知っておきたい「有機化合物」と「無機化合物」の違い

違いのギモン

中学理科を思い出してみてください。皆さんは「化学」に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。私たちが普段使っている製品には欠かせない存在である「化学分野」の基本を少し覗いてみませんか。

この記事では「有機化合物」と「無機化合物」の違いについてご紹介します。

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結論:違いは、原子結合に炭素を含むか含まないか

「有機化合物」は「炭素」が原子結合の中心となる物質の総称です。また、「無機化合物」は「炭素」を原子結合に含まない物質の総称です。つまり、「有機」以外の物質は全て「無機」となります。

そもそも、「化合物」とは?

化学結合によって結合した2種以上の元素の原子から成る物質を化合物と言います。

例えば、水はH2Oと表記します。これは、水素「H」が2つと酸素「O」1つが結合した形となります。こういったものを化合物と呼びます。

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「有機化合物」をもっと詳しく

「有機化合物」は「炭素」が原子結合の中心となる物質の総称です。

元々、「有機化合物」の定義は「生物がつくりだす」化学物質で、英語では “Organic Compounds”と表記します。ちなみに “Organic” は、有機体(生物)に関するという意味で “Compound” は化合物という意味です。

身近にはサトウキビから作られる砂糖、木から作られる紙などがあります。

その他、身近にある「有機化合物」の例

  • 制汗剤の香り
  • 石けん
  • 衣類
  • 住宅建材
  • ガソリン
  • 灯油

「無機化合物」をもっと詳しく

「無機化合物」は「炭素」を原子結合に含まない物質の総称です。英語で表記すると “Inorganic compound”となります。 “Inorganic” は “organic” の否定なので「無」機化合物と直訳できますね。

「無機化合物」は「炭素」を原子結合に含まない物質なので、カーボンやガラスなどが当てはまります。

例外として、ダイアモンドや鉛筆の芯となる黒鉛は炭素のみの化合物ですが、無機化合物に分類されています。

その他、身近にある「無機化合物」の例

  • 食塩
  • シリコン
  • 金属
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「炭素」とは

炭素は数ある元素の1つで、元素記号は「C」です。炭素の特徴の1つに、「他の元素を結びつきやすい」というものがあります。なぜなら、炭素は陽性も陰性も大きくない元素だからです。

例えば、炭素の化合物として有名なもので「二酸化炭素」があります。二酸化炭素はCO2と表記します。これは炭素「C」が1つと酸素「O」が2つで構成されており、「C」と「O」の化合物ということになります。

また、余談ですが、炭素には「同素体」と呼ばれるものが3種あります。それは無定形炭素・黒鉛・ダイヤモンドです。

同素体とは、同じ原子単体でも結合の状態が異なっていることから性質に違いがみられる物質のことです。

まとめ

以上、この記事では、「有機化合物」と「無機化合物」の違いについて解説しました。

おさらいすると、有機化合物は、「炭素」が原子結合の中心となる物質の総称で、無機化合物は、「炭素」を原子結合に含まない物質のことです。

それぞれの違いをわかりやすくまとめたものが以下の表になります。

有機化合物 無機化合物
結合共有結合イオン結合
融点低い高い
水溶性水に溶けにくい水に溶けやすい
電離非電解質電解質
燃焼可燃性が多い不燃性が多い
反応性遅い早い

なんだか化学が身近なものに見えてきますね。化粧品や衣類、食べ物にまで含まれるこの化合物について、少し考えながら1日過ごしてみませんか。

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