「以下」と「未満」の違いとは?どちらがその値を含む?詳しく解説

違いのギモン

「以下」と「未満」は日常生活でよく使いますが、とても紛らわしいですよね。

とはいっても、とても基本的なことなので、間違えると恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。この記事では、「以下」と「未満」の違いについて解説します。

結論:その数字を含むかどうか

「以下」と「未満」の違いは、その数字を含むか、含まないかです。

「以下」は、その数字を含む小さい数字ですが、「未満」は、その数字を含まない小さい数字です。

「以下」をもっと詳しく


「以下」とは、数学や法律では、基準となる数字を含みます。たとえば、1000円以下の場合は、1000円を含んだ小さい数字となります。

「以下」の使い方の例

「以下」を使った例文についていくつか挙げます。

・小学生以下のお子様は無料です。

→この場合は、小学生を含むので、小学生も無料という意味になります。

・身長120cm以下のお子様はこのアトラクションには乗れません。

→120cmも含むことになるので、ちょうど120cmの人もアトラクションに乗れないことになります。

「未満」をもっと詳しく


「未満」は、その数字に達していないという意味なので、基準となる数字を含みません。たとえば、1000円未満の場合は、1000円は含まずに999円以下という意味になります。

「未満」の使い方の例

「未満」を使った例文をいくつか挙げます。

・20歳未満は飲酒は禁止です。

→20歳を含まないので、19歳以下の人は飲酒ができない意味になります。

・18歳未満のお客様は23時まで当店のカラオケをご利用いただけます。

→18歳を含まないので、17歳以下の人のカラオケの利用は23時までという意味になります。

補足:「以下」の例外の使い方

「以下」は具体的な数字以外にも、漠然とした基準に対しても使うことがあります。

・私の会社の待遇は世間並以下だ。

→この場合、基準となるのは「待遇」ですが、それが世間の平均と同じ程度のものを指すのではなく、平均を下回っているという意味になります。

・あの人の行動は小学生以下だ。

→この場合、小学生と同じくらいのレベルの行動ではなく、小学生を下回るレベルの行動という意味になります。

まとめ

以上、この記事では、「以下」と「未満」の違いについて解説しました。

  • 以下:基準となる数字を含む
  • 未満:基準となる数字を含まない

ここで解説したことを参考にして、「以下」と「未満」の使い方をマスターしてみてください。