四字熟語「年功序列(ねんこうじょれつ)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「年功序列(ねんこうじょれつ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「年功序列」の意味をスッキリ理解!

年功序列(ねんこうじょれつ):勤務年数や年齢を重ねるほど、職場での地位や賃金が上がること

「年功序列」の意味を詳しく


年功序列とは、勤務年数や年齢を重ねるほど、職場での地位や賃金が上がること、またはそういった人事方針のことを指します。

年の功を順に沿って並べるという、漢字の意味通りです。

 

一般的に、「成果主義」と比較されることが多いです。

成果主義とは、勤務年数や年齢といった経歴に関係なく、実力や結果によって、職場での地位や賃金を定める人事方針のことです。

日本では、1990年代にこの成果主義が取り入れられました。

 

年功序列にはメリットとデメリットがあります。

まず、年功序列のメリットには、以下の3点があります。

  1. 安定した生活を送ることができる
  2. 若者に比べ、家族を持っている割合が年を重ねるほど増えるため、給与が増加するのは理に適っている
  3. 労働者を、長年続けようという気にさせる

次に、年功序列のデメリットには、以下の3つがあります。

  1. 能力が無い人も優遇されるのは理不尽
  2. 労働者の、実績を上げようとする意欲が失われる
  3. 年齢によって差別されるのは、不平等
メリットとデメリットそれぞれありますが、日本は年功序列制度のもとで、高度経済成長期に飛躍的に発展していきました。

しかし、現代では、成果主義を取り入れている企業が多くあります。

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「年功序列」の使い方

  1. あの会社は年功序列制だそうだ。
  2. 年功序列によって、Aさんが昇進した。
  3. 年功序列は、雇用が安定するので安心できる。

「年功序列」の由来

年功序列の発想の起源は、江戸時代に遡(さかのぼ)ります。

徳川家康の後継者を決めるのに、抜きん出た才能を持った者でなく、候補者の中で最も平凡であった秀吉が指名されました。

その理由は、才能を持った者が上に立つと、何でも思いのままに決めてしまう恐れがあるからです。

一方で、抜きん出た才能がなく並々の能力の者が上に立てば、周囲を頼り、話し合いで成り立つ平和的な日本を築けると考えたからです。

 

そして三代将軍を指名する際にも、この考え方は適用されました。家康の孫である家光が地位につきます。

しかし、能力は弟の国松(のちの忠松)の方が勝っていたそうです。そのため、周囲からは国松を支持する声が多かったのです。

 

「争いごと」を何よりも嫌った家康は、年功序列により、家光を指名しました。成果主義のような、実力が物を言うやり方は、競争心を煽(あお)り、争いごとを引き起こす可能性があると家康は考えたのでした。

この家康の考え方が、年功序列の起源だと言われています。

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「年功序列」の類義語

年功序列には以下のような類義語があります。

  • 年功加俸(ねんこうかほう):年功によって、本俸(ほんぽう)以外に給与する俸給。

「年功序列」の対義語

年功序列には以下のような対義語があります。

  • 成果主義:企業において、業務の成果やそれまでの過程によって評価し、賃金や地位を決定する考え方
  • 実力主義:年齢や性別、学歴などによらず、実力によって評価を決める考え方
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「年功序列」の英語訳

「年功序列」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • The seniority-wage system
    (年功序列)

まとめ

以上、この記事では「年功序列」について解説しました。

読み方 年功序列(ねんこうじょれつ)
意味 勤務年数や年齢を重ねるほど、職場での地位や賃金が上がること
由来 徳川家康が、三代目将軍を指名する際に、能力よりも年齢が上の方を重視したこと
類義語 年功加俸
対義語 成果主義、実力主義
英語訳 The seniority-wage system(年功序列)

年功序列のメリット、デメリットはそれぞれあります。

時代に適応しているのは成果主義ですが、それが日本に合っているかということは考える必要があるでしょう。

 

会社を成長させるには、もしくは平和な会社を築くには、どちらが良いのでしょうか。どちらか一方に偏らないような中立的なやり方はあるのでしょうか。

年功序列と成果主義のどちらが良いのかという点は、とても重要な問題なので、深く考える必要がありそうです。

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