「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」の違いを解説

違いのギモン

普段何気なく使っている「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」ですが、実は同じ意味ではありません。

なんとなくの感覚で使い分けていると、そういうつもりがなかったのにも関わらず、失礼にあたってしまうかもしれません。

この記事では、「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」の二つの違いについて解説します。

【1】状況の違い

「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」の状況には、以下のような違いがあります。

  • お久しぶりです:直接その人と会うのが久しぶりである場合
  • ご無沙汰しております:直接会うのも、文面でやり取りをするのも久しぶりである場合

「お久しぶりです」の状況

「お久しぶりです」は、直接その人と会うのが久しぶりである場合に使われます。

まったく連絡を取り合っていなかった場合にも使われますが、メールや年賀状など文面ではやり取りをしている場合でも、顔と顔を合わせるのが久しぶりであれば、「お久しぶりです」と表現することができます。

「ご無沙汰しております」の状況

「ご無沙汰しております」は、直接会うのも、文面でやり取りをするのも久しぶりである場合に使われます。

  • 沙汰:便り、連絡、音信

「沙汰」には「便り」「音信」という意味があります。

「ご無沙汰」は「沙汰」がないという意味であり、まったくやり取りがなされていない状況を指します。

【2】相手の違い

「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」を使う相手には、以下のような違いがあります。

  • お久しぶりです:同じくらいの立場の人や目下の人に対して使われる
  • ご無沙汰しております:目上の相手に対して使われる

「お久しぶりです」の相手

「お久しぶりです」は、同じくらいの立場の人や目下の人に対して使われることが多い言葉です。そのため、「です」を省略して「お久しぶり」と言われることもあります。

目上の人に使うこともできますが、「ご無沙汰しております」に比べて敬意が軽いため、相手によっては失礼になってしまう場合があります。

「ご無沙汰しております」の相手

「ご無沙汰しております」は、目上の相手に対して使われる言葉です。

反対に、目下の相手に対して「ご無沙汰しております」を使うのは不自然となります。あくまでも敬語表現であるということを忘れないようにしましょう。

【3】気持ちの違い

「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」で表す気持ちには、以下のような違いがあります。

  • お久しぶりです:再会を喜ぶ
  • ご無沙汰しております:しばらく連絡を取っていなかったことを詫びる

「お久しぶりです」の気持ち

「お久しぶりです」は、再会を喜ぶ表現として使われます。

こまめに会うような相手ではなく、ただ「こんにちは」と挨拶するのがためらわれるような相手に対し、ワンクッションを置くことができます。

どのくらいの期間会っていなければ「お久しぶりです」になるのか、という基準は人によって異なります。

それまで毎日のように会っていた人であれば、数ヶ月会っていなかっただけでも「お久しぶりです」と言えますが、もともと頻繁に会う人でなければ、数ヶ月は「お久しぶりです」に当たらないかもしれません。

「ご無沙汰しております」の気持ち

「ご無沙汰しております」は、しばらく連絡を取っていなかったことを詫びる気持ちを表現する言葉です。しばらく連絡が途絶えていたり、挨拶をしないでいたような相手に対して使います。

この場合、目上の人に対し、「自分から連絡を取るべきであったが、できていなかった」という立場を取ることになります。社交辞令と捉えられることもありますが、「しばらく挨拶できていなかった」と思う場合には、「ご無沙汰しております」と一言添えるのが無難です。

こちらも、「ご無沙汰」に当たる期間は人によって感覚が異なりますが、相手が自分と疎遠であったと感じているような雰囲気であれば、「ご無沙汰しております」と言うべきでしょう。

まとめ

以上、この記事では、「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」の二つの違いについて解説しました。

お久しぶりですご無沙汰しております
【1】 状況顔を合わせるのが久しぶり連絡が久しぶり
【2】 相手同等・目下目上
【3】 気持ち喜びお詫び

「お久しぶりです」を丁寧にしたのが「ご無沙汰しております」だと思っている人もいますが、実際にはたくさんの違いがあります。

正確に使い分け、失礼になってしまったり場面にそぐわない発言になってしまったりしまわないよう気をつけましょう。