「金口木舌」の意味とは?読み方は?類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「金口木舌(きんこうぼくぜつ)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語についてわかりやすく解説します。

☆「金口木舌」をざっくり言うと……

読み方金口木舌(きんこうぼくぜつ)
意味優れた言論によって世の中の人々を指導する人のたとえ
由来中国前漢時代の本『揚子法言(ようしほうげん)』より
類義語木鐸(ぼくたく)、オピニオンリーダー

「金口木舌」とは?

金口木舌(きんこうぼくぜつ)言論によって世の人々を指導する人

「金口木舌」の意味を詳しく


「金口木舌」とは、優れた意見や演説・行動によって、世間の人々を指導する人のことを表す四字熟語です。

国王や首相の発言は、社会に対し大きな影響力を持っています。しかしこの影響力は、地位や権力によって発生しているものです。

これに対し「金口木舌」の指す人物とは、地位や権力の面では一般人と同じであるにもかかわらず、多くの人々の意見に対し影響を与える人物のことです。影響力の範囲としては、特定の分野や地域、国など、さまざまな場合に対して使うことができます。

SNS等で影響力のある人物を「インフルエンサー」と呼ぶことがあります。「インフルエンサー」は、世の中に対し服装や食べ物などの流行について影響力を持っています。

これに対し「金口木舌」は、単なる流行りの面ではなく、よりよい社会にするために人々を教え導くといった、教育・触発的な面での影響力を持つ人物に対して使われます。

「金口木舌」の使い方

「金口木舌」は文中では以下のように使われます。

  1. 彼は芸能界における金口木舌であり、彼の意見には誰もが耳を傾ける。
  2. あの政治評論家はいつも的確な意見を述べ、いつしか金口木舌と呼ばれるようになった。

影響力があるだけでなく、その集団や地域において周囲から信頼されている人が「金口木舌」と呼ばれるようになります。

「金口木舌」の由来

「金口木舌」は、中国前漢時代の『揚子法言(ようしほうげん)』という思想書が出典です。

古代の中国では、新しい法律や政令が作られたとき、官僚が鐘(かね)を鳴らしながら告げて回りました。この鐘は、「口」である周りの部分が金、「舌」である中の部分が木でできたものでした。

この様子から、世の人を指導する人のことを「金口木舌」と言うようになりました。

「金口木舌」の類義語

「金口木舌」には以下のような類義語があります。

  • 木鐸(ぼくたく):世の人を教え導く人。社会の指導者。
  • オピニオンリーダー:人々の意見形成に影響を与え、世論を動かす人物。

「木鐸」とは、周りが金、中が金属でできた鐘のことです。「金口木舌」の由来になった、中国の官僚が歩く際に鳴らした鐘は、この「木鐸」です。同じ由来を持つ「木鐸」と「金口木舌」は意味も同じであり、どちらを使っても構いません。

「オピニオンリーダー」も「金口木舌」と同じ意味を示していますが、こちらは政治やビジネスなどでよく使われる言葉です。「金口木舌」がやや古めかしい表現なのに対し、「オピニオンリーダー」は日常の中でも登場する、活用する機会が多い表現です。

まとめ

以上、この記事では「金口木舌」について解説しました。

読み方金口木舌(きんこうぼくぜつ)
意味優れた言論によって世の中の人々を指導する人のたとえ
由来中国前漢時代の本『揚子法言(ようしほうげん)』より
類義語木鐸(ぼくたく)、オピニオンリーダー

現代では、ネット上に多くの情報があふれています。しかし、時間的にも能力的にも、個人が確認できる情報量には限りがあります。だからこそ、正しい情報を発信し大衆を導く「金口木舌」な人物が、いっそう求められています。

意味をしっかり覚えて、ぜひ活用してみてください。