普段の料理によく使われる「玉ねぎ」とたまにしか見かけない「新玉ねぎ」の違いを知っていますか?
スーパーなどで売られている際には、「玉ねぎ」と「新玉ねぎ」と表記されているので区別ができますが、違いを詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、「玉ねぎ」と「新玉ねぎ」の違いをわかりやすく解説します。
結論:出荷する方法が異なるだけで同じもの
「新玉ねぎ」は、乾燥処理を行わず出荷されます。
「玉ねぎ」をもっと詳しく
「玉ねぎ」は、保存性を高めるために、約1ヶ月間乾燥させてから出荷されます。そのため、玉ねぎが収穫されるのは春ですが、その後も1年中スーパーなどで購入することができます。
身が締まってしっかりしているのが特徴で、煮物や炒めものでも形は崩れません。また、そのままだと辛味が強いですが、火を通すことで甘みが強くなります。
保存する際は、玉ねぎをネットに入れたり、新聞紙で軽く包んだりして、風通しの良い倉庫や冷暗所に置いておきます。冷蔵庫は湿気があるため、玉ねぎの保存には向いていません。ただ、使いかけの玉ねぎは、切り口にラップをして冷蔵庫で保存します。
スーパーでよく見かける玉ねぎは、黄色っぽい黄玉ねぎですが、それ以外にも白玉ねぎや紫玉ねぎ、小玉ねぎといった種類もあります。
「新玉ねぎ」をもっと詳しく
「新玉ねぎ」は、収穫してから、乾燥処理を行わずにすぐ出荷される玉ねぎのことを指します。普通の玉ねぎとは異なり、茶色い皮がなく、柔らかいのが特徴です。
新玉ねぎの収穫、出荷される時期は3月〜5月頃のみで、1年中購入することはできない場合が多いです。
新玉ねぎは、乾燥させてないため、みずみずしい上、辛味や苦味が少なく、甘みが強いのが特徴です。そのため、サラダやマリネなど生で食べることもできます。新玉ねぎで炒めものをすると、水分が多いためベチャっとしてしまいますが、スープやカレーにいれると、形がなくなるまで煮込むことができます。
玉ねぎと新玉ねぎに含まれている硫化アリルとビタミンB1は、血液をサラサラにし、代謝を高める効果が期待されていますが、水に溶けやすく、熱に弱いという特徴があります。新玉ねぎは、生で食べることが簡単にできるため、その栄養素を逃さずに摂取することができます。
新玉ねぎを保存する際は、ビニール袋などに入れて冷蔵庫に入れます。日持ちしないため、数日で使い切る方がよいでしょう。
まとめ
以上、この記事では、「玉ねぎ」と「新玉ねぎ」の違いについて解説しました。
- 玉ねぎ:乾燥されてから出荷され、炒めものや煮物に適している
- 新玉ねぎ:乾燥させずに出荷され、生でも食べられる
どちらも栄養は豊富で、美容や健康にもよいと言われているので、特徴を活かした料理ができるといいですね。