「春彼岸」と「秋彼岸」の違いとは?わかりやすく解説

違いのギモン

皆さんは、彼岸が春と秋にあることを知っていますか。「春彼岸」「秋彼岸」という名前が付いていますが、時期や違いを知らない人は多いと思います。

この記事では、彼岸の基本知識から2つの違いについて、詳しく解説します。

結論:お供えするものが異なる

「春彼岸」と「秋彼岸」は、年に2回ある彼岸のことです。

これらは、時期とお供えするものが異なります。

春彼岸秋彼岸
時期春分の日を含む7日間秋分の日を含む7日間
お供え物牡丹餅(ぼたもち)御萩(おはぎ)

春分の日と秋分の日は、その年によって違います。したがって、2つの彼岸の日にちも、年によって異なるということです。

「彼岸」とは

「彼岸」とは、お墓まいりなどの先祖供養をする期間です。

仏教では先祖がいる場所を、「彼岸」または「極楽浄土」と呼びます。彼岸は、太陽が沈む「西」に存在すると考えられています。そして三途の川を挟んだ反対側を「此岸(しがん)」と言います。此岸は私たちが住むこの世のことで、太陽が昇る「東」にあります。

そして春分の日と秋分の日の時期に、「彼岸」と「此岸」の距離が最も近づくとされています。その理由は、仏教の考え方の真髄(しんずい)である「中道」が関係しています。

中道とは、「右にも、左にも偏らない」という意味です。したがって太陽が真東から昇り真西に沈む、「昼と夜の時間がほぼ等しくなる」この時期が、先祖供養に相応しいということです。

 

また、彼岸は仏道修行の期間という意味もあります。彼岸の期間は、悟りを開きやすいと言われています。その為、普段仏道修行をしていない人も、西の太陽に祈りを捧げる習慣があります。

「春彼岸」をもっと詳しく

「春彼岸」とは春分の日の前後3日を合わせた、7日間を指します。

秋彼岸との違いは「お供え物」と俳句などで使う「季語」です。お供え物は「牡丹餅」です。春彼岸の頃に咲く牡丹(ぼたん)の花に似ていることから、牡丹餅と呼びます。牡丹餅と御萩はほとんど同じ食べ物ですが、御萩より大きく、こしあんを使用することが特徴です。

こしあんを使用する理由は、春の小豆の皮が硬い為です。

また「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、彼岸の時期はとても過ごしやすい気候です。そのため、この時期に俳句や短歌を詠む風習があります。

 

春彼岸の時期に使用する主な季語には、以下ものがあります。

  • 彼岸中日
  • 彼岸太郎
  • 入り彼岸
  • さき彼岸
  • 初手(そて)彼岸
  • 終ひ(しまい)彼岸
  • 彼岸ばらい
  • 彼岸前
  • 彼岸過
  • 彼岸講
  • 万灯日(まんどうび)

「秋彼岸」をもっと詳しく

「秋彼岸」は、秋分の日の前後3日を合わせた、7日間のことです。

お供え物は「御萩」です。この時期に咲き乱れる萩の花に似ていることが「御萩」の名前の由来です。御萩は牡丹餅より小さく、粒あんを使用します。収穫シーズンの秋の小豆は、皮まで柔らかい為です。

また、「彼岸」は春の彼岸を意味する季語のため、秋の彼岸の時期では使用しません。秋の彼岸の主な季語は「後の彼岸」「秋彼岸会」です。

まとめ

以上、この記事では、「春彼岸」と「秋彼岸」の違いについて解説しました。

  • 春彼岸:春分の日を含む7日間で、牡丹餅をお供えする
  • 秋彼岸:秋分の日を含む7日間で、御萩をお供えする

「春彼岸」と「秋彼岸」には、このような違いがあります。両方、御萩をお供えしていたという人もいたのではないでしょうか。また今後供養する際は、西の方角を意識すると良いですね。