「入稿(にゅうこう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「入稿(にゅうこう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「入稿」の意味をスッキリ理解!

入稿(にゅうこう):原稿を提出したり受け取ったりすること

「入稿」の意味を詳しく

「入稿」とは、原稿を印刷所などに提出したり、執筆者から受け取ったりすることです。

「入稿」の意味は、原稿に対するその人の立場によって変わります。

一般的に「執筆者」から「印刷所」に原稿が渡ることを「入稿」と表現します。そのため、「執筆者」にとって「入稿」は「原稿を渡すこと」となります。それに対し、「印刷所」にとっては「原稿を受け取ること」になります。

ややこしいですが、原稿が渡される向きを混同しないようにしましょう。

「入稿」の使い方

  1. 印刷所への入稿が完了して、ほっと一息をついた。
  2. 今月分の原稿の入稿、お疲れ様です。

上記の例文のように、「入稿」は執筆者と印刷所などのそれぞれの立場から使われる言葉です。

①の例文では、印刷所に原稿が無事送れたことを「入稿が完了して」という言葉で表現しています。この場合、文章の語り手は執筆者側になります。

②の例文では、原稿を受け取った印刷所などが、執筆者をねぎらって声をかけています。「入稿」自体は執筆者と印刷所のどちらの目線でも使われる言葉ですが、印刷所目線からは、執筆者が原稿を書き提出するまでを「入稿」と捉えることができます。

この場合の「入稿」は「原稿を受け取りましたよ」という合図であり、相手の仕事に対する敬意にもなります。

「入稿」の類義語

入稿には以下のような類義語があります。

  • 送稿:原稿を送ること
  • 投稿:雑誌や新聞などでの公表を求めて原稿を送ること
  • 寄稿:雑誌や新聞に依頼されて原稿を送ること
  • 脱稿:原稿を書き終えること

「送稿」「投稿」「寄稿」の基本の意味は原稿を送ることです。

「送稿」は、原稿を送るという面では「入稿」とほぼ変わらない表現です。ただし、「入稿」と違い「原稿を受け取る」という意味では使えないので注意しましょう。

 

「投稿」「寄稿」は、どちらも雑誌や新聞での掲載を前提にして原稿を送るという意味で共通します。

「投稿」の場合は、執筆者側が公表を求めて原稿を準備します。原稿を送付したからといって必ずしも掲載されるわけではなく、限られた枠で複数人の中から選ばれて載る場合がほとんどです。

一方、「寄稿」の場合は、掲載する出版社や新聞社が執筆者に直接依頼して原稿の準備を求めます。この場合には、原稿を求めているのは掲載する側であるため、ほぼ確実に原稿が公表されます。

 

「脱稿」は、原稿を書き終えることです。「入稿」「送稿」「投稿」「寄稿」がどれも印刷所や出版社などの手に原稿が渡った状態であるのに対し、「脱稿」はその前段階の、「原稿が完成し、しかるべきところへ送られるよりも前の状態」を表します。

他の言葉とは少し性質が異なるため注意しましょう。

「入稿」の英語訳

入稿を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • submit
    (提出する)
  • receive
    (受け取る)

submitは「提出する」という意味の英単語です。ただし、submitだけでは「入稿」というニュアンスが弱くなってしまいます。

原稿という意味のmanuscriptをつけ、 “submit a manuscript” とするとより正確になります。

執筆者側が使う場合の「入稿」であるsubmitに対し、印刷所など原稿を受け取る側が「入稿」を使う場合にはreceiveが適切になります。

submitと同様、単体では正確なニュアンスが伝えにくいため、 “receive a manuscript” といった形で使いましょう。

まとめ

以上、この記事では「入稿」について解説しました。

読み方入稿(にゅうこう)
意味原稿を提出したり受け取ったりすること
類義語送稿、投稿、寄稿など
英語訳submit(提出する)

「入稿」は、原稿を受け取る側も提出する側も使う厄介な言葉ですが、基本的な意味は同じです。しっかりと覚えましょう。