心理学用語「ダチョウ効果」とは?意味と具体例を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「ダチョウ効果(だちょうこうか)」です。

言葉の意味、具体例、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

 

「ダチョウ効果」の意味をスッキリ理解!

ダチョウ効果(だちょうこうか)都合の悪い状況に遭遇すると、それを存在しないものとみなして避ける行為

 

「ダチョウ効果」の意味を詳しく

「ダチョウ効果」とは、人が都合の悪い状況に遭遇すると、それを存在しないものとみなして避ける傾向にあることです。

「オーストリッチ効果」と呼ばれることもあります。

人間は、都合の悪いことが起こったときに、「嫌だ」と思ったり、思い悩んだりするのではなく、その嫌なできごと自体をなかったものとして扱う傾向があるのです。

不都合なことが困ったことを考えるのはつらく苦しいことです。そのため、目を背けて考えないようにしてしまうことがあります。

「ダチョウ効果」の具体例

「ダチョウ効果」が起こる場面としてよく言われるのが「お金」に関するシチュエーションです。いくつか具体例を見てみましょう。

クレジットカードの例

現金だとお金は使いすぎないのに、クレジットカードを使うとお金を使いすぎてしまうという話をよく聞きます。

この傾向がある人は「ダチョウ効果」が生じているのかもしれません。

現金を使うときは、財布からお金を出すときや銀行からお金をおろすときに、必ず残金が目に入りますね。

現金で払うときには、見たくなくても残りのお金を見なければならないのです。

 

一方で、クレジットカードで払う場合には、クレジットカードの使用履歴などを見なければいくら使ったのかがはっきりとはわかりません。

そして、「お金が減っているのは見たくない」という気持ちが働いてなかなか確認しなくなってしまうのです。

このような「ダチョウ効果」により、お金を使っている感覚が薄れ、つい使いすぎてしまうのです。

銀行口座の例

また、お金を使った後には銀行口座は確認しないが、給料日には銀行口座を確認する人が非常に多いという研究結果もあります。

これは「給料の振り込み」という楽しい出来事があるとわかっているときには、確認をしに行きますが「お金が引き落とされている」という嫌な出来事があるとわかっているときには目をそらすということです。

株式取引の例

株式の取引では、株価が急に上がったり、下がったりすることがよくあります。

そして、自分が持っている株が急激に下がった場合に、何の行動もせず見て見ぬふりをしてしまうパターンがあります。

しかし、このことはいい影響を及ぼすこともあります。株式の取引にさほど精通していない人が取引を行う場合、一時的な株価の上下に惑わされて売り買いをし、損をしてしまうのはよくあることです。

つまり、「ダチョウ効果」によって何も行動しないのがいい面に働くこともあるのです。

「ダチョウ効果」の由来

「ダチョウ効果」の由来は、動物の「ダチョウ」から来ています。

ダチョウはよくないことが起きた場合、頭を砂の中に突っ込む習性があります。

ここで言う「よくないこと」とは、天敵があらわれるなどの身の危険があるようなシチュエーションのことです。

ダチョウはそのような場合に砂の中に顔を突っ込んで、リスクを無視する傾向があるという研究結果から、この名前が付きました。

「ダチョウ効果」の英語訳

「ダチョウ効果」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • ostrich effect
    (ダチョウ効果)
  • ostrich phenomenon
    (ダチョウ現象)

まとめ

以上、この記事では「ダチョウ効果」について解説しました。

読み方ダチョウ効果(だちょうこうか)
意味都合の悪い状況に遭遇すると、それを存在しないものとみなして避ける行為
由来ダチョウが危険なときに砂に頭をつっこむ習性から
英語訳Ostrich effect(ダチョウ効果)
Ostrich phenomenon(ダチョウ現象)

「ダチョウ効果」は、無意識のうちについつい起こってしまう心理現象です。しかし、事実から目をそらしても、その事実がなくなるわけではありません。意味や具体例をしっかりと理解し、「ダチョウ効果」が起こらないように意識していきましょう。