「おしるこ」と「ぜんざい」の違いをわかりやすく|地域で異なる!?

違いのギモン

寒い日のおやつに「おしるこ」や「ぜんざい」を食べると、体が温まりますね。

これら2つは、小豆 (あずき) を砂糖で煮て、白玉や焼いた餅を入れた料理です。

「じゃあおしることぜんざいって何が違うの?」

そう思っている方も多いと思います。そこで、この記事では、「おしるこ」と「ぜんざい」の違いについて解説します。

結論:区別の仕方は地域によって異なる

おしるこぜんざい
北海道区別していない
関東・汁気が多い
・つぶあんかこしあん
・白玉が温かい
・汁気が少ない
・つぶあん
・白玉が冷たい
関西こしあんつぶあん
九州(一部地域)餅が入っている白玉団子が入っている
沖縄かき氷の上に餡・白玉をのせたもの

「おしるこ」と「ぜんざい」の違いを詳しく


「おしるこ」と「ぜんざい」の違いは以下の地域ごとに異なります。

  • 関東
  • 関西
  • 北海道
  • 九州(一部地域)
  • 沖縄

それぞれの地域での「おしるこ」と「ぜんざい」の違いについて詳しく見ていきましょう。

関東での「おしるこ」と「ぜんざい」の違い

関東での「おしるこ」と「ぜんざい」の違いは以下の表のとおりです。

おしるこぜんざい
汁気多い少ない
あんつぶあん
こしあん
つぶあん
白玉温かい冷たい

関東では汁気が多くて白玉が温かければ「おしるこ」です。

一方、汁気が少なくて白玉が冷たければ「ぜんざい」です。

関西での「おしるこ」と「ぜんざい」の違い

関西での「おしるこ」と「ぜんざい」の違いは以下の表のとおりです。

おしるこぜんざい
あんこしあんつぶあん

関西では、こしあんなら「おしるこ」です。

一方、つぶあんなら「ぜんざい」です。

北海道での「おしるこ」と「ぜんざい」の違い

北海道では、「おしるこ」と「ぜんざい」にこれといった違いはありません。

「おしるこ」と「ぜんざい」が同じ料理として扱われているのです。

ちなみに、北海道では地域によっては「おしるこ(ぜんざい)」に白玉団子の代わりにかぼちゃを入れる場合があります。

▲かぼちゃが入ったおしるこ

[出典:http://photozou.jp/photo/show/246853/114889388]

北海道は寒くて昔は米が育ちませんでした。

そんな時代に米から作られる白玉団子の代わりに、代用品としてかぼちゃを用いていたのです。

九州(一部地域)での「おしるこ」と「ぜんざい」の違い

九州の一部地域では、「おしるこ」と「ぜんざい」を以下のように呼び分けています。

  • おしるこ:餅が入っているもの
  • ぜんざい:白玉団子が入っているもの

沖縄での「おしるこ」と「ぜんざい」の違い

沖縄における「ぜんざい」はかき氷に餡・白玉を乗せたもののことを指します。

これはふつうの「ぜんざい」と区別して「沖縄ぜんざい」と呼ばれることもあります。

▲沖縄ぜんざい

「沖縄ぜんざい」はふつうの「ぜんざい」と違い、夏の暑い日に食べるのが一般的です。

ちなみに、ほかの地域で「おしるこ」と呼ばれる料理は、沖縄では「ホットぜんざい」と呼ばれます。

「おしるこ」について詳しく解説

「おしるこ」は小豆のあんを汁状にして砂糖を加え、煮たものに焼き餅もしくは白玉団子などを加えた料理のことです。

漢字で「お汁粉」と表されるように、「おしるこ」は汁気の多い料理です。また、温かい白玉か焼いた餅が入っています。

ただ、「おしるこ」は関東と関西で少し違うものを指します。

関東の「おしるこ」

関東の「おしるこ」には以下のような特徴があります。

関東の「おしるこ」の特徴
  • 主役は汁で、汁気が多い
  • 温かい白玉、もしくは焼いた角餅
  • つぶあんでもこしあんでも良い

関東では汁気が多いものを「おしるこ」と呼びます。

関東の「おしるこ」は焼いた角餅のことが多いです。

▲角餅

ちなみに、関東ではつぶあんを使ったものでも、こしあんを使ったものでも「おしるこ」と呼びます。

この2種類を区別して呼ぶ時にはつぶあんを使ったものを「田舎汁粉」、こしあんを使ったものを「御膳汁粉」と言います。

関西の「おしるこ」

関西の「おしるこ」には以下のような特徴があります。

関西の「おしるこ」の特徴
  • こしあん

関西ではこしあんのものしか「おしるこ」と呼びません。

関西の「おしるこ」は煮た丸餅のことが多いです。

▲丸餅

「おしるこ」の語源

「おしるこ」の語源はさらしあんです。

「おしるこ」の中でもこしあんを使ったものは「さらしあん」を使っていました。

さらしあんとは、生のこしあんを加熱乾燥させて粉状にしたもののことです。

 

そんな「粉」でできた餡(あん)の汁の中に団子を入れるので、「おしるこ」はもともと「餡汁粉餅」と呼ばれていました。

これが略されて「汁子」と呼ばれるようになり、転じて「汁粉」と呼ばれるようになりました。

現在ではさらに転じて、「おしるこ」と呼ばれることが多いです。

「ぜんざい」について詳しく解説

「ぜんざい」とは小豆を砂糖で甘く煮た食べ物のことです。

「ぜんざい」は漢字では「善哉」と書きます。

「ぜんざい」は関東、関西、沖縄でそれぞれ違うものを指します。

関東の「ぜんざい」

関東の「ぜんざい」には以下のような特徴があります。

関東の「ぜんざい」の特徴
  • 主役は餅(白玉)で、汁気が少ない
  • 白玉が冷たい
  • つぶあん

関東の「ぜんざい」はあくまで餅が主役であり、あんはタレのようにかかっているだけのものを指します。

関西の「ぜんざい」

関西の「ぜんざい」には以下のような特徴があります。

関西の「ぜんざい」の特徴
  • つぶあん

関西の「ぜんざい」はつぶあんのものを指します。

ちなみに、関西ではつぶあんを使っていて、汁気が少ないものは「亀山」もしくは「金時」と呼びます。

沖縄の「ぜんざい」

沖縄における「ぜんざい」はかき氷に餡・白玉を乗せたもののことを指します。

▲沖縄ぜんざい

「ぜんざい」の語源

「ぜんざい」の語源には主に以下の2つの説があります。

  • 「善哉」説
  • 「神在餅」説

それぞれの説について詳しく見ていきましょう。

「善哉」説

「ぜんざい」の語源に関する説の1つ目は一休和尚が「ぜんざい」の味に感動して「善哉、善哉 (よきかな、よきかな) 」と言ったという説です。

「善哉」はもともと仏教用語で「すばらしい」という意味の言葉です。

「神在餅」説

「ぜんざい」の語源に関する説の2つ目は出雲地方での祭りに備えられた「神在餅 (じんざいもち) 」の発音が「ぜんざいもち」という読み方に変化して、「ぜんざい」と呼ばれるようになったという説です。

「おしるこ」と「ぜんざい」の名称対照表

「おしるこ」と「ぜんざい」の違いは地域によって異なります。

そのため、ある地域で「おしるこ」と呼ばれるものが他の地域では「ぜんざい」と呼ばれることもあります。

混乱しないように、各地域で「おしるこ」「ぜんざい」と呼ばれるものをほかの地域ではなんと呼ぶか以下の表で確認しておきましょう。

関東での呼称関西での呼称沖縄での呼称
関東の
「おしるこ」
おしるこおしるこ(こしあんの場合)
ぜんざい(つぶあんの場合)
ホットぜんざい
関東の
「ぜんざい」
ぜんざい亀山/金時
関西の
「おしるこ」
おしるこおしるこホットぜんざい
関西の
「ぜんざい」
ぜんざいぜんざい
沖縄の
「ぜんざい」
沖縄ぜんざい沖縄ぜんざいぜんざい

【クイズ】これは「おしるこ」?「ぜんざい」?

最後に「おしるこ」と「ぜんざい」の違いをクイズ形式で確認してみましょう。

問1

答え(タップで開きます)

答えは「ぜんざい」です。

つぶあんを使っているので、基本的にどの地域でも「ぜんざい」と呼ばれる料理です。

あんもタレのようになっていて、汁気は多くないので、「ぜんざい」で間違いありません。

角餅を使っているので、関東で作られた「ぜんざい」だと推測できます。

問2

答え(タップで開きます)

答えは「おしるこ」です。

こしあんを使っているので間違いありません。

丸餅を使っているので、関西で作られた「おしるこ」だと推測できます。

問3

答え(タップで開きます)

答えは「沖縄ぜんざい」です。

かき氷の上に乗っている場合はあんや白玉などの状態に関係なく「沖縄ぜんざい」と呼ばれます。

まとめ

以上、この記事では、「おしるこ」と「ぜんざい」の違いについて解説しました。

「おしるこ」と「ぜんざい」の違いは地域別に以下のとおりです。

おしるこぜんざい
北海道区別していない
関東・汁気が多い
・つぶあんかこしあん
・白玉が温かい
・汁気が少ない
・つぶあん
・白玉が冷たい
関西こしあんつぶあん
九州(一部地域)餅が入っている白玉団子が入っている
沖縄かき氷の上に餡・白玉をのせたもの

両者を区別する方法は、地域によって異なることがわかります。

周りの人と「おしるこ」と「ぜんざい」について話してみることで、お互いの出身地についての話が盛り上がるかもしれませんね。