ノワールの意味は？フランス語で「黒」？使い方や由来も解説

ノワールとは「黒、漆黒の、正体不明の」という意味です。

ノワールはお菓子の名前に使われていることがありますが、詳しい意味や使い方を知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ノワールの意味や使い方、由来について分かりやすく解説しています

☆ノワールをざっくり言うと……

「ノワール」の意味

それぞれの意味について詳しく見てみましょう。

意味①黒、暗黒

ノワールは、黒、暗黒ということを表す言葉です。

そのため、主に色を表す言葉として使用され、チョコやコーヒーの種類を表す言葉としてよく用いられます。

具体的には以下のようなものがあります。

「ショコラ・ノワール」について

ショコラ・ノワールとは、ショコラ(チョコ)とノワール(黒)から、ブラックチョコレートを表す言葉です。

一般的には、ミルクを入れずに作られるビターチョコのことを指します。

ちなみに、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートはフランス語ではそれぞれ以下のように表します。

「カフェ・ノワール」について

カフェ・ノワールとは、カフェ(コーヒー)とノワール(黒)から、ブラックコーヒーのことを表す言葉です。

一般的に、抽出されたコーヒーに糖類、乳製品、乳化された食用油脂を使用していないコーヒーのことをいいます。

また、ブラックコーヒーに砂糖の有無は関係ありません。

「ピノ・ノワール」について

ピノ・ノワールとは、フランスのブルゴーニュ地方原産の赤ワインのことです。

ピノは、松を表す言葉であり、ワインに使用されるブドウの房が「松ぼっくり」のように実ることから、この名前がついたと言われています。

また、ピノ・ノワールは赤や黒のチェリー、ラズベリーの風味がすることから、黒を表すノワールという名前がついています。

「テノワール」について

テノワールとは、フランス語の「thé noir」であり、紅茶を意味する言葉です。

日本では、紅茶のことを茶色と表現しますが、フランスでは黒色と表現します。

また、「thé(テ)」のみでも紅茶を表す場合があります。

この他にも、フランス語では、緑茶を「thé vert(テ ヴェール)」、ウーロン茶を「thé Oolong (テ オゥロング)」と言います。

意味②暗黒な、正体不明の

ノワールには、「暗黒な」「正体不明の」という意味があります。

黒の持つ色のイメージから、暗黒や不正といった意味があります。

具体的には、以下のような言葉に使用されています。

「フィルム・ノワール」について

フィルム・ノワールは、闇社会や犯罪、差別、暴力などの題材を扱う映画作品のことを言います。

ノワールの裏、闇、暗黒というイメージからこうした意味になりました。

また、フィルム・ノワールの由来はフランスの映画批評家のあるニーノ・フランクの発言だとされています。

ニーノ・フランクは、1946年にアメリカの犯罪映画「マルタの鷹」「飾窓の女」などを「フィルム・ノワール」と呼び、映画の新たなジャンルとして批評しました。

また、フィルム・ノワールの他に、暗黒映画を表す言葉には以下のようなものがあります。

それぞれ、ノワールの暗黒、闇という意味が反映されています。

「ロマン・ノワール」について

ロマン・ノワールとは、虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ小説作品の総称です。

主に主人公が犯罪者の小説などを指します。

「ノワール」の使い方

ノワールは、「○○ノワール」「ノワール○○」のような形式で使用します。

次に具体的な例文をいくつか見てみましょう。

上記のように、ノワールは何かと組み合わせて使用することが多い言葉です。

商品名に使用される「ノワール」

ノワールは、以下のようにお菓子の商品名としてもノワールは使用されています。

ノワールは、一般的にチョコやコーヒーなどに関する商品名として使用されます。

また「シロノワール」は黒色のデニッシュの上に白色のソフトクリームを置いたスイーツのことです。

「ノワール」の語源

ノワールの語源はフランス語の “noir” です。

カタカナ語としては、「ヌワール」「ノアール」と表記されることもあります。

また、フランス語の似た言葉として、ルノワールという言葉があります。

これは、ル(Re)+ノワール(noir:黒)という表記でフランス語圏の姓を表す言葉です。

「ノワール」の類義語

ノワールには以下のような類義語があります。

「ノワール」の対義語

ノワールには以下のような対義語があります。

黒の反対色である、白色を表す言葉が対義語とされています。

また、ルミエールのように光を意味する言葉も対義語になります。

色に関するフランス語

フランス語には、ノワールの他に以下のような色を表す言葉があります。

それぞれについて詳しく見てみましょう。

「rouge(ルージュ)」について

“rouge(ルージュ)” は、フランス語で赤を表す言葉です。

“rouge”を使用した言葉には、 口紅を表す“rouge à lèvres(ルージュ ア レーヴル)” や赤ワインを表す “vin rouge(ヴァン ルージュ)” があります。

「bleu(ブルー)」について

“bleu(ブルー)” は、フランス語で青を表す言葉です。

英語の “blue(青)” と似ていますが、eとuの位置が逆という特徴があります。

フランスでは、青色はにとても重要な色とされているため、「フランス頑張れ！」と言う場合には “Allez Les Bleus(アレ レ ブルー)” と表現します。

「jaune(ジョーヌ)」について

“jaune(ジョーヌ)” は、フランス語で黄色を表す言葉です。

“jaune(ジョーヌ)” を使用した言葉には以下のようなものがあります。

「vert(ヴェール)」について

“vert(ヴェール)” は、フランス語で緑を表す言葉です。

“vert(ヴェール)”を使用した言葉には以下のようなものがあります。

「ノワール」のまとめ

以上、この記事ではノワールについて解説しました。

ノワールはブランドにも使用されるオシャレな言葉です。

この記事を参考に意味や使い方を確認しましょう。