「温床(おんしょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「温床(おんしょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

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「温床」の意味をスッキリ理解!

温床(おんしょう):ある傾向が育ちやすい場所

「温床」の意味を詳しく


「温床」とは、ある結果などを生じやすくさせる環境を表す熟語です。

温床はもともと、苗を早く育てることを目的とし、床土(とこつち)を人工的に温かくした苗床(なえどこ)のことを指します。そこから転じて、ある風潮が育ちやすい環境のことを表すようになりました。

一般的に、比喩的な意味での「温床」は、悪いことが育つ環境として使用され、「ボランティアの温床」など、ポジティブな意味では使用されません

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「温床」の使い方

  1. その地域は違法行為への取り締まりが徹底されておらず、犯罪の温床になっている。
  2. その国の政治は腐敗していて、不正の温床となっていた。

上記の例文のように、「温床」はなにかしらの原因により、悪事が横行しやすい環境となっている場合に使用されます。

①の例文では、「その地域」が犯罪の起こりやすい土地柄であることを「温床」と表現しています。

また、②の例文では、「その国」の政治機構が正しく機能せず、不正が横行している様子を「温床」と表しています。

「温床」の類義語

温床には以下のような類義語があります。

  • 土壌:ものごとが育つ環境
  • 巣窟:悪人が集団で潜んでいる場所
  • 根城:行動の根拠となる場所

「土壌」も、もともとは植物を育てるための土を表す言葉ですが、ものを発生させ育てる基盤という意味も持ちます。

いい意味でも使用されることがありますが、悪い意味で使用される場合は「温床」に似た意味となります。

ただし、植物を育てる環境の場合と同じく、「温床」の方が急速に悪いことの育つイメージを持ちます。

 

「巣窟」は、盗賊や悪人が潜んでいる根拠地のことを指し、いい意味では使用されません。

「巣窟」の場合は、「温床」の持つ「育つ場所」というニュアンスがあまり含まれず、もとからある環境がそのまま維持されるイメージを感じさせます。

「巣窟」に似た言葉に「根城」がありますが、この言葉は必ずしも悪事の根拠地として使われるわけではなく、行動一般の根拠を指します。

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「温床」の英語訳

温床を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • a hotbed
    (悪いものが育つのにちょうどよい環境)
  • a breeding ground
    (育つ環境)

“a hotbed”は、ちょうど日本語と同じように、苗床としての「温床」の意味も持ちますが、一方で悪が育つためにうってつけの環境のことも指す言葉です。

「温床」ほど急激に育つわけではないが、ゆっくりと悪が繁栄するような環境である場合は”a breeding ground”を使いましょう。

「悪の温床」と言う場合は”a hotbed of vice”と表します。同様に、「犯罪の温床」と言う場合には”a hotbed of crime”などと表現するとよいでしょう。

まとめ

以上、この記事では「温床」について解説しました。

読み方温床(おんしょう)
意味ある傾向が育ちやすい場所
類義語土壌、巣窟、根城など
英語訳a hotbed(悪いものが育つのにちょうどよい環境)

「温床」は、もともとは「植物を早く育てる苗床」というポジティブな言葉であったのにも関わらず、比喩的に使用されることで「悪を育てる土壌」というネガティブなイメージの生まれたおもしろい言葉です。

もとのポジティブな意味よりも、ネガティブな意味の方が一般的であるため、誤用のないように気をつけていきたいですね。

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