心理学用語「ネガティブバイアス」とは?意味と具体例を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「ネガティブバイアス」です。

言葉の意味、具体例、実験例、英語訳についてわかりやすく解説します。

 

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「ネガティブバイアス」の意味をスッキリ理解!

ネガティブバイアスポジティブなイメージよりネガティブなイメージの方が注目されやすく、記憶にも残りやすい現象

 

「ネガティブバイアス」の意味を詳しく

「ネガティブバイアス」とはポジティブなイメージよりネガティブなイメージの方が注目されやすく、記憶にも残りやすい現象のことです。

人間は、ポジティブな良い出来事や情報よりも、ネガティブな悪い出来事や情報の方に過剰に反応する傾向があります。さらに、それらの印象の方がより強く長く記憶に残るのです。

10のいいことよりもたったひとつの悪いことに固執してしまいます。

 

加えて、一度ネガティブなイメージを持つとそれをポジティブなイメージへと変えるのは非常に難しくなります。一方で、ポジティブなイメージをネガティブなものに変えることは簡単です。

過去の幸福な記憶よりもつらい記憶の方が鮮明に思い出しやすい人が多いのではないでしょうか。

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「ネガティブバイアス」の具体例

人のイメージ

有名人が何年もボランティア活動などの善行を行っていても世間の関心はあまり集まりませんが、スキャンダルや失言は多くの関心を集めます。

たった一回の失言やミスでイメージががらりと悪くなることが多いです。

また、初対面の人に会ったときに、ひとつでも悪い印象を与えるような行動があると、そのイメージを後まで引きずってしまいます。

一方で、「箸の持ち方がきれい」などのいいイメージはあまり記憶には残りません。

商品のイメージ

商品のレビューを見るときにも「ネガティブバイアス」は関係してきます。

レビューの95件がいい評価をしていたとしても5件のレビューが商品を酷評していたら、商品を買うのをためらってしまいませんか?

ネガティブな印象が優先的に目に入ってくるのです。

「ネガティブバイアス」の実験例

「ネガティブバイアス」に関する実験が行われたことがあります。

 

まず、被験者を二つのグループに分けました。グループ1には「手術の成功する確率は70%だ」と伝え、グループ2には「手術が失敗する確率は30%だ」と伝えました。

実験の結果、グループ1は手術に対していい印象を持ち、グループ2の方は手術に対して悪い印象を持ちました。ここまでは当然の結果です。

その後に、グループ1に「30%の確率で失敗する手術だ」と言い換えて伝えると、グループ1の人たちは手術を好意的に受け入れることができなくなってしまったのです。

一方で、グループ2に「70%の確率で成功する手術だ」と言い換えても悪いイメージは変わりませんでした。

 

ここから、「いいイメージは悪いイメージに変わりやすいが、悪いイメージはいいイメージに変わりにくい」という現象を見ることができます。

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「ネガティブバイアス」の英語訳

ネガティブバイアスを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • negative bias
    (ネガティブバイアス)

“negative” は日本語の「ネガティブ」と同じように「否定的な」という意味です。 “bias” は「偏り」表す英単語です。

「悪いイメージに偏りやすい」という意味から、このような名前になりました。

まとめ

以上、この記事では「ネガティブバイアス」について解説しました。

読み方ネガティブバイアス
意味ポジティブなイメージよりネガティブなイメージの方が注目されやすく、記憶にも残りやすい現象
英語訳negative bias(ネガティブバイアス)

「ネガティブバイアス」は日常生活の中に深く関係する心理学用語です。「悪いイメージが印象に残りやすい」ということを覚えておけば、より公平な判断ができるようになるでしょう。

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