「アウトブレイク」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アウトブレイク」です。

「アウトブレイク」の意味・使い方・語源・パンデミックとの違いについてわかりやすく解説します。

☆「アウトブレイク」をざっくり言うと……

英語表記アウトブレイク(outbreak)
意味限られた地域のある集団に、感染症が大流行すること
語源英語の “outbreak”
パンデミックとの違いアウトブレイク:限られた範囲での感染症の大流行
パンデミック:世界規模での感染症の大流行

「アウトブレイク」とは?

アウトブレイク(outbreak) :限られた地域のある集団に、感染症が大流行すること

「アウトブレイク」の意味を詳しく

アウトブレイクとは、ある集団内で爆発的に感染症が伝染することを意味する言葉です。

特に、その地域においてこれまで見られなかった感染症が、あるとき突然流行するような事態を指します。

限られた地域で、爆発的な速度で感染症が広がるアウトブレイクは、致命的な被害をもたらします。

このような理由があるため、各国は衛生管理に力を入れ、アウトブレイクの勃発を防ぐ手立てを行なっています。

 

カタカナ語のアウトブレイクは「感染症の集団発生」という意味です。

しかし、由来となった英語の “outbreak” には「急速に広がること」という意味もあります。

そのため、「アウトブレイク」の対象は感染症に限らず、ブームになる事象全てが対象になると考えていいでしょう。

 

アニメや映画・ドラマなど、日本のカルチャーの中には、急速にブームになるコンテンツが存在します。

このようなブームになったコンテンツに対して、「〜がアウトブレイクした」などと表現することがあるのです。

「アウトブレイク」の使い方

  • 一昔前まで、天然痘のアウトブレイクは起こってもおかしくなかった。
  • 最新アニメが始まるたびに、新しいアウトブレイクが発生する
  • 近年、 “youtuber” という職業がアウトブレイクしている

このように、アウトブレイクは爆発的な速度で広がる様子を表すために使われます。

「〜がアウトブレイクする」という使われ方をすることもありますが、基本的には名詞として使います。

よって、「〜がアウトブレイクする」は「〜が流行する」と言い換えた方が、より一般的といえるでしょう。

「アウトブレイク」の語源

アウトブレイクの語源は、英語の “outbreak” にあります。

英語の “outbreak” には、以下の2つの意味があります。

  1. 勃発、突然の発生
  2. 大流行、急激な増加

アウトブレイクは、元々「戦争」や「疫病」が対象となることが多い言葉です。

そのため、語源から考えると「アウトブレイク」は、比較的マイナスな印象を与える言葉といえるでしょう。

「アウトブレイク」と「パンデミック」の違い

アウトブレイクとよく似た言葉として、「パンデミック」があります。

どちらも非常に似た意味を持つ言葉ですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか?

ここからは、「アウトブレイク」と「パンデミック」の違いについて解説していきます。

 

まず、「アウトブレイク」は限られた地域において、感染症が爆発的に広がることを意味します。

つまり、アウトブレイクは比較的狭い範囲での「大流行」を意味するのです。

 

これに対して、「パンデミック」は世界的に感染症が広がることを意味します。

よって、「パンデミック」は「アウトブレイク」の範囲を世界規模に広げたものとなります。

 

このように、「アウトブレイク」と「パンデミック」には流行する範囲の面で違いがあります。

しかし、具体的にどの程度の範囲を超えたら、「アウトブレイク」が「パンデミック」になるのかは明確ではありません。

まとめ

以上、この記事では「アウトブレイク(outbreak) 」について解説しました。

英語表記アウトブレイク(outbreak)
意味限られた地域のある集団に、感染症が大流行すること
語源英語の “outbreak”
パンデミックとの違いアウトブレイク:限られた範囲での感染症の大流行
パンデミック:世界規模での感染症の大流行

近年は衛生管理が行き届いているため、国内でアウトブレイクが発生することはまずありません。

しかし、だからといって予防を怠ると、インフルエンザなどの感染症にかかってしまいます。

夏は体を冷やし過ぎず、冬は喉を痛めないように気をつける。

このような予防を徹底することで、年中健康のまま過ごすことができるでしょう。