「日本酒」と「清酒」と「焼酎」の違いとは?

違いのギモン

お酒が好きな人はもちろん、そうでない人も「日本酒」「焼酎」「清酒」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。

しかし、その違いとなると意外と曖昧な人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事は「日本酒」「焼酎」「清酒」の違いについてわかりやすく説明していきます。

結論:違いは製造方法にある

「日本酒」「焼酎」「清酒」の最も大きな違いは製造方法にあります。

  • 日本酒醸造酒(じょうぞうしゅ)
  • 清酒(せいしゅ)日本酒の一種
  • 焼酎蒸留酒

「日本酒」をもっと詳しく


日本酒は醸造酒の一種です。醸造酒とは果実や穀物を原料にしたもので、酵母を使いアルコールを発酵させたお酒のことです。

麦を原料としたビールやブドウを原料としたワインも同じ醸造酒です。

アルコール度数はおおよそ 15 度で 100g あたりのカロリーは 103 ~ 109 kcal です。

歴史的には、紀元前後の中国で生まれたとされていて、日本で作られるようになったのは平安時代ごろと言われています。

「清酒」をもっと詳しく

清酒は日本酒のひとつですが、単に色が透明というだけでなく、酒税法で原料や製法が定められています

酒税法で定められている原材料は「米、米麹、水および、清酒かす」とされています。

また、発酵が進んでドロドロになったもろみをこして液体を絞り出す「上槽(じょうそう)」という工程が清酒を作る過程で必須です。

アルコール度数は 22 度未満と定められています。( 22 度を越えるとリキュールと呼ばれます。)

「焼酎」をもっと詳しく


焼酎は蒸留酒の一種です。蒸留酒とは発酵によって生成された液体を蒸留してアルコール度数を高めたものです。

穀物を原料にしたウイスキー、ブドウなどの果実を原料にしたブランデーなども蒸留酒です。

焼酎の起源は実はよくわかっていません。 16 世紀ごろにタイから琉球に伝わったという説が有力なようです。

焼酎のアルコール度数は 25 度で 100g あたりのカロリーは甲類 206 kcal /乙類 146 kcal となっています。

焼酎の「甲類」「乙類」とは?

サワーなどに入っている焼酎は甲類、芋焼酎・麦焼酎なとは乙類と言います。その違いは製法にあります。

甲類は連続式蒸留法という蒸留方法で作られます。連続でアルコールを取り出すため、無色透明で癖のない焼酎になります。

一方で乙類は単式蒸留法で作られます。連続蒸留法と比べシンプルな方法のため、アルコール以外の様々な風味が残り、個性ある味わいを楽しむことができます。

まとめ

以上、この記事では、「日本酒」「清酒」「焼酎」の違いについて解説しました。

  • 日本酒:米を原材料にした醸造酒
  • 清酒:日本酒のひとつで無色透明なもの
  • 焼酎:米や麦や芋を原材料にした蒸留酒

「日本酒」「清酒」「焼酎」の違いを知った上でまた違った味わい方を楽しんでください。