「逃した魚は大きい」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「逃した魚は大きい(にがしたさかなはおおきい)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「逃した魚は大きい」をざっくり言うと……

読み方逃した魚は大きい(にがしたさかなはおおきい)
由来3寸(約9cm)ほどの鯛でも、陸に揚げる前に落としたとなると、目の下一尺(約30cm)の鯛に思えてくること
類義語逃した物に小さい物なし、逃げた鯰は大きく見える、死んだ子は賢いなど
対義語すっぱい葡萄
英語訳Every fish that escapes appears greater than it is.(逃げた魚は実際のそれよりも大きく見える。)

「逃がした魚は大きい」の意味をスッキリ理解!

逃した魚は大きい(にがしたさかなはおおきい):一度手に入りかけたものを失って惜しくなり、実際よりも大きな価値に感じること

「逃した魚は大きい」の意味を詳しく

過去の出来事を、後になって振り返ってみて、その時の自分の判断が不適切だったと後悔することは少なくないでしょう。

思い出は美化されるものなので、実際よりも価値を高く感じることもしばしばあります。

「逃した魚は大きい」ということわざは、このように、後に振り返って、失ったものに実際よりも大きな価値を感じ、後悔するという意味です。

 

実生活では、恋愛絡みの話で使用することが多いです。その場合、過去の恋人を「逃した魚」とし、「別れたのはもったいなかった」というニュアンスになります。

また、「逃(のが)した魚は大きい」よりも、「逃(にが)した魚は大きい」と読むのが一般的です。

「逃した魚は大きい」の使い方

  1. A社との契約に失敗した。逃した魚は大きいなぁ。
  2. どうしてあの人と結婚しなかったんだろうか。逃した魚は大きいとはまさにこのことだ。
  3. あのチケットは買っておくべきだった。逃した魚は大きいよ。

「逃した魚は大きい」の由来

3寸(約9cm)ほどの鯛(たい)でも、陸に揚げる前に落とし、釣ることができずに終わると、目の下一尺(約30cm)の鯛に思えてくることが由来です。

「逃した魚は大きい」の類義語

逃した魚は大きいには以下のような類義語があります。

  • 逃した物に小さい物なし:逃したものは大きく見えること
  • 逃げた鯰(なまず)は大きく見える:逃したものは実際のそれよりも良く感じること
  • 死ぬる子は眉目よし(しぬるこはみめよし):早く死んだ子は才能があったと惜しまれること
  • 死んだ子は賢い:過去に去った者はその美点が目につくということ

「逃した魚は大きい」の対義語

逃した魚は大きいには以下のような対義語があります。

  • すっぱい葡萄(ぶどう):何かを手に入れることができず失敗した時に、そのものの価値を下げて心の安定を図ろうとすること

「逃した魚は大きい」の英語訳

逃した魚は大きいを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Every fish that escapes appears greater than it is.
    (逃げた魚は実際のそれよりも大きく見える。)

まとめ

以上、この記事では「逃した魚は大きい」について解説しました。

読み方逃した魚は大きい(にがしたさかなはおおきい)
由来3寸(約9cm)ほどの鯛でも、陸に揚げる前に落としたとなると、目の下一尺(約30cm)の鯛に思えてくること
類義語逃した物に小さい物なし、逃げた鯰は大きく見える、死んだ子は賢いなど
対義語すっぱい葡萄
英語訳Every fish that escapes appears greater than it is.(逃げた魚は実際のそれよりも大きく見える。)

何かを手に入れ損ねた時、その逃したものが大きなものだったように感じて、後悔することはよくあることです。

後悔している最中は大したものでもなかったことに、なかなか気付かないのが世の常ですよね。

冷静に物事を判断する能力をつけて、後悔の沼から一刻でも早く抜け、次に進むのが賢明でしょう。