「お参り」と「お詣り」の違いとは?わかりやすく解説

違いのギモン

お盆にはお墓参り、新年には初詣など1年のうちに、神社仏閣に行く機会は何度かありますよね。

そのときによく使われるのは、お参りの方ですが、お詣りと使うこともあります。この記事では、「お参り」と「お詣り」の違いについて解説します。

結論:行く場所と誰に祈るかが違う

「お参り」と「お詣り」は、行く場所と誰に祈るかが違います。

「お参り」は、お寺に行き、仏様に祈ることです。

それに対して、「お詣り」は、神社に行き、神様に祈ることです。

「お参り」をもっと詳しく

「お参り」とは、お寺に行き、仏様に祈ることです。仏様は、お寺にいるので、お寺に行くことを表しています。また、日本ではお葬式はほとんどが仏教の形式で行われるので、ご先祖様のお墓に行くときも「お参り」を使います。

お参りのときには、手は叩かずに、合わせるだけです。そして、仏様やご先祖様に挨拶や近況報告をすることが目的です。たいていは、お盆や四十九日などの、仏様が関わっている行事のときに、お参りに行きます。

 

次にお参りの手順について説明します。お参りのときは、お寺の山門のまえで最初に一礼をします。山門とは、お寺の門のことです。昔はお寺はたいてい山の上に建てられたため、山門と言いましたが、門が平らな場所にあったとしても山門といいます。

参道を歩くときにも注意点があります。参道とは、お寺や神社に参拝に行くときに通る道です。真ん中の道は、仏様が通る道なので、私たちは、道の端を歩きます。そのあと、本堂に入る前に体を清めます。

本堂の前には、手水舎(ちょうずや)という水場があるので、そこにあるひしゃくで水をすくいます。その水で、右手と左手を洗い、左手に水をためて、口をゆすぎます。

お清めでのマナーは、ひしゃくの水をすくうのは、1回だけです。何度も水をすくってしまうと、マナー違反になってしまいます。口をゆすぐときには、ひしゃくに口を付けないようにしましょう。

お清めが終わった後は、本堂でお祈りをします。まず、ろうそくやお線香を持っている場合は、それを先にお供えをして、一礼をします。次にお賽銭を投げ入れます。お賽銭には、神様や仏様にお願いを叶えてもらった感謝の気持ちが込められています。

 

お賽銭の金額には、特に決まりはなく、感謝の気持ちなので、自分が叶えてもらったお願いの大きさに合わせて、金額を決めると良いでしょう。最後に、手を合わせてお祈りをしてから、軽く頭を下げます。

お賽銭の金額には、縁起の良いものと悪いものがいくつかあります。たとえば、縁起がいいものは、5円です。ご縁がありますようにという意味です。逆に縁起の悪いものは、65円です。ろくなご縁がないという意味になってしまいます。

「お詣り」をもっと詳しく


「お詣り」は、神社に行き、神様に祈ることです。神様は、神社にいるので、神社に行くことをこの文字で表すことができます。

お詣りの場合には、手を叩いてお願いごとをします。お願いの種類に決まりはありませんが、以下に代表的なお願いの種類を挙げてみます。

  • 健康
  • 交通安全
  • 商売繁盛
  • 学業成就

お参りでは、仏教の行事のときに行くのに対して、お詣りでは、元旦など自分たちが行った方が良いと思ったタイミングで行くことが多いです。

 

次にお詣りの手順やマナーについて、説明します。鳥居から先は神様の領域なので、まず鳥居の前で軽く一礼をしてから入ります。真ん中ではなく、端を歩くのは、お参りと同じです。次に、お参りのときと同じように、1杯のひしゃくの水で手と口を清めます。

その後、賽銭箱の前で軽く礼をしてから、鈴を鳴らします。鈴を鳴らしたら、お金を投げ入れて、二礼二拍手一礼をします。二礼二拍手一礼とは、2回礼をして、2回手をたたき、1回礼をすることです。

いつお願いをすれば良いのか迷うかもしれませんが、お願いは、手を2回たたいているときに行います。最後に軽く礼をして終わりです。

まとめ

以上、この記事では、「お参り」と「お詣り」の違いについて解説しました。

  • お参り:お寺に行き、仏様に祈ること
  • お詣り:神社に行き、神様に祈ること

誰にお祈りに行くかで、どちらの言葉を使えば良いかが分かったと思います。神社仏閣に行くときのマナーも覚えておきたいですね。