ファッション用語「ノームコア」の意味とは？由来や類義語も解説

ノームコアとは「平凡で目立たない服を身につけるファッション潮流」という意味です。

ファッション用語の中でも有名な言葉ではないので、意味を知らない人も多いでしょう。

この記事ではノームコアの意味だけでなく、代表例や語源も詳しく解説します。

☆「ノームコア」をざっくり言うと……

「ノームコア」の意味

ノームコアとは、シンプルで目立たない服を身につけるファッション的なこだわりや流れのことです。

ノームコアのようなファッションの潮流は、他にも以下のようなものがあります。

このような潮流の中でノームコアは、非常にシンプルな服装のことを表します。

ただし、単に「平凡な服装」を表すわけではなく、「平凡な服装の中に強いこだわりがある、シンプルを突き詰めた服装」という意味があるのです。

ファッションへのこだわりと言うと、アクセサリーや色を足していくイメージがあるかもしれませんが、ノームコアは無駄や装飾を徹底的に省いたファッションなのです。

「ノームコア」の特徴

ノームコアには、以下のような特徴があります。

ノームコアでは、使うアイテムの数や色の数が少ないことが特徴です。

また、使うアイテムもTシャツやパーカー、デニムなど定番のアイテムであることが多く、変わった形のアイテムを使うことは少ないです。

「ノームコア」の使い方

ノームコアは、ファッションの流れ、こだわりを表すために使われます。

「ノームコア」の語源

ノームコアの語源は「平凡な服装を身に着けるファッション潮流」という意味の英単語 “normcore” です。

“normcore” は、 “normal” と “hardcore” を合わせて構成された言葉です。

直訳すると「究極の普通」になります。

“normcore” は、カタカナ語のノームコアと同じ意味です。

「ノームコア」の類義語

ノームコアには以下のような類義語があります。

「ノームコア」と「ミニマルファッション」の違い

ノームコアとミニマルファッションには、以下のような違いがあります。

つまり、ミニマルファッションが「最低限であること」と求めた結果としてシンプルになっているのに対し、ノームコアはシンプルさを追求しているのです。

「ノームコア」の対義語

ノームコアには以下のような対義語があります。

モード系ファッションと呼ばれるものは、ファッション業界の流行に則した最先端のファッションを表します。

そのため、流行に流されずにシンプルを追求するノームコアの対義語だと考えることができます。

「ノームコア」で知られる有名人

「ノームコア」で知られる有名人には、以下のような人がいます。

それぞれのファッションについて詳しく解説します。

スティーブ・ジョブズ

[出典：take up]

スティーブ・ジョブズはノームコアの代名詞的な人物です。

ジョブズは毎日「黒のタートルネック」「リーバイス501」「ニューバランスのスニーカー」というファッションを続けていたことが有名です。

ハリー・スタイルズ

[出典：JINCLUDE]

ハリー・スタイルズは、元ワンダイレクションのメンバーで、歌手や俳優としても活躍するセレブです。

しかし、服装は派手ではなく、無地のTシャツなどのシンプルな服を好んで着ています。

派手なファッションを好む海外セレブの中で、印象的ですね。

アルベルト・アインシュタイン

[出典：こころの探検]

相対性理論の提唱で有名なアインシュタインも、シンプルな服装を好んでいた人物です。

彼は、同じ形のスーツを何着も所有して繰り返し着ていました。

「ノームコア」のまとめ

以上、この記事ではノームコアについて解説しました。

ノームコアの意味だけでなく、類義語との違いもしっかりと理解しておきましょう。