「虚無(きょむ)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「虚無」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「虚無」の意味をスッキリ理解!

虚無(きょむ):なにも存在しないこと・すべての物事に意味を感じられずむなしいという感情

「虚無」の意味を詳しく

「虚無」とは、「なにも存在しないこと・すべての物事に意味を感じられずむなしいという感情」のことです。

この世に存在するものすべてに、何の価値も意味もないという考えがあります。すべてが無意味で無価値であるという考えです。

このような考え自体を「虚無」と呼ぶこともありますし、このような考えによって感じる虚しさなどを「虚無」と言うこともあります。

「何もない」と「虚無」の違い

「虚無」は、「何もないこと」だと言いましたが、正確に言うと「何もないこと」とも違います。

「何もない」とは、「何もない状態がある」ことになります。また、「何もないこと」は、数字の0で表せますが、「虚無」は、0という意味さえ存在しないという意味なのです。

哲学における「虚無」の意味

哲学における「虚無」の意味は、「すべてのものの根源は無であるという考え」です。

古代哲学では「虚無の学」という哲学の考えがありました。これは、戦国時代の中国の哲学者である老子が唱えた学問です。老子の考えで、次のような文章があります。

天地の間は、あたかもふいごのようなものではなかろうか。その中は虚無であるけれどもその働きは無尽蔵で、動くにつれて次から次へと万物が生み出されてくる

天と地の間は「虚無」であり、そこから万物、つまりすべてのものが生み出されると言っています。

「虚無」の使い方

  1. 人は死んだら、虚無の宇宙をさまようのだろうか。

「虚無」の語源

「虚無」の漢字には以下のような意味があります。

  • :中がからになっている所
  • :存在しないこと

「虚無」の類義語

「虚無」には以下のような類義語があります。

  • 空虚(くうきょ)
  • 虚空(こくう)
  • ニヒリズム

それぞれの類義語の意味を詳しく見ていきましょう。

「空虚」の意味

「空虚」とは、「何もない状態で心の拠り所がないこと」「何もなくて、むなしく感じること」という意味です。

「虚無」は、人の感情に関わらず「何も存在しないこと」という意味で使われることがありますが、「空虚」は「心のよりどころがない」「むなしく感じる」などの人の心が関係しています。

「虚空」の意味

「虚空」の意味は、以下の4つです。

  • 何もない空間
  • 空中
  • 大空
  • すべてのものの存在する場所

「ニヒリズム」の意味

「ニヒリズム」とは、「存在には価値などがないという哲学的な考え」のことです。

特に「この世界や、人間の存在には以下のものがない」と考えられています。

  • 価値
  • 意義
  • 目的
  • 理解できるような心理

ドイツ出身の哲学者であるニーチェが提唱した考えです。日本語では「虚無主義」と訳されることもあります。

「虚無」の対義語

「虚無」には以下のような対義語があります。

  • 満足:望みがみちたりて、不平不満がないこと
  • 充実:内容が満ち満ちていて豊かなこと

「虚無」の英語訳

「虚無」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • nothingness
    (無・無価値)
  • void
    (虚)

まとめ

以上、この記事では「虚無」について解説しました。

読み方虚無(きょむ)
意味なにも存在しないこと・すべての物事に意味を感じられずむなしいという感情
語源「中が空」「何もない」という意味の漢字
類義語空虚、虚空、ニヒリズム
対義語満足、充実
英語訳nothingness(無・無価値)
void(虚)

「虚無」には、複数の意味があるので、正しく使えるようにしておきましょう。