = 70,313円

月給30万円で残業30時間の場合、給料は約37万円ということになります。

残業30時間で残業代を請求すべき6つのケース

残業30時間で残業代を請求すべきケースは主に以下の6つです。

それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。

サービス残業

残業30時間で残業代を請求すべきケースとしてまず挙げられるのは、サービス残業です。

サービス残業は法律上は残業代が支払われるべき労働時間ですから、残業代を請求できます。

具体的には、タイムカードを切った後に残業を続けたり、理由をつけて定時より前に出勤させたりする手口があります。

36協定が締結されていない

36協定が締結されていないケースでも残業代を請求すべき場合があります。

そもそも、労働者にいわゆる残業をさせるためには、労働者と会社の間で36協定を締結し、労働基準監督署へ届け出る必要があります。

36協定が締結されていない状態では残業自体が違法ですが、残業代が支払われていない場合、労働者には残業代を請求する権利があります。

みなし残業の超過分残業代が支払われていない

残業30時間で残業代を請求すべきケースとしては、みなし残業の超過分残業代が支払われていない場合も挙げられます。

みなし残業が適用されている場合、一定の残業時間までは残業代が出ません。

しかし、みなし残業を超過した分について、残業代が支払われていない場合には、残業代を請求する権利が発生します。

役職を理由として残業代が支払われない

残業30時間で残業代を請求すべきケースとしては、役職を理由として残業代が支払われない場合も挙げられます。

法律で、管理職など管理監督者については残業代の支払いが必要ないことになっています。

しかし、役職が管理職になっているだけで、経営への関与ができない、ふさわしい待遇がない、など管理職にふさわしい権利がない場合には残業代が請求できる場合があります。

持ち帰り残業

残業30時間で残業代を請求すべきケースとしては、持ち帰り残業も挙げられます。

サービス残業と同じように、タイムカードを切らせた後で自宅での業務を強制された場合には残業代の支払いを請求できます。

適切な手続きを踏んでいない裁量労働制による残業

残業30時間で残業代を請求すべきケースとしては、適切な手続きを踏んでいない裁量労働制による残業も挙げられます。

裁量労働制を導入するためには、労使間で協定を結んだり、労使委員会で決議を取ったりする必要があります。

このような手続きに背いて裁量労働制を適用している場合には、労働者には残業代を受け取る権利が発生します。

残業30時間から逃れる6つの対処法

残業30時間から逃れる対処法は主に以下の6つです。

それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。

対処法①:仕事を効率化できないか考える

残業30時間から逃れる対処法としてまず挙げられるのは、仕事を効率化できないか考えることです。

特にあなたの残業時間が周りの同僚と比べて長い場合、業務効率化で残業を削減できる可能性があります。

仕事を効率化する方法は多く存在しますが、その中でも代表的なのは以下のような対処法でしょう。

  • 朝、今日やる仕事をタスクリストにして把握する
    仕事を一覧化して把握することで仕事の計画を立てやすくなります。
  • 朝は思考力が必要な仕事、夜は単純作業を行う
    人間が1日に思考できる量は決まっていて、思考力は朝を頂点としてだんだん減っていくからです。
  • 仕事に優先順位をつける
    優先順位をつけることで、今やるべき仕事、自分がやるべき仕事が明確になります。
  • マルチタスクを避け、1つの業務に集中する
    人間は複数の仕事に同時に集中することができません。1つの業務に集中することで能率が上がります。
  • メールを開く時間を決める
    メールが気になってしまうと集中力が落ちてしまいます。メールを開く時間はあらかじめ設定しておき、それ以外の時間には見ないようにしましょう。
  • 仕事に制限時間をつける
    それぞれの仕事に制限時間をつけることで、締切効果が発揮されて集中力と能率が上がります。
  • 効率化ツールを活用する
    特にロボットでもできそうな業務は効率化ツールで短時間で終わらせることができるかもしれません。

対処法②:就業後に予定を入れる

残業30時間から逃れる対処法としては、就業後に予定を入れることも挙げられます。

就業後に予定を入れてしまえば、それまでに業務を終わらせざるを得ません。

このように、強制的に業務の終了時間を決めることで、業務により集中でき、残業時間を減らせるのです。

対処法③:同僚と仕事を分担する

残業30時間から逃れる対処法としては、同僚と仕事を分担することも挙げられます。

残業が多くなりがちな方の中には、頼まれた仕事を断れず、仕事をためてしまう人もいます。

勇気を出して同僚に仕事を頼めれば、残業時間を減らせる可能性があります。

対処法④:上司に仕事量を調整してもらう

残業30時間から逃れる対処法としては、上司に仕事量を調整してもらうことも挙げられます。

残業が続いてしまうということは、あなたの業務量が多すぎるということかもしれません。

そのような場合には、仕事量を調整してもらうことで残業から解放される場合があります。

しかし、ただ仕事量を減らしてほしいと頼んでも成功率は低いため、自分なりに残業時間を減らす工夫を行った後で頼むと良いでしょう。

対処法⑤:部署異動を申し出る

残業30時間から逃れる対処法としては、部署異動を申し出ることも挙げられます。

部署によって残業時間が大きく変わる場合があります。

部署異動を申し出る時には、交渉材料として、「部署異動できなければ会社を辞める」と宣言する方法もあります。

部下に退職されると上司の評価が下がる一方、部下が部署異動しても評価は下がらない場合が多いため、部署異動の成功率が上がります。

対処法⑥:残業が少ない業界・会社に転職する

残業30時間から逃れる対処法としては、残業が少ない業界・会社に転職することも挙げられます。

根本的に長時間の残業が蔓延している企業の場合、残業時間を減らすためには残業が少ない業界や会社に転職するのが一番です。

残業が減ったにも関わらず、給料が増える可能性もあります。

下でおすすめの転職エージェントを紹介しますので、登録だけでもしておくのがおすすめです。

おすすめの転職エージェント5選

おすすめの転職エージェントは主に以下の5つです。

それぞれの転職エージェントについて詳しく見ていきましょう。

【万人におすすめ】リクルートエージェント


出典:リクルートエージェント

リクルートエージェントは業界最大手のリクルートが運営している転職エージェントです。

求人数がとにかく多く、業種、職種、住んでいる場所に関係なくどんな人にもおすすめできる転職エージェントです。

熱心なキャリアアドバイザーがあなたの転職を力強く後押ししてくれます。

【万人におすすめ】doda


出典:doda

dodaは求人が豊富で万人におすすめできる転職エージェントです。

dodaは転職サイトの機能もあわせもっており、求人を紹介してもらうだけでなく、自分で探すことも可能です。

企業からスカウトメールを受け取ることも可能になっています。

【ハイキャリアにおすすめ】リクルートダイレクトスカウト


出典:リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトはハイキャリア向けの転職エージェントです。

リクルートが運営するエージェントで、求人の条件の良さと求人の数が両立されています。

レジュメを登録しておくだけで、ヘッドハンターがあなたをスカウトしてくれます。

【キャリアに自信がない方におすすめ】マイナビジョブ20’s


出典:マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’sは20代の若手や第二新卒に特化した転職エージェントです。

転職大手のマイナビが運営しており、未経験OKの求人も多いため、自分のキャリアに自信がない方にもおすすめです。

キャリアアドバイザーによる転職サポートも充実しています。

【女性におすすめ】パソナキャリア

出典:パソナキャリア

パソナキャリアは女性の支援に定評がある転職エージェントです。

女性のキャリアアドバイザーも多く在籍しており、社内に「女性活躍推進コンサルティングチーム」があるなど女性の支援に力を入れています。

また、利用者の満足度も高く、オリコン顧客満足度 転職エージェント部門で3年連続1位を獲得しています。

残業30時間のまとめ

残業時間30時間の人にありがちな悩みは以下のとおりです。

残業30時間で残業代を請求すべきケースとしては以下のようなものが挙げられます。
残業30時間から逃れる対処法としては以下のようなものが挙げられます。
おすすめの転職エージェントは以下のとおりです。

ABOUT US

和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。