なぜか違う!「王将」と「玉将」の違いを徹底解説

違いのギモン

将棋は、同じ数の同じ駒を持つ両者が、盤面で闘うゲームです。歩、金、銀、角、飛車、香車、桂馬など、色々な種類があります。

しかし、たった1つだけ相手とは違う駒があります。それは「王将(おうしょう)」と「玉将(ぎょくしょう)」です。とられたら負け、という一番重要な王の駒が、実は違うんです。

将棋のルールを知っている人でも、なぜ「王将」と「玉将」があるのか、知らない人も多いでしょう。今回は、両者の違いを徹底的に解説していきます。

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結論:元は2枚とも「玉将」。いつしか1枚が「王将」になった。

もともと将棋では2枚の「玉将」が使用されていましたが、いつしか「王将」が使われるようになりました。

基本的に格上の人が「王将」格下の人が「玉将」をつかいます。

「王将」をもっと詳しく


「王将」は、将棋の駒の1つです。将棋の勝利条件は、相手の「王将」あるいは「玉将」をとることなので、将棋における最重要の駒といえます。チェスにおけるキングの立ち位置です。

将棋には、上手(うわて)と下手(したて)という概念があります。上手が格上、下手が格下、という意味です。プロの将棋界においては、段位によって決定します。

例えば羽生善治(はぶよしはる)九段と藤井聡太(ふじいそうた)七段が戦った場合、格上なのは羽生善治九段であるため、羽生善治九段が上手、藤井聡太七段が下手となります。

 

そして、将棋においては、上手の人が「王将」、下手の人が「玉将」を使います。そのため、羽生善治九段と藤井聡太七段が対局した場合、「王将」を使うのは羽生善治九段であるといえます。

また、将棋には、竜王戦、王座戦、名人戦など、様々なタイトル戦があります。タイトル戦では、現タイトル保持者が「王将」、挑戦者が「玉将」となります。

 

駒の機能としては、「王将」も「玉将」も同じです。上下・右左・斜め、どこへでも1マス移動することができます。

将棋の歴史は、平安時代に遡ります。現在発見されている最古の駒は、奈良市の興福寺旧境内で発見されたもので、11世紀末のものであるとされています。

平安時代においては、「王将」という駒はなく、代わりに2枚の「玉将」がありました。「玉将」の1枚が「王将」へと変化した理由は諸説ありますが、代表的な説として次のようなものがあります。

  • 豊臣秀吉が「王でないと気に入らない」といい、「王将」の駒を作らせた
  • 将棋の駒を作っていた職人がうっかり「玉将」の点をつけ忘れた。
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「玉将」をもっと詳しく


「玉将」は、将棋の駒の1つです。将棋の勝利条件は、相手の「王将」あるいは「玉将」をとることなので、将棋における最重要の駒といえます。チェスにおけるキングの立ち位置です。

「王将」との違いは、使う人の立場にあります。「王将」は格上の人が使う駒です。一方「玉将」は格下の人が使う駒です。

 

基本的に「王将」「玉将」はそれぞれの名前で呼ばれますが、多くの場面で「王」「玉」どちらかの漢字に統一されている場合があります。

例えば、将棋の盤面をデジタル上で表示するときは、マス目に駒の漢字を入れます。その時、「王」という漢字を使うと、上下の判断が付きにくくなってしまいます。そのため、駒を分かりやすくするために、王であっても「玉」と表記することがあります。

 

また、棋譜(きふ)(※)を読み上げる時は「王将」と「玉将」は共通して「ぎょく」といいます。

さらに、「王将」「玉将」が初期配置から動いていない状態のことを「居玉」(いぎょく)といいます。「居玉は避けよ」という将棋の格言もあるように、「居玉」は一般的には良くない手であると言われています。

一方、敵の「王将」「玉将」をとろうとする際に、「王手(おうて)」という宣言をします。これは相手の駒がどちらであっても「王手」といい、「玉手」ということはありません。

  • 棋譜(※):将棋の対局の手順を記録したもの。将棋の盤面上の動きをマス目の数で「2 6 歩」のように書き表す。

まとめ

以上、この記事では、「王将」と「玉将」の違いについて解説しました。

  • 王将:格上の人が使う駒
  • 玉将:格下の人が使う駒

趣味として将棋を楽しむ人であれば、「王将」も「玉将」も気にせずに使ってしまうことも多いと思います。しかし、改めてプロ棋士の対局を見てみると、しっかりと「王将」「玉将」が段位に応じて使われています。

最近は将棋の人気も高まり、テレビなどで取り上げられることも多いので、観る機会があれば、ぜひ確認してみてください。

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