ことわざ「恐れ入谷の鬼子母神」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「恐れ入谷の鬼子母神(おそれいりやのきしもじん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

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「恐れ入谷の鬼子母神」の意味をスッキリ理解!

恐れ入谷の鬼子母神(おそれいりやのきしもじん):「恐れ入りました」という意味のしゃれ言葉。

「恐れ入谷の鬼子母神」の意味を詳しく

「恐れ入谷の鬼子母神」ということわざは、「恐れ入りました」という意味で用いられるしゃれ言葉です。「しゃれことば」とは、語呂合わせなどで人を笑わせる気の利いた言い回しのことです。

このことわざは、恐れ入った気持ちを冗談めかして表現したいときに用いられます。「恐れ入る」という動詞は、「相手の優れている点に感心して、まいったと思う」や「相手の好意や、自分の悪かった点について、恐縮する」という意味を持っています。

「恐れ」という言葉が入っていることや、「鬼子母神」という漢字から、このことわざを恐怖の意味として使ってしまうのは誤りです。気をつけましょう。

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「恐れ入谷の鬼子母神」の使い方

  1. カラオケの採点で満点を叩き出すなんて、恐れ入谷の鬼子母神だよ。
  2. 恐れ入谷の鬼子母神!休んだ講義のノートを見せてくれるなんて、君は神様だ。
  3. 飲み会に遅刻してしまって、恐れ入谷の鬼子母神。どうか許してね。

❶の例文は、「相手の優れている点に感心して、まいったと思う」という意味の「恐れ入る」を冗談めかして伝えているものです。❷と❸は、「相手の好意や、自分の悪かった点について、恐縮する」という意味で使われている例になっています。

どの例文も、全てしゃれを言っても許容される状況です。このことわざを使う際には、その場の雰囲気をきちんと掴むことが重要です。

「恐れ入谷の鬼子母神」の語源

「恐れ入谷の鬼子母神」は、地口(じぐち)と呼ばれるもののひとつです。地口とはしゃれの一種で、語呂合わせの言葉遊びを指します。

「恐れ入りました」は、話し言葉で「恐れ入りやした」と言われることがあります。「恐れ入りやした」の「入りや」に、東京都台東区にある「入谷」という地名がかけられています。それに、入谷に祀られている「鬼子母神」を続けています。鬼子母神とは、出産や育児を司る女神です。

ちなみに、「恐れ入谷の鬼子母神」と同じような地口は数多くあります。例えば、「あたり前だ」にかけた「あたり前田のクラッカー」や、「会いに来た」とかけた「会いに北野の天満宮」などが挙げられます。

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「恐れ入谷の鬼子母神」の類義語

恐れ入谷の鬼子母神には以下のような類義語があります。

  • 敵もさるもの引っ掻くもの:相手の実力を認めるときの言葉。

「恐れ入谷の鬼子母神」の英語訳

恐れ入谷の鬼子母神を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • much obliged
    (誠にありがたい、とても感謝している)
  • beg pardon
    (謝る、謝罪)
  • sorry
    (申し訳なく思って、残念に思って)

「恐れ入谷の鬼子母神」は、日本語特有の言葉遊びです。したがって、英語訳する時には、もともとの「恐れ入る」の訳を使う形になります。

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まとめ

以上、この記事では「恐れ入谷の鬼子母神」について解説しました。

読み方恐れ入谷の鬼子母神(おそれいりやのきしもじん)
意味「恐れ入りました」という意味のしゃれ言葉。
語源「恐れ入りやした」と、入谷にある鬼子母神をかけた地口。
類義語敵もさるもの引っ掻くもの
英語訳much obliged(誠にありがたい、とても感謝している)など

「恐れ入谷の鬼子母神」は、遊び言葉からきたことわざです。地口は他にもたくさんあるので、調べて語彙を増やしてみましょう。

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