ことわざ「肉を切らせて骨を断つ」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「肉を切らせて骨を断つ」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「肉を切らせて骨を断つ」の意味をスッキリ理解!

肉を切らせて骨を断つ:自分も傷つくことを覚悟して、それ以上の重傷を相手に負わせること

「肉を切らせて骨を断つ」の意味を詳しく

「肉を切らせて骨を断つ」は、自分も傷つくことを覚悟して、それ以上の重傷を相手に負わせるという意味です。命を捨てる覚悟で挑んでこそ、成功する場合もあるというたとえで、強敵に立ち向かう時の心構えとして使用します。

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「肉を切らせて骨を断つ」の使い方

「肉を切らせて骨を断つ」は、以下の様に使用します。

  1. 時代劇で、相手にわざと皮膚を切らせて油断をさせた後、骨まで達する様なとどめを刺す場面を見た。まさに肉を切らせて骨を断つという言葉通りだ。
  2. 肉を切らせて骨を断つというように今は点を取らせて油断させ、後半に猛攻撃を開始する作戦だ。
  3. 肉を切らせて骨を断つというが、今日の相手は強いから肉でもなんでもくれてやれ。ただし、勝利だけは奪われるなよ。

①は、まさに「肉を切らせて骨を断つ」を実行している例です。

②は大きなリスクを伴いますが、成功すれば勝利を掴むことができるという場合です。

最後に③は、喝を入れるために使用している例です。

「肉を切らせて骨を断つ」の由来

「肉を切らせて骨を断つ」はもともと、剣道で強敵を倒すための極意として使う言葉です。自分の肉を切らせておいて、後で相手の骨を切るという意味から来ました。

真剣(本物の剣)の立ち合いの心得として、「皮を斬らせて肉を斬る、肉を斬らせて骨を断つ」というものがあります。中でも初太刀(しょだち)(※1)一本に全身全霊を込める薩摩示現流(じげんりゅう)(※2)は、「肉を切らせて骨を断つ剣」であると恐れられていました。

また、『水滸伝(すいこでん)』にも戦略の一つとして出てきます。水滸伝とは、中国の明朝で書かれた伝奇歴史小説の大作『四大奇書』の一つです。

 

もともとは「損して得取れ」という意味でした。しかし最近では武士道の「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という様な、「命がけの悲壮感」の意味を込めて使用する場合が多いです。

  • 初太刀(※1):最初に切りつける一振り
  • 薩摩示現流(※2):薩摩藩を中心に広まった古流剣術
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「肉を切らせて骨を断つ」の類義語

「肉を切らせて骨を断つ」には以下のような類義語があります。

  • 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ:命を捨てる覚悟で挑んでこそ、成功する場合もあるということ
  • 死中に活を求める:絶望的な状態の中で、解決策を見出そうとすること
  • 死中に活あり:絶望的な状態の中で、解決策を見出そうとすること
  • 死中に生を求める:絶望的な状態の中で、解決策を見出そうとすること

「肉を切らせて骨を断つ」の英語訳

「肉を切らせて骨を断つ」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Give an inch to get a mile.
    (マイルを得るために、インチを与える。)

より大きなものを得るために、小さいものを犠牲にするという意味ですね。

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まとめ

以上、この記事では「肉を切らせて骨を断つ」について解説しました。

読み方 肉を切らせて骨を断つ(にくをきらせてほねをたつ)
意味 自分も傷つくことを覚悟して、それ以上の重傷を相手に負わせること
由来 剣道で強敵を倒すための極意
類義語 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」「死中に活を求める」「死中に生を求める」など
英語訳 Give an inch to get a mile.(マイルを得るためにインチを与える。)

「肉を切らせて骨を断つ」には、このような意味や使い方があります。スポーツで強敵に当たってしまった為、チームのメンバーに喝を入れたい時などに使用してみましょう。

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