今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「オーバーキル」です。
「オーバーキル」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。
☆「オーバーキル」をざっくり言うと……
英語表記 | オーバーキル(overkill) |
---|---|
意味 | 過剰殺戮・やりすぎ |
語源 | 英語 “overkill” |
金融におけるオーバーキル | 景気の抑えすぎ |
「オーバーキル」の意味をスッキリ理解!
「オーバーキル」の意味を詳しく
「オーバーキル」とは、過剰殺害のことです。化学兵器や核兵器を使い、必要以上に大量の人を殺害した際に用いられます。
また、戦争において、圧倒的な武力によって弱小な相手を叩き潰すことを指してオーバーキルと呼ぶこともあります。
ゲームにおける「オーバーキル」
この言葉が最も使われるのは、ゲームにおいてです。ゲームでは、戦闘能力が自分より非常に低い敵キャラクターに対し、非常に強い武器などを用いて必要以上のダメージを与えながら倒す行為を指します。
戦闘ゲームなどの一般的なゲームでは、敵キャラクターは体力が0になったら倒れるため、必要以上のダメージを与えることに特に意味はあいません。そのためゲームにおけるオーバーキルは無意味な行為、もしくは単なるストレス発散としてみなされることがほとんどです。
しかし、ゲームによってはオーバーキルをすることで実績が解除される、アイテムを入手できるなどといったプレイヤーにとってメリットが存在することもあります。
また、格闘ゲームにおいては、体力が0になった相手に対してコンボを叩き込み続ける行為をオーバーキルと呼ぶこともあります。
いずれにせよ、オーバーキルをされた相手が良い気もちになることはほぼありません。特に銃撃戦を行う対人ゲームにおいてはオーバーキルは非難される行為のため、注意が必要です。
金融における「オーバーキル」
オーバーキルには「やりすぎ」という意味も存在するため、戦争やゲーム以外でもさまざまな場面で用いられます。
金融でもオーバーキルは使われ、景気の抑えすぎを表します。景気を抑えすぎてしまうと失業者が増えるなど、問題が多数発生してしまいます。
代表的な金融のオーバーキルとして、バブル崩壊の際に行われた利上げがあります。
これは金融の引き締めを狙って行われましたが、株価が下がっているときに利上げを行ってしまったため、市中に出回る通貨が予想以上に減少してしまいました。その結果、景気の抑制に歯止めが利かなくなり、結果的にバブル崩壊を加速させてしまったのです。
「オーバーキル」の使い方
- むしゃくしゃしたので、ゲームで弱い敵をオーバーキルしてストレスを発散する。
- 格下の相手と本気で戦った結果、相手をオーバーキルしてしまった。
- オーバーキルをしていたFPSのプレイヤーが、報復行為を受ける。
上の例文のように、オーバーキルはゲーム、その中でも特に戦闘ゲームの中で使われます。
「オーバーキル」の語源
オーバーキルの語源は英語の “overkill” です。この言葉は「過度」を表す “over” と「殺す」を表す “kill” を組み合わせた表現です。
以下のような英語表現があります。
- amount to overkill
(~はやりすぎもいいところ) - exercise in overkill
(~はやりすぎの見本)
このように、英語の “overkill” にも「やりすぎ」という意味があります。
まとめ
以上、この記事では「オーバーキル」について解説しました。
英語表記 | オーバーキル(overkill) |
---|---|
意味 | 過剰殺戮・やりすぎ |
語源 | 英語 “overkill” |
金融におけるオーバーキル | 景気の抑えすぎ |
オーバーキルは戦争やゲームだけでなく、金融の話でも用いられるなど登場する場面が多い言葉です。意味や使い方を覚えておきましょう。